あるAnonymous Coward 曰く、先日、中国のネット通販事業者のAlibabaが米国でIPOを果たし、VisaやFacebook、ゼネラル・モーターズを超える規模の資金調達に成功した。最近ではAppleとも比較されるようになっているなど、注目を集めている。しかし、中国企業であるAlibabaと米企業の間には文化的・構造的な違いがあるという(Slashdot)。CIS 471というBlogによると、Alibabaは個人や法人、政府とのつながりが複雑で深いことから、シンガポールの情報通信企業を連想させる構造だという。同氏はAppleの株を所有していることとAlibabaの株を所有することは概念的に同じとはいえないとしている。
バブルのころの日系企業と似てるかなと思ったり (スコア:1)
Re: (スコア:0)
バブルが破裂する前に売り抜けられないと、まさにババを引いたということになりますね。
所有の形 (スコア:1)
アリババやシンガポールの通信会社群だけでなく、日本でも株の持ち合いとか子会社が直接間接に親会社を所有するとかはあるでしょう。これがアメリカ企業を見て来た人間(このブログを書いたLarry Press教授とか)には異様に見えるという事でしょう。
複雑な資本関係が企業支配が複雑怪奇にしている場合があるアジア企業は、企業統治に問題が発生する場合があると言う事でしょうか。Press教授はそこまでは言っていないと思いますけど。
Re: (スコア:0)
アメリカのほうを見ても、A種株式・B種株式というやり方は、上場としてなんだかな感が…
バフェット翁もやっていますけど
Re:所有の形 (スコア:1)
> アメリカのほうを見ても、A種株式・B種株式というやり方は、上場としてなんだかな感が…
A種株式・B種株式というのは、議決権と配当受取権の重みが違う株式を発行する事の意味で良いですか?、例えばフォード・モーターやgoogleの様な。つまり日本だと会社法百八条 の種類株式の発行と同じ様な形の。1株1議決権の原則に反する様な株式を発行しているのは公開会社としては変だと言う話ですね?
だとして、オーナーや一族などの特定グループが会社の支配権を残す方法として使用される事が多い種類株式ですが、これはその様になっているのが秘密でもなんでも無い訳で、そこには不明朗さは無いですよ。
1株1議決権の原則ですが、それからの逸脱は企業の統治や業績に大きな影響を与えるものではないが欧州委員会での結論との事です。
種類株式の弊害としては、
(1) 既存株主の権利侵害
(2) 支配権の濫用(経営陣または特定グループによる)
--敵対的買収の困難化(無能な経営者が会社にしがみつくのを阻止出来ない)
--リスクと支配のアンバランスによる企業統治の無効化
等が考えられますが、アメリカに関しては、
(1)は例えばgoogleやフォードの場合は元々そうなっていたのですから既存株主の権利侵害は発生せず(フォードの株は公開前はフォード一族が全株式を持っていた、株式公開時に種類株式を導入、googleも公開時には種類株式を導入)、
(2)に関しては訴訟社会である等の他の理由が抑制的に働く事が考えられます。
なので、アメリカでは種類株式が何らかの問題を現実に引き起こしているとは思われません。ヨーロッパでは、議決権と配当受取権の重みが違うどころか、黄金株(どんな議案でも否決する権利を持った種類株式)すら出している会社もあるとの事。これはこれで凄いですが。
種類株式は、無議決権優先株式という形では日本でも一般化しているものです。ですが、議決権が付いた種類株式は日本で一般化しているとは言えません(非公開会社では、事業継承のために使用されている例はあります)。なので、種類株式を見慣れていないから奇異に映ると言う話ではないかと思います。
でも、Press教授の言いたい事は、種類株式がどうのと言う事ではないと思いますよ。
Re: (スコア:0)
なので日本の親子上場というのも、そこまで奇異なものではものではないのかも。
外国は外国なりのユニークな手法でやっていると感じます
Re:所有の形 (スコア:1)
> なので日本の親子上場というのも、そこまで奇異なものではものではないのかも。
いやいやいや。親子上場は不明朗の極みに見えると思いますよ。アメリカからだと。
「親子上場」がアリババ本体とNYSEに上場されたVIE [epochtimes.jp]の事なのであれば、ちょっと違うかもと思います。契約で一緒と言うか連係しているもの、親と子というよりは夫と妻みたいなものでしょう。Press教授のブログではこのVIEとい存在については触れてはいませんが、これも不明朗の極みのご一統様、極めてアヤシイ存在に見えると思いますよ。
中国政府はVIEを黙認というか何も言っていない訳です。理性を度外視した政策変更で皆さんびっくり仰天となる場合もある中国政府がどう動くのか注目ですね。
Re: (スコア:0)
マクドの藤田商店メソッドや、IKEAメソッドみたいな感じなのかな。
Googleとかに限らず、結局どこの国の企業だろうと原理原則だけでは動いてなくて、色々と小細工をやってるという事なのかな。
「じゃあ君の国のアレは何なの」みたいな話は、いろいろな所に転がってるような
Re:所有の形 (スコア:1)
何か議論がかみ合いませんね。
> マクドの藤田商店メソッドや、IKEAメソッドみたいな感じなのかな。
>
> Googleとかに限らず、結局どこの国の企業だろうと原理原則だけでは動いてなくて、色々と小細工をやってるという事なのかな。
> 「じゃあ君の国のアレは何なの」みたいな話は、いろいろな所に転がってるような
キーワードは不明朗さです。
この話の元になったPress教授の趣旨は、アリババの、あるいはアリババに限らずアジアで良く見られる資本関係・企業支配の複雑さもたらす不明朗さがアメリカ企業では見られないと言う事であって、種類株式とか親子上場とかの話ではないと思いますよ。
アジアで見られる不明朗さの話とすれば、元々の資本関係・企業支配の複雑さもそうなら、親子上場もそうでしょうし、日本マクドナルドの詐欺的上場も、VIEの危うさも、また粉飾決算をやって刑務所に入った人間がまたぞろ世間に出て来ているなんてものそうでしょう。
対してFordやGoogleがやっている(アリババのやっていますが)種類株式は、不公平の懸念はあるものの(アメリカやヨーロッパの場合は不公平の懸念はあまり無い、日本や中国の場合は多いにある)、透明性、明朗さは確保されている訳です。なので、明朗/不明朗との観点でアリババとGoogleを同一に語る事は出来ないと言うのは直ぐに理解出来るはずのものなのですが。
にも関わらず、訳の分からん巴戦に持ち込み、話のスジからすれば頓珍漢過ぎる結論を連発するのは、何か特定の意図があっての事なのでしょうか。それをやって儲かりますか?
Re:所有の形 (スコア:1)
> アメリカのほうを見ても、A種株式・B種株式というやり方は、上場としてなんだかな感が…
ああ、アリババが種類株式を発行しているって話ですかあ。それで香港市場じゃなくてNYSEへ行ったと。なるほど。
でも#2682388で書いた様に、種類株式発行は大した問題ではないと思いますよ。
# しかしNYSEなのになんでティッカーがBABAなんだろう?
# ALBとかABBとかはもう使われているけど、ALIで良いじゃない?
# イスラムチックだから嫌なのかな?
Re: (スコア:0)
2009年から NYSE でも4文字ティッカーが使えるようになってます (marketwatch.com の記事 [marketwatch.com])。
噂では、BABA は中国では八八で縁起がいいので選んだと言われているようです。本当かどうかは知りません。
アリババは香港に一度上場してニューヨークに行くために廃止したのかと思っていたのですが、香港に上場していたのはアリババ・ドットコムで、今回のはアリババグループなんですか?確かにややこしい。
どうなることやら (スコア:0)
企業の文化や構造は違うだろうが、不必要なまでに多額の資金をIPOで集めたという点で、Facebook と同類。
やりたいことがあって「資金」を集めるのじゃなくて、とにかくお金を集めてから何に使うか考えようなんて会社へ出資する人にとっては違いなんてない。
Re: (スコア:0)
君が目論見書すら読んでないことはわかった。
Re: (スコア:0)
目論見書を読んでいないのは確かだが、Alibabaが250億ドルものお金の使い方を本当にちゃんと考えていると信じられるのかね?
Re: (スコア:0)
知ろうともしないのに口を開く輩よりは信じられるね。
Re: (スコア:0)
もはや老婆心未満のいいがかりですね…。
そりゃ違うでしょ (スコア:0)
>しかし、中国企業であるAlibabaと米企業の間には文化的・構造的な違いがあるという
違う文化で生まれたんだから、違うでしょ。
どちらかが優劣というわけではなく。
上場している(もうすぐする)という一点で比較するんだったら、日本銀行だって上場企業。
トヨタ株を所有することと、日本銀行株を所有することは概念的に同じとはいえない。当たり前。
Re: (スコア:0)
アメリカ人は、自分たちのやり方を世界に押しつけてきたので、世界には自分たちのやり方が通用しない異文化があるということを忘れがちなのでは。
日本人にとっては、国の外に出れば日本のやり方は通用しないことは、ごく当たり前のことだけど。
日本人の言う国際化は、世界標準を学んだり取り入れたりすること。
一方、アメリカ人の言う国際化は、自分たちのやり方を世界に押しつけること。
Re: (スコア:0)
デモ、文藝春秋の9月号の特別寄稿に「白人の世界支配は終わった──歴史の大きな転換期 石原慎太郎」というのがあったが、「アメリカ人の言う国際化は、自分たちのやり方を世界に押しつけること。」もそろそろ限界が来ているのかな。
Re: (スコア:0)
中国人の次はアメリカ人を怒らせるのか?
もう引退して欲しい。
Re: (スコア:0)
日本人にとって、国の外に出れば日本のやり方は通用しないことがごく当たり前とは思わないけどな
日本の外が今どういう状態かも知らないようなのが多いんじゃないか?
Re: (スコア:0)
・日本語は通じない。
・日本円は通用しない。
・水道の水は飲まない方が良い。
(例外はあるかもしれない)。
くらいのことは、ほとんどの人は分かってるでしょう。
Re: (スコア:0)
いやいや。こんなのは分かっているんでしょうか?恐怖駆動型開発とか、パナの給与体系変更とかの議論を見てると、分かってる人が皆無の様な。
・違法な労働条件で働かせると経営者はブタ箱行き
・日本のソフト産業の様なヌルい品質担保でシステムを作ると最大手だろうが倒産しかねない
Re: (スコア:0)
そりゃトヨタの株式を買うのと日本銀行の出資証券を買うのは全然別ですわ…
概念的に違うだけじゃ無く、議決権が付与されてないなど実質別のもんですからね
Re: (スコア:0)
本家/.記事も「Is comparable?」ってなタイトルなんで、そもそも優劣とか匹敵とかを論じたいんじゃなくて、
AbbとAppって文字似てるけど「投資対象として同一視できるのか?(いやできない)」という記事でしょう。
「お前ら、投資加熱しているけどちょっと考え直せ」って言う程度。
Re: (スコア:0)
ほんとそうだよね。無邪気に投資してる人もいるかもしれないけど、投資対象はあなたが普通と思っているものと
違うものだから、知らなかったら知っておいた方がいいよ的なもんだ
本家/.でピックアップされたってことは、USの人には常識ってレベルじゃなくて
ある程度ニュースとして取り上げられるものなんだろうね
「即断即決」その理由 (スコア:0)
中国のアリババ・グループ・ホールディングの上場による最大の勝者は、
アリババを創業したジャック・マ(馬雲)会長ではなく、株式の3割余りを保有する
ソフトバンクの孫正義社長ということになりそうだ。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N4DALQ6JIJUV01.html [bloomberg.co.jp]
じつは、アリババに出資した理由について、孫社長は2014年5月に開いた
14年3月期の決算発表のときに吐露していた。
孫社長が出資した当時、もちろんアリババは無名だ。孫社長は2000年に中国を訪れ、
現地のベンチャー企業約20社のトップと会談した。その中で1社だけ、
「即断即決」で投資を決めたのがアリババだったという。
アリババの創業者であるジャック・マー氏の印象を、孫社長は
「数字をみせてもらったわけでなく、プレゼンテーションの資料があったわけでもない。
言葉と目のやり取り。彼の目つきは動物的臭いがした」と話した。
http://www.j-cast.com/2014/09/17216120.html?p=all [j-cast.com]
Re: (スコア:0)
投資を決めた2000年の時点で言わないとな。後出しで「動物の目だった」などと主観的なもので言われても。
大ゴケしてたとしたら、言わなかったんでしょうと思っちゃうよ。
Re: (スコア:0)
そんな発言しても数年後には誰も覚えていないよ。
Re: (スコア:0)
禿が本当のことを言っていると信じるに足る理由はなにもないしな
むろん否定するだけの根拠もないが、ホラを吹く理由は常にある