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EU

欧州司法裁判所、肥満を障害とみなすかどうか検討中 77

ストーリー by headless
検討 部門より
欧州司法裁判所が肥満を障害として扱うかどうか検討しているそうだ(BBC Newsの記事本家/.)。

発端となったのは、肥満を理由に解雇されたと主張する保育士の男性からの訴えを受けたデンマークの裁判所が欧州司法裁判所に確認を求めたこと。男性は体重160kgだが、保育士として15年にわたりデンマーク・ビルンの地方自治体で働いており、子供たちの世話は問題なくできていたと主張する。一方、地方自治体側は少子化を理由に解雇したとしており、男性が解雇の対象として選ばれた理由は説明していないという。欧州司法裁判所ではEU雇用均等一般枠組指令(2000/78/EC)における、障害者への雇用差別を禁止する条項が適用されるかどうかを検討しているそうだ。肥満を障害とみなす判断が出た場合、肥満体の従業員専用の駐車場を設けるなど、働きやすい環境を作ることが雇用主に要求されるようになる可能性もあるとのこと。欧州司法裁判所の判断はEU域全体に適用される。
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  • by Anonymous Coward on 2014年06月14日 18時53分 (#2621142)

    医学的な知見では、殆どの現象が欠損や障害になります。
    そして(確率的に)欠損や障害のない個体はありえないというのも、医学的な知見です。

    現代社会が、年々「普通」「健康」に対して狭量となっているように医療従事者として強く感じます。

    • by Anonymous Coward on 2014年06月14日 19時10分 (#2621150)

      正しいことを追及しすぎた結果、何のために・誰のために が消えて本末転倒な現象が起きているんだよね。

      例えば医学的に血液型を説明すると、AB型は抗原過多、O型は抗体欠損とも言える。
      他にも一部の「病気」では、正しいとされる方が機能が劣っていることも分かっている。

      アメリカを中心に、良くも悪くも個性(God's gifted)として尊重するとともに
      個性によって差別を受けないようにする運動が盛んだけれど、賛同したい。

      日欧みたいに何でもかんでも障害認定して保障すれば良いってものでは、ない。

      親コメント
    • by NOBAX (21937) on 2014年06月14日 20時37分 (#2621174)
      「普通」「健康」の範囲は保険料と医療業界への支払いに、依存しているのではないでしょうか。
      狭量になっているとしたら、医療関係者の取り分を増やしたいという圧力が強くなっているからであって、
      現代社会が求めているという事はないと思います。

      「普通」「健康」は現実問題として定義不能だと思います。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        「普通」「健康」の範囲を声高に主張するのはまず医学と関係ない領域の人々が関係ない定義でやってますが
        その辺はいかがお考えでしょうか?

    • by Anonymous Coward on 2014年06月14日 20時29分 (#2621173)

      まあ正しいんだけど、病気という概念もあってさ。
      その中に完治するものもあってさ。
      肥満は過食だとかいろんな病気の症状の一つなわけでさ。
      根本の病気を治療すれば(治療できれば)治まる症状でもあるわけでさ。
      「肥満は障害」と一律に行政側が認めるのは問題があると思うよ。
      無理してでも太れば障害者としての保護が手に入るわけで。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      「普通」、「健康」の基準を狭くしているのは、医療関係者。

      • by Anonymous Coward

        >「普通」、「健康」の基準を狭くしているのは、医療関係者。

        スラドの普通とその辺の一般人でもITに対する普通とか常識って、相当に乖離しているよね。それと同じじゃね?

      • by Anonymous Coward

        それは違うと思いますよ?
        ロビー運動してる団体の主張は、学術的な定義とは別次元の話ですから。

    • by Anonymous Coward

      暴飲暴食による成人病など、本人自身に治す意思が全く無いとなるものは、
      それを医療側につなげられても治せませんのよね…

      東洋医学になると「病は気から」「医食同源」といった形でそこを教えますし、
      あと口の悪い人だと「医療は社会のゴミ箱じゃないぞ」とか言ったり

    • by Anonymous Coward

      社会全体が狭量になっているのが、大きいと。
      度量の広い人(教師)にとって普通の子は、その後、普通の先生の下で、
      医師の診断で発達障害と診断されました。
      良かったのか悪かったのか?

      今時の先生は、(一般に言われる)標準から外れた児童を扱う余裕が無いのが、一番と思った。
      医療関係の取り分と言うより、余分な手間を掛けたくない人が、これは標準から外れているから、
      手に負えない、または、手当てを余分に寄越せと言っているだけと思う。
      その一方で個性を大切になんて矛盾している。誰がそれを負担するのか?

      障害は、標準から一定以上、外れた場合。 個性もまた、標準から外れている事。
      違いは、その外れ度合いだけじゃないかと。 だから、個性の強い人は、別の人から見れば、障害者。
      それを逆手にとってうまくやる人がいるのも、昔からの事。

      • by Anonymous Coward

        障害=異常、というのがおかしくない?

  • by northern (38088) on 2014年06月14日 18時41分 (#2621139)

    遺伝の先天的影響があれば障害の一種だろうね

    • 昔の知り合いが「病気のためのステロイドを取ってから太ってしまって、以後食事を減らしても痩せないんです」と言ってましたが、先天的影響や病気みたいな理由があるのなら、当然障害として平等に扱うべきでしょう。

      「食べるのが好きでつい食べ過ぎちゃうんです」みたいな理由だったら知るか!って感じなので、デブを理由に解雇も仕方ないのではと。

      過食症みたいなケースの場合は、判断が難しくなりそうですが…。

      • 「食べるのが好きでつい食べ過ぎちゃうんです」と口では言っている人も、実際どうなのかはわからないですしね。
        自分への厳しさと、まわりへの表現も、人それぞれですし。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        そのうち「意思の弱さ」も先天的な障害なんです!なんて主張が出てくるようになったりして。

        • by Anonymous Coward

          それなんて新型うつ

        • by Anonymous Coward

          本来ならば「個性」と呼ばれるべき個人のパラメータのうち
          社会に適合しないものを障害と呼んでいるに過ぎないので
          あなたの書き込みで概ね合っていますよ。

          裏返して考えると、将来、手足が動かなくても何ら問題ないような社会が訪れた場合、
          手足の麻痺は社会が介助すべき障害とはみなされなくなる可能性もあるでしょう。

          • 原因が何かということを考える必要があるのか、感情的には分かる気もするが、冷静になるとどうだろう。

            知的障害 [wikipedia.org]のように標準偏差 2つ分以上の人(2%ちょっと) は異常(障害)と扱っても良いのではないか。

            先天的な問題であっても軽度の場合は障害と看做す意味はないだろうし、たとえ意思の問題と見えても極端な場合には何か異常があると推定して良いように思う。

            親コメント
    • by Anonymous Coward

      たとえ遺伝で太りやすい体質だとしても、なんでもかんでも「障害」とするべきではないと思う。
      多少の努力で解決できるものであれば障害としない方がいいのでは無いでしょうか?

      俺がイケメンじゃなくて苦労してるのも障害に……

      • by Anonymous Coward
        確かにブサメンなせいで社会生活に支障が出ることは多々あるでしょうから、複数の医師の何%以上が患者のことをブサメンと認定したら、障害者として認定されるという仕組みを作っても良いかも知れませんね。

        私は、90%以上の医師の同意が適切なラインかなと思います(つまり、最低でも90人以上にブサメンと言われないといけないw)。
        • Re: (スコア:0, 荒らし)

          by Anonymous Coward

          >私は、90%以上の医師の同意が適切なラインかなと思います(つまり、最低でも90人以上にブサメンと言われないといけないw)。
          パーセントとか割合とかの意味がわかってない人がここスラドにいようとは…。

          • by Anonymous Coward

            「90%」という表記に「有効数字2桁」という強い意図が含まれてるんじゃねーの?(適当)
            「9割」でも「9e+1%」でもないあたりに。

             #たぶん違う。

        • by Anonymous Coward

          二人の医師が同じ答えを出したなら100%だと思うんだが。
          確率と推定強度は別

      • by Anonymous Coward

        どんな体質でも食べなきゃ痩せますからね。
        太りやすければその分食事減らせば良いのに障害になるのか。

        • by Anonymous Coward

          それ以上太りにくくなるだけで痩せはしませんよ
          食事量を減らした上でプラスアルファの運動しないと…

          #障害認定より、ストレス太りとか労災の部類の方が適用人数多そう

          • by eukare (2230) on 2014年06月15日 10時34分 (#2621297) 日記

            生きてる限りは基礎代謝の分は消費するから、仮に寝たきりでも「食べなきゃ」痩せるよ。
            エネルギーになるもの以外の栄養のこともあるし、筋肉衰えると基礎代謝も落ちるから
            「適度に食って適度に運動」が良いのは確かだろうが。

            親コメント
  • by miishika (12648) on 2014年06月14日 20時02分 (#2621169) 日記
    最初このタレコミを見た時
    「少子化なのになんで保育士を削減(解雇)するんだよ。馬鹿じゃないの」
    と思ったけれど、少子化なのに保育士の需要が増えている日本の方が異常だった。
  • by Anonymous Coward on 2014年06月14日 22時10分 (#2621200)

    持って生まれた体質として太りにくい人もいるし
    持って生まれた性質として勉強が得意な人もいる

    肥満が理由の解雇を差別として禁止するのなら
    試験の成績で入学や入社を判断するのも差別とならないのだろうか

    • by Anonymous Coward

      差別になりますが永久に解消されることはないでしょう、と永井均が書いています

    • by Anonymous Coward

      学習能力はほとんど後天的なものじゃないでしょうか。
      主に家庭環境。

      • by Anonymous Coward

        家庭環境からの影響は確かに後天的ですが、
        どういう家庭環境が与えられるかは先天的ですからねぇ。

      • by Anonymous Coward

        面白い記事があったよ。
        まあ知能と学習能力は別だと主張されるかもしらんが。

        http://jp.wsj.com/public/page/0_0_WJPP_7000-466702.html [wsj.com]

        寿命なんかも健康を害するような環境でなければ遺伝が効いてくるのかも。

    • by Anonymous Coward

      いまどきよく見るデジタルな責任転嫁ですね。

      生まれつき太りにくい人は居るかもしれない、でも、そうでない人達にも結果としての差はある。
      生まれつき勉強が得意な人は居るかもしれない(要出典)、でも、そうでない人たちにも結果としての差はある。

      ・エネルギー消費が供給を上回れば太ることはないよ。単純な話だ。
      ・差別というのは、差がないものを区別することを指すのであって、現に成績に差があるならそれは差別じゃないよ。

  • by northern (38088) on 2014年06月15日 0時02分 (#2621230)

    性同一性障害もつい最近まで知られてなかったしな

  • by Anonymous Coward on 2014年06月15日 0時55分 (#2621237)

    アルコール依存(ああ名前変わるんだっけ)や薬物依存のような本人の意思が強くかかわる症状についても障害とみなすのかなあ
    共通点と思われること
    ・そうなったのは基本的に本人の責任
    ・脱却の可能性は本人の意思の強さによる
    ・軽症のうちは通常の社会生活が可能、進行するといろいろ困難になってくる
    ・飲酒も食事もまったく正常な行為です 欧州でも薬物はダメか

    • by Anonymous Coward

      そもそも、「本人の意思」とはどういうもの?
      誰もが、自分や他人が、独立した「自由意思」や「自我」を持つことを前提に語ってるけど、それは本当に正しいの?

      少なくとも、アルコールを含む様々な薬物の摂取は我々の脳に一時的にせよ作用し、それにより我々の行動は影響される。
      鬱はセロトニンの不足がもたらす症状であると考えられている。
      一方、不随意筋と同じで、セロトニンやノルアドレナリンの分泌を全く自由自在に制御できる人はいない。
      このように、我々の脳の働きは多分に物質に支配されている。

      また、脳を構成する単位としてのニューロンの基本的な機能は、外部から

      • by Anonymous Coward

        そのネットワークとは別に、自我デーモンが走ってる感じじゃね?
        改善するには、強烈な刺激で鍛えるしかないでしょうね(笑)

      • by Anonymous Coward

        その前にまずあなたはアプリオリに存在するの?
        というのは置いといて;-)、

        肥満やらアルコール中毒やらは 「怠惰」の結果、と言いたい人も分かるけど、同じだけ食欲があってそれを満たすだけで太っちゃう人もいるわけだしね。たとえば 肥満なら 口が大きい、とか、食欲を満たされたと感じるまでの反応が鈍い、とかそういうちょっとしたことでね。
        幸いに肥満は解消することの可能な人が多い病気なのだから、超肥満のあいだは 障がい者登録してもらって、だけど必ず治療を受けてもらって経過観察対象にすることにすれば 社会的にはいいんじゃないでしょうか。

  • by Anonymous Coward on 2014年06月15日 8時43分 (#2621280)

    アーリア人種を求めているのではなかろうか
    優生学の発達が待たれる

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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」

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