木星が地球の盾となっている? 1
タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
木星に小天体が衝突したというストーリーが/.Jでも先日取り上げられていたが、木星が盾として働くことで地球の安全が保たれているという説を掲げる天文家もいるそうだ(The NY Times、本家/.記事より)
1994年にも「シューメーカー・レヴィ第9彗星」が木星に衝突しており、15年で2回の衝突が確認されたこととなる。今回の衝突を初めに確認したアマチュア天文家Anthony Wesley氏は、彗星や小天体などが木星の重力に引き寄せられて衝突することにより、それらが地球に接近することなく済んでいると考えているそうだ。 一方、ハーバード-スミソニアン宇宙物理学センターのBrian G. Marsden氏はこの考えを疑問視している。1770年に地球とニアミスしたレクセル彗星は木星の側を通った際に地球に向かう軌道に変わったそうで、まるで木星が地球目がけて彗星を投げたかのようだったとMarsden氏は言う。また、同氏によると木星は太陽系のゴミを吸い取ると同時に排出もしているとのことで、一概に盾として働いているとは言えないと指摘する。
また、他にもシューメーカー・レヴィ第9惑星やレクセル彗星など、カイパーベルト天体から発せられる天体に関しては木星の重力により地球方面への軌道に修正されてしまうが、オールト雲の天体からは地球を守っていると考える天文家もいるそうだ。
観測史上地球にもっとも接近した彗星でさえ月より遠かった (スコア:2, 参考になる)
観測史上地球にもっとも最接近した彗星とはタレコミにあるレクセル彗星ですが、新天体を探すMISAOプロジェクトを主宰する彗星観測家吉田誠一氏のページ [aerith.net]によれば、1770年7月1日の接近距離は0.0146AU(ちなみに地球の軌道長半径の平均値が 1.0AU [wikipedia.org])であり、月と地球間(0.0026AU)より近づくものではなかったそうです。なお国立天文台の公表 [nao.ac.jp]では 0.0151AU。
そしてこの彗星は1779年に木星に再接近(0.0016AU)した際、木星の重力によって太陽系外にはじきとばされた [wikipedia.org]ものとされている。だから地球にニアミスした途中経過がどうあれ、結果的には木星が盾となってくれたのではないのか>Brian G. Marsden氏
# ただ隕石衝突説が正しければ、恐竜が滅んだ時代、木星がなかったのかという疑問は残るな(w