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オープンソース

2ch経由で提供されているHandBrake(改良版?)にGPL違反が発覚

タレコミ by Dk4bLaut
Dk4bLaut 曰く、
ファイル・ホスティング・サービスの MediaFire にて公開されている動画編集用ソフト「HandBrake」(の派生版)がGPL違反をしているとの報告があったそうだ(forum.handbrake.frに投稿された書き込み)。 この派生版 HandBrake は OS X 向けのもので、Snow Leoprad 版と、Leopard 版がMediaFireで公開されている

投稿された書き込みによると、この派生版の配布者は高速化を施したと言われているバイナリファイルのみをソースコードを同梱せずに2年近くにわたり公開してきたそうだ。

これを受けて配布者はまだ対応を示していないが、きちんとGPLを遵守している別プロジェクト混同したレスが付いている他、この配布者を支持するユーザーらが GPLv2 の独自解釈を展開し2chの関連スレッドに投稿している。

(つづく...)

その独自解釈をいくつか紹介すると、「ソース公開を要求されたら公開しなきゃいけないだけで、最初からソースを同梱する義務はない」や「誰でもソースコードを入手できるようにしなければならないだけ。だれかが「ソースくれ」と言ったら その人に渡せるようにしなければならないだけ。オープンソースの世界では激しくFAQ。」といったものがある。

しかし、過去にこちらでも何度も挙がっている話題ではあるが、同ライセンスが規定する配布形態の一つであるソースコード同梱は改変されたバイナリファイル配布については事実上ほぼ必要条件であり、公開要求されて始めて提供すれば良いといったものではない。

そうした違反状態を知ってだろうか、配布者は各版の更新状況については専ら 2ch を利用した宣伝に頼っている。また、そうした事情からか、配布場所も違反物の配布に利用されることがあるファイル・ホスティング・サービスを利用していると思われる。そればかりでなく、改変後のプログラムにおいても GPLv2 以降を(自らの違反を棚に上げて)採用するという矛盾ぶりである。

そもそも、Nightly バージョンといえども公式サイトにて配布が行われているわけであるから、そちらから入手すればよいわけで、どんな破壊コードが仕込まれているか得体も知れない改造板をわざわざ利用する必要はないわけだ。考えられる唯一の利点は、「高速化」とのことであるが、これとて配布者自身は触れておらず、追証可能な検証結果を示した書き込みも見当たらない。リスクばかりが大きい割には、やけに支持者が多いような気がするのだが。それとも、アクセス稼ぎのための自作自演なのだろうか。

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