池田信夫氏、MLでの法案の反対アピールにより懲戒処分へ 162
ストーリー by wakatono
なぜに研究所でそれ? 部門より
なぜに研究所でそれ? 部門より
この件については多くのタレコミをもらったが、その中からとある匿名さんいわく,"朝日新聞によると,独立行政法人経済産業研究所は,同研究所上席研究員の池田信夫氏を「研究所のメーリングリストを使って個人情報保護法案に反対するアピールの賛同者を募った」として戒告処分にしたそうだ。
昨年の国会で社民党の議員が「インターネットを規制する個人情報保護法案に反対する」ページをとりあげて法案の問題点を指摘したことを受け,経済産業省が同研究所に関係者の処分を要求した模様。
経産省や研究所の対応から「政府に反対することは許さない」という行政側の意識が見え隠れすると感じるのはわたしだけだろうか。"
おそらく、戒告の発端となったメールは4/3のこれらのものからこの反対声明に関するメールだろう。ちなみにこのML、原則参加は自由だ。もし他の無関係な人が同じことをやっていたらどうなっただろう?もしくは、池田信夫氏が「個人の」メールアドレスで同じことをやっていたらどうなっただろう?というあたりも含め、突っ込み所がてんこもりだったりする。池田信夫氏にとってはとんだ災難だったとは思うが、このような横槍に負けずにがんばってほしい。
どう言ったらいいものか (スコア:3, 興味深い)
かといって、彼が今回言っていることは、真っ当なことだと思う。さらに「署名を集めることは政治活動」であり、「それは産総研の職員として適切ではない(公務員は政治活動をするな)」、という脅しともとれるこの動きは、昔からある「公務員の政治発言や組合は認めない」という言い方の延長上で見ることができる。国際的にこんなことは認められていないのだけれども。
結果、研究所である以上、研究者は研究だけしていろ、という政治家レベルでの「他者排除」が裏に見え隠れする。もっと言えば、それは政治家を表に出すことによって、裏に隠れて日本の政治の方向を決めている官僚組織の意図であるわけだけれども。
そして、インターネットをめぐるこの動きをマクロで見ると、インターネットというものが単なる技術の問題ではなく、国際的に影響力のある「政治の道具」という領域に具体的に入ってきて、今までの専門家としての「政治屋」の領域を侵し初めている、ということ、それを政治屋は恐れている、ということを表している動きの1つだと思うよ。
池田氏はこの先、今回の件では時代の狭間にうち捨てられる捨て石となるかも知れないが、もともとネットというのはそういう技術であったし、それがあまねく広まれば当然世の中全体がその技術を取り込む方向に動く。これに抵抗して権力や政治でこれをつぶすのではなく、これを新しい時代の道具として素早く利用できるような政治家(そして官僚?)こそが、きっとこれから生き残るんだろうな。
今回の件がそこまで行くかどうかは別として「日本の公務員には組合を作って政治活動をする権利はない」という政府の言い分に反する方向を向いた小さな動きではあったと思う。だから、池田氏は処分された。そうは思えないかな?
産総研関係では他に高木浩光氏(jbeefとしてここでは有名)が陰で糸を引いていると一部では言われているoffice氏(彼は産総研職員ではないが)の「やりすぎ」の問題など、このところおかしな動きが目立つ。2年ほど先には産総研も大リストラがあり、民間団体への格下げもある、という噂(一説によれば規模を半分にするとか)もある時点のことなので、それに向かって「不穏分子」のお掃除を始めている可能性もあるね。
# こういう内容はACのほうが影響が大きいと思うのでAC
Re:どう言ったらいいものか (スコア:3, すばらしい洞察)
職員は公務員ではないし、公務員の政治活動制限規定も適用されないはずだが。
それに仮に国家公務員であったとしても、
このアピールを出すことが政治活動に当たるといえるのだろうか。
人事院規則 [hiroshima.jp]が定める政治的行為 [dti.ne.jp]とは、主には特定の政党を支持したり、特定の候補者を支持したりすることだし、政治に影響を与える意図というのも日本国憲法の定める民主主義体制を変更しようとする意思だし、内閣の政策を批判する程度では、国の機関が決定した政策の実施妨害には当たらないし、署名活動も地方自治法の直接請求の署名に限られている。
今回のアピールが人事院規則で定める政治活動にあたるとは思えない。
朝日新聞によると(以下、「 」は朝日新聞記事から)、
「経済産業省政策企画室の話 池田研究員の署名集めは行き過ぎた政治的活動だ。」ということだが、どういう意味で行きすぎたのか全く不明。
この点、研究所の処分理由は「研究所の施設やウェブサイトなどを使って署名を集めるのは業務の範囲を逸脱する」ということだから、政治的行為を理由とするものではない。
といっても、6月に解釈規定をつくり、遡って処分するのがいいかどうかは別問題だし、解釈規定が合理的なものかどうかも検討すべきだろう。
それもさることながら、同省は研究所に「是正措置や関係者の処分方針」の報告を求め、事実上処分を促す文書を出した。」とかしていながら、「研究所に処分を求めたわけではなく、あくまで研究所の判断だ。」というのは、官僚の無責任を絵に描いたようで、ホント頭にくる。
処分を要請したんならそのようにいえばいいじゃない。
ウチの子どもがこのレベルの言い訳したら、「人のせいにするな」と一喝するね。
Re:どう言ったらいいものか (スコア:1)
すばらしい洞察と思います。ただ一点、「事実上処分を促す文書を出した」は記事を書いた人の判断ですから、問題がどこにあるかは、それがどの程度真実かどうか、次第でしょうね。
記事の通りなら、経産省による政策提言の恣意的な封殺を疑わざるを得ないでしょう。今後国会で取り上げられることもあるかもしれません。あくまで研究所の判断なら、改正後の制度による遡及処分は研究機関としてあまりに弱腰です。両者の中間状態だったとすれば、双方に問題ありと思います。
Re:どう言ったらいいものか (スコア:1)
腹芸であることを察したならなおさら、遡及処分をしない、という大原則を毅然として守っていただかないと、独立行政法人たる研究所の中立性が保てないはずですし、それは組織の主旨に反すると思います。朝日の記事が最低限、妥当なものであるとすれば、「今後はこのようなことのないように」などという優しめの注意で済んだとは考えられませんが、それは遡及処分という禁じ手を使ってまで官庁の意を汲んでやる言い訳にはなりません。同時に、腹芸以上の具体的な圧力があったことをも疑わざるを得ないでしょう。
「恣意的」については、「便宜主義的」という意味に誤解して今まで使っていました。勉強になりました。
Re:よーく読むと (スコア:1)
> 全体として詳細はそんなに特定した書き方をしていないから、
> 詳細が違う、っていう「反論」の方法はあまり有効じゃないだろう。
ごめんなさい。私のコメントに対する批判でしたら、よく趣旨が分からないのですが……。
私は、人事院規則やその通達から見て、件の緊急アピールが行きすぎた政治活動になるとは思えないという立場でコメントを書きました。それは理解して貰えると思います。
従って、私のコメントは、経済産業省政策企画室の方が「署名集めは行き過ぎた政治的活動だ。」と言ったことに対して、それはおかしいのではないかという私の立場からの批判を含んでいます。
でも、経済産業省の結論に対し同意できないときに、「なぜ政治活動になるのか、その意味が全く不明。」という形で批判することは、通常ありうることだと思います。
なお、私は「詳細が違う」という批判はしていません。
たしかに、朝日新聞の記事が詳細でないことも確かです。そのため、経済産業省の方が、「行きすぎた政治的行為」に当たると判断した理由を詳細に説明していたかどうかは分かりません。
そのため、その理由が分かったら、それに応じてあらためて私なりに検討することになるでしょう。
また朝日新聞の記事が正しいかどうかも検証されていません。しかし通常は朝日新聞クラスの新聞報道を前提にコメントすることは、我が国では真実であると信じるに足りる理由があったとして、許されるのではないかと思います。
もし、記事が誤っていて、私がそれを鵜呑みにしたコメントをしているとすれば、批判者としての責任はまぬがれないでしょうね。 その場合は、このスレで、「朝日を鵜呑みにして、申し訳ありませんでした。」と読者諸氏に誤ります。そして朝日の読者として朝日に抗議します。
でも、真実であると信じたことに合理的理由はあると思いますので、国に対する損害賠償責任はとりません。
> しかし、反論にしろなんにしろ、けっこう多くの人が後にコメントつけてますね。
これは、我が国での言論や表現の自由、政治を批判する自由、研究活動の自由という、
非常に重要な問題に関わっていると多くの人が思ったからじゃないでしょうか。
Re:よーく読むと (スコア:1)
謝ります。
Re:どう言ったらいいものか (スコア:2, 参考になる)
組合を作るのは禁止されてませんけど。
制限されているのは労働三権のうち団体行動権(ストライキ権)であって、
団体交渉権、団結権は認められています。
独立 (スコア:2, すばらしい洞察)
> 求められた同研究所が新たに明文規定を作り、さかのぼって適用、
> 処分した。
独立ってどこからの独立なんでしょうね…
件のページの修正案であれば、私も賛成したいですな。
賛同者がそれなりに居る政策提言ができるならば、同研究所の
仕事としても良いくらいかもしれませんが。
Re:独立 (スコア:3, 参考になる)
高級官僚が死守したい官僚組織からの「独立」、平たく言えば、彼らがなんとしても守りたい領域から「除外」されてるってことでしょう。
独立行政法人は、5年に1度、「中期目標」と「中期計画」を立て(旧ソ連の5ヵ年計画かよ!)、それを大臣が認可することになっています。その策定にあたっては、所轄省庁の意向がそれなりに反映されるようです。
また、独法を評価する「評価委員会」なるものがありますが、これも基本的に仕切りは管轄省庁です(評価委員会の議事録は、その独法自身ではなく、所轄する省のサイトで公開されています)。委員の人選でも強い影響力を持っていることでしょう。また、陰に陽に所轄する省庁の意向が独法には伝わってきます。でも建前ではあくまで「別組織」です。中央省庁から見れば、利権にならない特殊法人・公益法人といったところでしょうか。
# ちょっと穿ちすぎかなあ。
これから、国立大学も「独法」になります。政府の中にあって、省庁間の縄張り争いとか利権とは関係なく政府の施策に対する疑問や批判を公表してきたまれな組織が国立大学だと私は思っているのですが、この先にはどんな世界が待っているのでしょうか。
# 今とあんまり変わらんのかもしれない、という気もしますがね。
これが処分の対象なら (スコア:2, 興味深い)
公人としての参拝だとすれば明らかに政教分離の原則に抵触してるし、個人としての参拝なら公人としての肩書きは書けないはずなのに。
# 「個人の立場での参拝」なら「自民党総裁」と書けよと思うのでID
Re:これが処分の対象なら (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:これが処分の対象なら (スコア:2, 余計なもの)
内閣総理大臣は国の元首ですから、当然以下に引用する憲法の制限を受けると解釈してます。
第20条「国およびその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない」
> どこにそんなことが書いているのですか?
(略)
> 条文とか判例とか示せますか?
> 当然あなたが勝手に「こう読めました」ではないレベルで。
「参拝中は政府の役職を離れて一個人としてお参りしている。記帳の際の肩書きにも政府の役職を書いてない。だから政教分離原則には抵触しない」という主旨の言い訳をしつつ参拝した閣僚・国会議員が結構な数いた(いる)んですけど、ご存知ありませんか?
毎年敗戦記念日近くになると新聞などに記事が出ますよ。
> 自民党なら政教分離になるのですか?
上記の言い訳理論ではそうなります。
Re:これが処分の対象なら (スコア:1)
もう少し頭を冷やして、御意見は冷静かつコンパクトにお願いします。
by 読者
あの手この手 (スコア:2, すばらしい洞察)
ないところにあらたに障壁を作って、通行料を取ろう系の)
金儲けメソッドを批判しまくっているから、多数のビジネス
者が、池田氏を叩きつぶそうと、少しでも難癖をつけられる
ところがあれば、難癖をつけまくっているであろうことは想像
に難くないですね。
IN EARTH AND SKIE AND SEA STRANGE THYNGES THER BE.
何らかの圧力がある場合 (スコア:2, 興味深い)
周りの人間は悪いと思っていないけれど、予算か何かを介しての圧力がある場合、
形式的に処分して、別に当人の出世にも何も関係ない、というのは、
まあ使える手ではあるわけですね。
研究者の場合など、それで業界内での評価が下がるわけでもない場合は特に。
この人の場合も、いわゆる公務員の人事システムの外ですし。
#自分の場合、外野を黙らせるために戒告、くらいなら、事情を聞いていれば呑むかも。
問題は、どこからか圧力がかかったか、それが正当な範囲であったか、という方でしょう。
何か嫌らしい感じはするよねぇ~。 (スコア:1, 興味深い)
相当気味悪な感じですわな。3人組を潰した中共みたいな
やり方は、何か私たちの国にふさわしくない。
個人的には近年の池田信夫氏には失望ばかりなんだけど、
それはそれとして。
;; 世界人類が平和ボケでありますように。
Re:何か嫌らしい感じはするよねぇ~。 (スコア:2, 興味深い)
法や道徳の秩序や民衆の圧力による権力行使の自制ではなく、権力のせめぎあいに勝ち残った者が強大な権力を自由気儘に行使出来る「普通の国」に。
ま、1980年代後半から自民党右派(やそのバックに付く極右勢力)が望んでいた事が成就されようとしているのでしょう。
我々下々の民にはいい迷惑ですが(;´Д`)
研究所の物を使ったのが原因では? (スコア:1)
私物のメーリングリストでやれば発覚も何もなかったと思うんだけど?
Re:研究所の物を使ったのが原因では? (スコア:3, 興味深い)
でも池田氏は「上級」研究員なわけで、それくらいの立場の人がこのようなことを自組織の問題点を自組織のリソースでやっているというのは、その組織の「良心」とも言えるわけです。私は件のページを見て、「なんど良心のある研究所だろう」と思ってましたから。それゆえに、件の事件は問題だと思ってます。
不良社員が自社ホームページで自社製品の悪口を書いて処分を受けているのとはレベルの違う話なのです。
Re:研究所の物を使ったのが原因では? (スコア:1)
良心でも手法に問題があれば責められるのは仕方ないと思うんですけどね。
Re:研究所の物を使ったのが原因では? (スコア:4, すばらしい洞察)
主義主張のことを言っているわけではないのだけど。別に私は池田氏の意見については良いとも悪いとも言ってないし、それを根拠に良い行為悪い行為と言う気もない。
記事を読むと、ちゃんと断わってから使ってると見受けられます。それを後になって規則を作って、「規則違反だ」と過去にさかのぼっての処分。ここには、
・元々無断使用ではない
・後に作った規則を適用している(法律はそのようにできません)
・言論の自由への制限(言論を国権で制限してはいけません)
といういくつもの問題があるわけです。
Re:研究所の物を使ったのが原因では? (スコア:2, 興味深い)
例えば、30年前に、出版社や新聞社の人間が、
勝手に印刷機を使って印刷して大量配布したのなら、
あまりにもコストが浪費されたことになって大問題だと思うけれど、
今現在のネットワーク環境で、
そんなに大規模では無いタイプのメーリングリストが消費する
リソースとコストが、どの程度その組織にとって負担なのかは疑問。
もちろん、先日も、
自動販売機のコンセントや他人の店舗のコンセントから、
無断で電気を拝借してラジカセを鳴らしたり携帯電話の充電をして、
「1円」程度の窃盗として日本国内の裁判で有罪判決が出たようなので、
純論理的には1円だろうが1銭だろうが無断使用は無断使用なのは分かる。
だがしかし、個人として、個体の脳として、巨大有機分子クラスターとして、
納得できないので、そこらへんは追及したり考えたり忘れたりイロイロしたい。
Re:研究所の物を使ったのが原因では? (スコア:1)
しかし、処分の根拠となる規定が事後成立で遡及したというのは、あまり
まっとうとは思えませんが……
もし、研究所のものを私事に使ったからというだけなら、どうしてこんな
妖しげな処分を? とは思ってしまいます。
Re:研究所の物を使ったのが原因では? (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:研究所の物を使ったのが原因では? (スコア:1)
もう一点、研究所の財産を私物化したことが問題なのか、それとも発表した意見の内容を問題にされたのか、を良く考えてみるべきだと思う。
問題点を整理しよう。 (スコア:1)
…ただそれだけ。
具体的な政治活動の中身は関係ない。
たまたま池田氏の政治活動がタレコミ者の意見に合致するものだったようですが、だからといって、法律を無視した感情的な反応をするようでは、かえって自分の主張の説得力を弱めることになりますので、ご注意を。
Re:問題点を整理しよう。 (スコア:2, すばらしい洞察)
そんなときこそ、国政法人日本デジタル新党。(笑
http://srad.jp/comments.pl?sid=151055&cid=479024 [srad.jp]
法律は、今この歴史の最先端の2004年1月25日以降の世の中にとって
適正だと思われる形に変えましょう。
そして、現行法のほぼ全てと、
(法律ってのは、例えば、コンピュータのセキュリティと同じで、
同一設定状態で長く放置すると、
時間の経過と共にハッカー側(脱法者側)にノウハウが蓄積され、
行なうことが出来る脱法行為がどんどん発見/開発され続け、
結果的に、そのシステム全体が崩壊しかねない。(と私は考えている。)
そのため、定期的な「リフレッシュ」として、
法律の全ては、定期的に変え続ける必要がある。
まだ侵入する為のノウハウが知られて居ない全く新しいシステムなら、
しばらくは時間が稼げると想定できるからだ。そして繰り返し。)
特に、次世代/次々世代の日本の社会/風俗/経済状態を大きく左右する
教育制度を集中的に改革し切っちゃって下さい。
# 半分本気で半分冗談Taiyakiss
Re:問題点を整理しよう。 (スコア:1, すばらしい洞察)
それに、「法律を無視した」とか言うなら、その根拠を明示しろって。
こういうモノ言いする連中って、必ずと言っていいほど
自分の思い込みだけで断罪しようとするよね。
そりゃいけないよね、ということでは (スコア:1)
その社民党議員さんはなぜそのページを取り上げたのか (スコア:1)
それにしてもわからんのが社民党のその議員。
個人情報保護法案の問題点を指摘するのなら、素直にその問題点を指摘すればよいわけで、「こ~んなに大変なんです!!」なんていうためにわざわざ他人の書いたWebページを使うなんていうのは、その社民党議員は個人情報保護法案の問題点を理解していないのでは?
まあ、もちろんWebで意見を述べるのも、その意見なり内容なりを引用するのも自由な国なわけですから社民党議員さんを責めるわけにはいかないですけど、その著者が公務員だとわかっていたのなら、国会での答弁に使うのは慎重になるべきではなかったかな、と。
---- 末は社長か懲戒免職 なかむらまさよし
Re:その社民党議員さんはなぜそのページを取り上げた (スコア:1, 参考になる)
あと、池田氏は今回だけじゃなく、
国会の委員会でヤリ玉に挙げられたことが多々あります。
そういう意味では、「常連」なので、
議員の配慮が足らないとかの批判には当たらんと思います。
Re:その社民党議員さんはなぜそのページを取り上げた (スコア:1)
---- 末は社長か懲戒免職 なかむらまさよし
氏の意見には賛同するが… (スコア:1)
>経産省や研究所の対応から「政府に反対することは許さない」という行政側の意識が見え隠れすると感じるのはわたしだけだろうか。"
無茶苦茶当たり前な事だと思うのですが。
件のページのは「(経済産業研究所 上席研究員)」と堂々のってますね。
つまりは公的立場での発言って事でしょ?
では、政策を実現させる為に努力する義務はどうしたのですか?捨てたの?どころか妨害するの?
となれば国民から民主主義の実権を仮託された実効機関としての産経省やその下請けの研究所としてはそう答えるでしょう。
そうでなくては、産経省や研究所が
「氏の発言は、他の有権者全ての発言より重い」
と言ってしまう事になる。
民主主義を大是とする限りに置いて、それは有り得ない。
賢明な君主は衆愚に勝るかも知れないが、それでも民を信じる事を選んだのが、この国と国民なのだから。
Re:氏の意見には賛同するが… (スコア:1)
Re:氏の意見には賛同するが… (スコア:1)
私はむしろ、彼が責任を認識しているがゆえの行動だったと思います。
正直なところ普段の池田氏の発言(特に金融政策関連)には辟易させられることが多いのですが、今回の件については彼の行動を支持しています。
Re:氏の意見には賛同するが… (スコア:1)
その解釈はどうかと思う。
池田氏の意見は正義感に基づくものが多いのですが、肝心の正義感がお子さまなのが問題なんじゃないかと。今回の件も同じ匂いがします。
そもそも池田氏本人、今まで「他人の意見を尊重する」という社会人として基本的なことができてない。政府の意見を尊重するってのも一つの礼儀だし、公的機関に属している立場ならそれはなおさら。端から見てると自分の意見に反しているのは全部間違い、と思ってるようなフシがある。世の中に正解は一つじゃない。正解があるとも限らない。
批判するにしても反対意見を出すにしても、他にやり方があったと思いますね。
処分は妥当だと思う。わざわざ明文化しなくてもこんなバカなことするヤツはいないだろう、と思ってたらバカがいた。仕方がないから明文化してバカに釘を刺した。ってな所でしょう。
: 〜〜〜 パルナス、けだるい日曜日。 〜〜〜
Re:氏の意見には賛同するが… (スコア:1)
日本の法律がどうとかいう以前に、「規範」の公正性というものの最重要な構成要素の一つだとおもうのですが。
今回の場合、その組織の(処分に関わる)規則にも柔軟に解釈できるものは通常あるでしょうし、それに拠って処分を行うか、もしくは池田氏の言論が問題があるのならば、解雇するなりの方法があると思います。
もちろん「公正性」というのがある意味建前に過ぎないのは理解していますが、完全には守れないとしても建前の存在は重要なものだと思いますし、昨今「どうせ建前なんだから」という理由でそれがないがしろにされている気がして時折背筋が寒くなります。
組織に属するものは (スコア:1)
国民の権利に関わる問題に関して、国民の意見を集めるのがいかんというのか?
それともう1つ。
法改正の結果、過去の行為が違法となったとしても、法施行前に遡って罰することは出来ないはず。
「規則を改正し、遡って処罰」なんて行為も容認される行為とは思えないんだが。
署名運動ではない (スコア:4, 興味深い)
また同研究所サイトには「当サイト内の署名記事は、執筆者個人の責任で発表するものであり、経済産業研究所としての見解を示すものではありません 」との但し書きがある。
やはりこれは、学問の自由の問題として捉えられるように思う。野党の質問→大臣→経産省→研究所でこんな処分(しかも事後法的)が行われるのは、あまりにも妙ちくりんすぎる。
Re:タレコミが恣意的な気がする (スコア:2, すばらしい洞察)
「署名活動した」という処分理由は明らかに後付けでしょう。
まず処分ありきで、その理由が「署名活動」ということでそ。
Re:タレコミが恣意的な気がする (スコア:1, すばらしい洞察)
その裏に数万人の意思があるのかによって、意思決定に与える
影響は大きく異なると思いますが。
自作自演を防ぐためにも署名は必要なのです。
Re:タレコミが恣意的な気がする (スコア:1)
>右も左も関係ないですよ。
>立場的に政策実現の為に働く必要があるってだけ。
>それがイヤなら自分が政策を作る立場になる必要がる。
(政治的に通せるだけの)政策を作れる立場の人は限られてるんですよ。
その方針が間違ってると強く思ったとき、その意見を表明したりある種の実力行動に出る事は、社会全体に対して仕事が持つ責任に対して本人の良心を反映させると言う意味に於いて、政府関連機関の人間がその立場を表に出して行うのならばなおさら真っ当な、職務の本分を弁えた立派な行動であるのではないでしょうか?
>業務上で与えられる権限はあるが、それ以上の事を行うのはサボタージュに過ぎないですが。
業務上で与えられる権限を越えた事しかやってはいけないのならば、それこそが業務全体、ひいては社会の停滞を招く行為ではないのでしょうか。
つまりはイエスマンでいれば目先の仕事は立派にこなした事にされるけど、それで仕事全体が上手く進まなくなる事は身近に幾らでもあるし、その蓄積が社会全体の活力を失わせていると思うのですが。
# 自称「サイレントマジョリティ」の屁理屈につき合っても消耗
# するだけに思えて虚しくなったので、要点だけ書いて終わりにします。
民主主義って何さ? (スコア:1)
各々が分を守って与えられた職務を粛々と遂行する事が「民主主義」であり、分を越えた行為は「民主主義」の否定だと主張されていると思うんですが、それって本当に「民主主義」ですか?私には「官僚主義」としか思えません。
分を守るってのは多くの場面で大切でしょうけど、いざとなったら国家が押し付ける各人の分に反抗し得る事が民主主義であり、そういう行為が民主主義であると、私は思います。
例えば、民主主義的な憲法と言われているアメリカ憲法は革命権を保障しています。革命ってのは分を越える行為の極限ですよね。
(オフトピ)ネット右翼(Re:社民党・・) (スコア:1)
ネット右翼自体が、様子を観察していると「自分達がサイレントマジョリティだから正しい、左翼はマイナーな悪魔だ」と言う意識で動いてますからね。
もう、ネット右翼の底の浅さや「信仰心」たるや惨め窮まりないですよ
…だから逆にどっちでもない人に取って一番危険なんですけどね。
Re:社民党のイメージ=テロ国家支援団体 (スコア:2, すばらしい洞察)
そもそも、テロ=「テロリズム」と言う言葉の起源自体、英語の「Terror」から来ていまして、「暴力で政治的に敵対する相手、もしくは民衆に恐怖を与えて屈伏させる」と言うのが本来の単語の意味なんですよね。
だから、小さな団体や国家が起こす「テロリズム」もあるけど、それだけが「テロ」として糾弾されている現状は言葉の本来の意味とはそぐわなくて、
「大国が起こす戦争や大国の傀儡が起こした内戦や敵対国の首脳の政治的暗殺」こそが、その影響度からも、テロリズムの究極に位置する物であるのですがね(;´Д`)
Re:そもそもなぜこんなトピを作ったんだ? (スコア:1, 興味深い)
無党派な私にとっては、なかなか興味深いトピックです。
普段、何かにつけて「また朝日&社民か!」って言って笑ってる人たちが、
こういうトピックのときに、どう反応するんだろうか。
結局のところ既に「朝日or(社民 or 共産)」の記事だ、という
だけで、反対しなければならない、というような圧力を受けてる
人々なのではないかと見える。
党だの新聞だの、名前に縛られ過ぎ。
「Windowsだからセキュリティはクソだ!」という意見と
「朝日の記事 or 社民の議員のやることだからクソだ!」という意見は
「過去の風評と世間(周囲)の人間の雰囲気に流されて、
自分の頭で考える事が出来なくなった不自由な人間」
に見えます。
今回の件の朝日やら社民やらを擁護するわけではないです。
私にとってこのトピは興味深い、というだけ。
というか (スコア:1)
そういう意味ではこういう掲示板は誰でも場がもてるし、こわごわ言うときもACがあるし、それなりに悪い場ではないと思う。
Re:常識ないからmake (スコア:1, 興味深い)
ただし、この処分が行われたのは、「社民党の保坂展人衆院議員(当時)が4月下旬、国会の特別委員会でこのホームページを取り上げ、法案の問題点を指摘したことから。細田博之・情報通信技術(IT)担当相(当時)は答弁では言及しなかったが、その後経産省に事実関係を問い合わせた」ということによっているらしい(少なくとも、時間的にはこの後)。
また、「研究所は6月中旬、どのような署名活動が就業規則違反になるかを細かく明文化する通達を出した。この中で、新たに「研究所の施設やウェブサイトなどを使って署名を集めるのは業務の範囲を逸脱する」という趣旨の解釈規定を設け、これを適用して6月30日付で処分した。」とあり、結果、池田氏の行動を規制するために新たな規則を作ったと受けたられても仕方ない行動がとられている(これは、解釈の問題かも知れないが)。ただし、この分でも、「研究所の施設を使うこと」が問題なのか、「署名を集めること」問題なのかは、はっきりしない。
まあ、朝日が事実部分だけでも捏造していないと良いのですが。
#それにしても、またなんでこの時期に?
#office氏騒動の時も、すごい不思議だった
Re:(オフトピ)池田信夫に関する疑惑 (スコア:1)
Re:あなたが個人的に支持する人を応援する記事を書か (スコア:1)