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教育

子供の能力や才能を称賛しすぎるのは良くないかもしれない 72

ストーリー by hylom
称賛しなさすぎるのも良くないが 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

保護者が子供の能力や才能について褒めすぎると、自尊心が高くなり、「チャレンジする意欲」や「トラブル対応力」が弱くなる可能性があるという(atlanticSlashdot)。

スタンフォード大学で心理学を教えるCarol Dweck教授は、称賛という行為が学生の自尊心と学力達成度にどのような影響を与えるかについて研究を行っているそうだ。それによると、両親がことあるごとに子供の頭脳について称賛した場合、自尊心が強い性格に育つことが多かった。この場合、知能テストにチャレンジする意欲が少なかったり、トラブルが発生したとき、それ対応する力が失われる傾向があったという。

科学や数学といった分野の学問を習得するには、繰り返しのトライ&エラーが必要だ。しかし、意欲や対応力が失われることはトライ&エラーを放棄し、子供が「自分は数学には向いていない」と決めつけてしまうのを助長する結果にもなってしまうという。

Carol Dweck教授は、能力や才能を過剰に称賛することは間違いだとし、逆に学ぶための姿勢や忍耐力、そして問題解決の戦略を褒める「プロセスに対する称賛」がよい褒め方であるとしている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2014年11月11日 9時09分 (#2709152)

    > 学ぶための姿勢や忍耐力、そして問題解決の戦略を褒める

    周囲の欧米人の親御さんを見てると、みんなこんな感じ。
    しかも「こんなほめ方もあるのか」と感心するほど、家族というより一族の歴史を感じさせる年季の入った教育をしてる。

    • by love-m4 (10412) on 2014年11月11日 9時52分 (#2709170) 日記

      その知り合いとは、「我がジョースター一族はッ」とか言ってる爺さんなのでしょうか?

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2014年11月11日 11時08分 (#2709207)

      結果を褒めないというのは、進学塾などでも定番のお話です。
      業界で五指に入る某進学塾チェーンでは、生徒のテスト順位に対しては、決して褒めてはいけないことになっています。
      得点についても、得点の高低で褒めることはNGです。
      褒めても良いのは満点を取った時だけ。
      満点という結果ではなく、努力を褒める、気概を褒めるようにします。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        「努力」を褒めるのは結果を褒めるよりはいいけれど、
        人の倍の時間をかけて倍の結果を出すのが偉いという考えを
        刷り込んでしまう。

        よりよい結果を出すために独自の戦略があったか、
        そこを褒めるには、教育する側もそういう教育を受けていないと、
        とっさに出てこない。

        元コメはそういうことを言ってるんじゃないかと思う。

    • by Anonymous Coward on 2014年11月11日 12時32分 (#2709256)

      企業の経営でも、成果に対して給料が決まるシステムはあまり良く無いと聞いた気がします。
      努力しても成果が出ないときに、すぐに諦めてしまうらしい。
      また、費やした時間で給料を決めると、ダラダラ仕事をするだけになる。
      そうかといって、経営者が従業員の「プロセス」を把握するのは手間になる。
      とかく評価は難しい。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2014年11月11日 15時15分 (#2709333)

        >とかく評価は難しい。

        成果主義がーという話を聞くと、
        そもそも、従業員は評価されなければいけないのか?というところから始めないといけないのではないかと思うんだけどね。
        #評価は必要ないという結論があるわけじゃないです。

        評価にかけるコストに対して何を得ようとしているかはっきり自覚してないと迷走するだけだよね。

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      テストでいい点をとれたこと(だけ)ではなく、自分で計画立てて勉強できたところをほめる、
      とかいう感じかな

  • by iwakuralain (33086) on 2014年11月11日 8時52分 (#2709140)

    ほどほどが一番ってことかな

    • Re:なんでも (スコア:4, 参考になる)

      by genkikko (36404) on 2014年11月11日 9時06分 (#2709150) ホームページ 日記

      私もタイトルだけ見てそういう感想を持って,
      「なんでも程度問題だよね」と言おうと思ったのですが,
      最後の一文で,最後まで読んで良かったと思いました.

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        これ、以前にも指摘されてますね。
        「頭が良い」と褒めるのは逆効果で、努力を褒めるべしと。

        https://twitter.com/a_saitoh/status/384853979265388544 [twitter.com]
        http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2496579&id=32396881 [mixi.jp]

        • by Anonymous Coward

          かけっこの勝敗とかもあるので
          頭というよりも結果ですね
          結果じゃなくて努力の過程を褒めろと

          • Re:なんでも (スコア:2, すばらしい洞察)

            by Anonymous Coward on 2014年11月11日 11時11分 (#2709209)

            >結果じゃなくて努力の過程を褒めろと

            微妙にOUTかも。
            「努力」を褒めると「無能な働き者」を育成してしまうわけで。
            「過程」を褒める、もしくは結果に反映されないなら、原因を考える(考えさせる)。

            親コメント
            • Re:なんでも (スコア:3, 興味深い)

              by nemui4 (20313) on 2014年11月11日 12時10分 (#2709240) 日記

              >「努力」を褒めると「無能な働き者」を育成してしまうわけで。

              これには賛成したい。

              無条件に「努力」している姿勢を褒める風潮を見るたびに苦い思いが脳裏をよぎるのはたぶんそういうことか。

              「努力」自体は決して無駄でも害悪でもないけど、絶対的に善ではない。
              極論しちゃうとなんでもそうなるんだろうけど。

              子供のころからトライ&エラーは何故だか大好き。
              エラーが出るのほぼ確実で無駄だとわかっててもトライしてしまうという無駄な努力を繰り返してしまう・・・
              きっとATCV-1に住み着かれているのに違いない。

              親コメント
              • by Anonymous Coward on 2014年11月11日 12時20分 (#2709250)

                無能な働き者というかさ、努力賞狙いを育成しちゃうんだよな。
                で、努力賞をくれない評価者を攻撃し出すの。自分では成果と努力賞の区別がつけられないから。

                親コメント
              • by nemui4 (20313) on 2014年11月11日 13時17分 (#2709283) 日記

                「努力」そのものへの礼賛を繰り返し主張する成功者とそれを無条件に肯定して受け入れ周りにもそれを押し付ける民衆というよくある図式が歯痒い。
                御自分の成功体験に根差すんだろうけど、万人がそうであるべきという思い込みにしか見えなくてなんだか痛い。
                とある国民的アイドルグループ関係でそういうのを見せつけられたときは辟易した。

                何もしない自堕落な人達(私)より確実に立派なはずなんだけど。

                親コメント
            • by Anonymous Coward

              そもそもこの話に該当するのは
              称賛されすぎる程度には結果が出せる子供な気がする
              その子供に対する褒め方を提起しているのでは?

              一方の無能に対しては辛うじて出せた「結果」をとりあえずは褒めないと

      • by Anonymous Coward
        程度の問題が
        方向の問題に
        すり変わっている気がしますが気のせいでしょうか?

        ”問題解決の戦略を褒める「プロセスに対する称賛」であれば称賛しすぎても大丈夫”
        とは何処にも書かれていませんが。
    • by Anonymous Coward on 2014年11月11日 10時03分 (#2709178)

      重複しているが、そういう結論ではないので最後まで読みましょう。

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        最後の一文は結論なの?
        この研究者の個人の感想がゴミのように付着しただけで、こう褒めるとよいという研究をしたという話には聞こえないんだけど。
        だいたいいくら褒めたところで猿を人間に教育する役に立つはずはない。必要なのは徹底的に罵倒して下らない自尊心を破壊することだってことはもう何十年も前に分かってることだろ。

        口でクソたれる前と後に『サー』と言え! 分かったかウジ虫ども!
        ふざけるな! 大声だせ! タマ落としたか!
        じじいのファックのほうが気合入ってるぞ!
        貴様らは人間ではない! 両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない!
        • by nekopon (1483) on 2014年11月11日 13時01分 (#2709274) 日記
          撃たれますよ
          親コメント
        • by Anonymous Coward

          ある特定の方向性に欠点があるから。その欠点をフォローしましょう。
          というだけの大きな意味のない結論ですが結論には違い有りませんよ。
          そもそも結論なんて、大半は個人の感想がゴミのように付着したようなものです。
          (導き出された結果そのもの結論ではなく。その結果から主張したいことが結論なので)

          バランスを取るべきシーソーの片方が重い状態でれば。
          そちらを軽くして、反対側を重くしましょう。というのは、一種の結論なのです。
          なぜなら。「このままでいいのではないか」という反論や疑問の余地があるからです。
          ……ただし今回の場合は、そもそもバランスを取るべきことが前提となっているので
          そういった主張を差し込む余地もないので。やはり意味のない結論ですけどね。

    • by Anonymous Coward

      その「ほどほど」がワカランからなあ。
      まあ、解るくらいにちゃんと子供に接しろって事なんだけど。

  • by miyuri (33181) on 2014年11月11日 12時17分 (#2709247) 日記

    適切な課題と報酬を与える。
    褒めるのは報酬を与える事に相当するけど、それだけだと無意味だなー、と。

  • by Anonymous Coward on 2014年11月11日 8時53分 (#2709141)

    「チャレンジする意欲」や「トラブル対応力」が 幸福かというと
    日本では めんどくさいことを押し付けられる人になるわけで。
    そうそうに過労死するかノイローゼになって 自殺するんじゃないでしょうか?

    優秀であれば幸福であるというのは幻想だとおもいます。
    現実問題、日本では優秀であることは過労死かノイローゼの筆頭候補だとおもいます。

    • by Anonymous Coward on 2014年11月11日 9時06分 (#2709151)

      最近、「日本すげー」的な本やテレビ番組が多いせいで、何か影響出ているかもw

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        自虐史観とか言われてたものが蔓延してた頃と今と、何かが違うのかは少し気になる。

    • >めんどくさいことを押し付けられる人になる

      それは多分トラブル対応能力が不足している結果かと.

      /* 自戒 */

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2014年11月11日 9時16分 (#2709156)

        トラブル解決能力は必ずしもトラブル対応能力ではないという事ですね

        親コメント
      • by Anonymous Coward
        そうそう。
        押し付ける人こそトラブル対応力高いわけだよね。
        自分に解決できないことを能力があって断らない奴に振る、という的確な戦略を取れるわけだから。

        そういう人のほうが概ね幸福そうだよ。
        • by Anonymous Coward

          ところが、そういう人ばかりがうまくいっちゃうと、
          今度は一段大きなグループで全体がまとめて外敵にやられちゃったりするから、
          ここでも「そこそこ」なほうが健全ではなかろうか。

          • by Anonymous Coward

            常に 押し付ける/自分でかかえこむ という二択になってしまったり、
            常に同じ対応(戦略)を取ってしまうのが「トラブル解決能力」が低いという事かなあ。

    • by Anonymous Coward

      「チャレンジする意欲」や「トラブル対応力」が 幸福かというと
      日本では めんどくさいことを押し付けられる人になるわけで。
      そうそうに過労死するかノイローゼになって 自殺するんじゃないでしょうか?

      優秀の末がノイローゼや過労死だそうだが、それは唯一のパターンなのかな?見ていると、ノイローゼや過労死に陥るのは、実はそれほど優秀ではない人、能力が足りないのを労働時間で補おうとしている人の様に思えるけどね。

      そして、優秀の末がノイローゼ等の逆パターンは考えたかな?完全にドロップアウト、じゃないかな、この先の世の中。社会福祉はこの先どうなるか分からんから、親が盛大に遺産でも残して呉れれば生きて行く事は出来るだろうけどさ。

      • by Anonymous Coward

        >優秀の末がノイローゼ等の逆パターン
        それはトラブル、というかめんどくさいことを解決し続けて「優秀」という評価を得られるという事じゃないか。
        基本、悲観的な解釈しか出てこないというのは根が深いなあ。

        Trouble is my business.

        お金のもらえる仕事はたいがい、誰かの面倒事を引き受ける事なんだよ。他人が十分優秀なら、君の出番はない。
        面倒事をお金に換えるのは才覚がいるけど。

    • by Anonymous Coward

      「カンボジアに学校を建てる」ような慈善活動に熱心な経営者ほど、自社社員の扱いがひどいブラックで。
      熱意や情熱を持っていても、それは結局、経営者を食わせて終わり。

      他人の幸せを考えるよりも、自分の幸せを追ったら?と思う。
      何故か日本では、それは「恥ずかしいこと」とされてるけど。幸福は罪ですか…

    • by Anonymous Coward

      最悪なのは、子供からのアクションに対する無反応と、子供に判断させない強要。

  • by Anonymous Coward on 2014年11月11日 9時05分 (#2709149)

    ってニュアンス違うかな。

    • by Anonymous Coward on 2014年11月11日 10時33分 (#2709188)

      > ってニュアンス違うかな。

      そうだな。

      この研究は、誉め上げる事で自尊心が高くなり、現実への適応がうまく行かなくなる結果を生むって事だわね。

      褒め殺しは、現実への適応がうまく行かなくなる結果、相手が自滅する事を意図して誉め上げる事だから、意図と目的が存在する事が違うだろう。過程は一緒だわな。

      親コメント
      • by saitoh (10803) on 2014年11月12日 12時21分 (#2709757)
        自尊心ってのがわかりにくいですが、「サクサク問題が解けるオレ、カッケー。努力しないと授業についてこれない奴ダッセー」って思ってるってことでしょうね。 授業に楽々ついていける頭のよい子も学年が上がっていくにつれ努力しないと理解できない課題・問題がだんだん出てくるわけで、そのときにその手の子供は努力して乗り越えることを忌避してしまうって主張。

        2007年のこの記事 [tomweston.net]の続きの研究ではないかと。

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2014年11月11日 10時24分 (#2709185)

    褒めないせいで自己肯定感が欠落してるような
    いざ褒められても裏があるんじゃないかと…

    • by Anonymous Coward on 2014年11月11日 10時59分 (#2709201)

      褒めるのは難しいからね。

      親が子供を褒める目的が「子供を(大人に取って都合の)良い子」にするためだったり、
      「宿題をちゃんとやらせたい」とか打算的な目的で褒めてたら、そんなのとっくに見破られてて、
      むしろ信頼関係が無くなってるなんてのは良くあること。

      褒めることと甘やかすことは違うから、もちろん程度問題なんだけど、
      「ちゃんと見てるよ」「君は間違ってないよ」ってメッセージを送ることはとても大事だと思う。

      あとは、家族内で肯定することね。
      母親が父親を、父親が母親を、両親が友達や社会を肯定せずに否定ばかりしていたとしたら、
      他人を肯定することも、翻って自己を肯定することも難しいと思うよ。

      子育てして思ったけど、子供は本当によく見てるよ。
      親の背を見て子は育つってやつだね。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        褒め殺しされる子供も気の毒だ。難しいね。

  • by Anonymous Coward on 2014年11月11日 11時47分 (#2709222)

    テストで良い点を取れたらご褒美を出すというやり方ではなく、いい点を取るためにさらに勉強をしたことを褒めるのがいいってことかな。
    運動会の競技でも、一等を取るのを褒めるのではなく最後まで諦めずに競技を終えることが大事なこと。

    草野球とかで、
    「勝手も負けても焼肉だ!」
    って感じでいい。
    だけど、一等賞や優勝を諦めているわけではないよ。

    • by Anonymous Coward

      でも、「負けると分かっていても戦わなければならない時がある」「最後の一兵まで戦う」という大和魂も最悪ではと。
      そういう浪花節だから、山のように死者を出して戦争に負けて。

      ビジネスでも業界によっては、まだその手の大東亜戦争があるような

      • by Anonymous Coward

        倒産して転職した場合は最後まで戦わないとダメなようです
        (賃金未払いとかは別ですが)

      • by Anonymous Coward

        大和魂とは違うよ

      • by Anonymous Coward

        負けるとわかっていても戦わねばならないときはあるよ。
        最悪首になるとわかっていても、
        一番年配格の自分があきらめたら後の後輩すべてに多大な影響があるから、
        業界の先輩として無理でも絶対に引かなかった人がいたように。
        自分さえよければ良いと言われればそれまでだけど、
        共同体で生きる以上ある程度損を取ってでも共同体全体を活かすほうに行動を振るって思考は
        ある意味正しいよ。
        #自分さえよければが間違い…とは言わない。それはそれである意味正しい。
        #でもそれはそれで「負け戦を進んで続ける」ってことかもしれないよ。

        • by Anonymous Coward

          それって頭から勝負捨ててませんか。
          自己陶酔している指導者本人はそれでいいかもしれないけど、
          そういうのに付き合わされている部下のスポーツ選手・兵隊はいい迷惑になってくるよ。

          勝つことを目的としていない監督に、どうして選手が付いていくのかという。
          ましてスポーツと違って、命や人生が賭かってる

  • by Anonymous Coward on 2014年11月11日 16時08分 (#2709372)

    ゆとり教育とかあったよね。

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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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