言語道断の権利団体部門より。
人食いクリオネ曰く、"スペインの大学UPVで教えるJorge Cortell氏が、P2P技術の合法的な用途について講演したことで大学当局から圧力を受け辞職を余儀なくされた(/.本家)。
今月初め、UPVで五年に渡って知的財産権他を教えてきたCortell氏は学生団体とLinuxユーザグループの招きをうけ、P2P技術の合法的利用と利益について学内で講演することになった。講演には著作権のある素材を扱う場合を示すデモが含まれていたため、氏は法的に問題がないことを確認した上、著作権協会と司法当局に事前に内容を通知していた。ところが前日になって大学側が会場の使用許可を取り消したため、150人の学生を前に学内のカフェテリアで講演をおこなった(実際の様子)。
講演の後Cortell氏はUPVで教えていた事実を隠すこと・個人サイトから大学へのリンクを消去することを命じられた上、学内に留まれば所属課程全体に圧力がかかると告げられ辞職を余儀なくされた。UPVの学部長(Dean)は新聞の取材に対して、許可の取り消しは講演を止めさせる目的であったこと、スペインのレコード協会およびMPAA(アメリカ映画協会)からの圧力があったことを認めているという。
Cortell氏は、自分が職を失ったことは大した問題ではなく、レコード・映画協会や著作権団体からの圧力による検閲こそが問題だといい、「一体いつまで我々はこんな行為を許すのだ。時代遅れで破綻しつつある非効率的なビジネスモデルを脅迫や圧力や検閲で押しつけることなど許されるべきではない。声を上げずに黙っていてはならないのだ」と語っている。"
公演内容うpキボンヌ (スコア:2, すばらしい洞察)
まぁ、よく読め (スコア:2, 参考になる)
タレこみにある(実際の様子) [mac.com]の中にed2kのリンクが張ってある。
直接ダウンロードできるリンクもあったけどパスが必要だったり接続できなかったりしてダウンロードできなかった。
親コメント
P2Pってのは (スコア:2, 興味深い)
まだ芽のうちに潰しときたいんだろうね。
Re:国によっては、P2Pが公然と使われているところもあ (スコア:3, おもしろおかしい)
公務員の方々が職務中に多々ご利用になられておられるようですし。
親コメント
合法的な用途に圧力って事は (スコア:2, すばらしい洞察)
#訴訟→賠償金なビジネスモデルを考えているとかじゃないよね?
ぽえんぷしゅう。
圧力の実体 (スコア:2, すばらしい洞察)
スペインのレコード協会およびMPAAが、どのようにして大学側に圧力をかける事が可能なのでしょうか?
「もしこの講演を許可して、かつ、おたくの大学から非合法なファイル交換が発見されたら、大学の管理責任を問うて莫大な損害賠償を請求しますよ」とか?それとも上の2団体は、大学側に「厚意」で(教材関係に使用する著作物に関する取り扱い等に)便宜を図ってたりするんでしょうか?
Re:圧力の実体 (スコア:3, 参考になる)
親コメント
Re:圧力の実体 (スコア:2, 興味深い)
某圧力団体は、あるP2P企業を潰すために訴訟をするのと平行して
P2P企業との取引先に対しても電話をかけてきて、遠まわしに
「このままだと御社も訴訟の対象になるかもしれませんね」
といって脅してきましたよ。
全然関係のない別のケースですが、顧客ともめた右翼から
顧客との取引を解除しろと脅されたときも
「このままだと街宣車が御社の前に押しかけるかもしれませんね」
と言われたこともあります。
なんか似てますよね。
親コメント
Re:圧力の実体 (スコア:2, すばらしい洞察)
どんな組織でも1000人も居たら、触法行為するのが1人位居るのは仕方のない現実でしょう。
それを狙い撃ちでチェックされたら、管理コストが増大して(今のままでの)運営が成り立たない。
親コメント
原文読めないんでアレなんですが (スコア:2, すばらしい洞察)
いずれにせよ、著作権について解決しなければならないことをほっぽってる状態なんだと感じるのですが、
そんな中、よく感じるのが著作者不在で権利団体(メーカー)だけで語ってるところはないかなーって気がするんですけど、そこんとこどうなんでしょ?
出銭ーなんかは特にそんな感が強いです。
一応全文訳 (スコア:5, 参考になる)
私はUPVの修士課程で「知的財産」(この用語は好きでないが)などについて5年以上教えてきた。2週間前に学内のある建物でカンファレンスを行う予定があった(「文化週間」の記念行事でETSIA Student Union とLinux Users' Groupに招かれたもの)。このカンファレンスではP2Pネットワークの合法的な利用とその効果について、(スペインの知財法、私的複製の規定、その他多数の論文や判例に基づき)著作権のある作品を扱う場合も含めて、分析を行う予定だった。徴収団体(訳注:著作権料の徴収を業務とする団体のこと)「SGAE」のメンバーが「P2Pネットワークは違法である」(原文ママ)などととテレビや新聞で主張したことを受けて、ネットワークを利用してその合法性を「証明」する計画もあり、そのことについてSGAEとNational PoliceとAttorney Generalに事前報告までしてあった。
カンファレンスの前日、学部長(スペインレコード産業協会「Promusicae」から圧力を受けていたことが後からわかった:彼自身もEl Pais紙でそのことを認めているし、他紙ではMotion Picture Association of Americaについての言及もあった)が会場の使用を認めずカンファレンスを中止させようとした(訳注:許可を取り消したのか許可しなかったのか不明)。そのため日時を変更しようとしたが、再度拒否された。3度めに、結局、私は大学のカフェテラスで、150人の聴衆を前に5時間、カンファレンスを行った。
その日(忘れもしない、5月4日のことだ)のうちに、私が教えている修士課程の部長(訳注:多分事務方の部長)から電話があって、学部長から修士部長に「彼がここで教えることが2度とないようにせよ」という電話をしてきたと言われ、もう一度修士部長から電話があって「これは君自身が決めることだが、責任は君にある」と言われた。
修士部長は私を呼んで、まず私のウェブサイトから大学へのリンクをすべて削除するよう、また、私がそこで教えている内容も「隠す」ように求めた。それから、彼自身と大学院が受けている圧力とおどし(ソフトウェアのライセンス違反、著作権の侵害などの疑いをかけられること)について説明した。私が辞職して修士部長(と修士課程のすべての人々)の職を守らねばならないのは明らかだった。
しかし、私が辞職した後になっても、メディア(下記リンクを見ればわかるように、今回の件に興味を持ち始めていた)からの電話があると、Vice-Dean of communications は「彼が本校の教師であったことはない。クラスもほとんど持っていなかった」と言ってのける神経を持っていた。もちろん、私は教授ではなかった(教授だったとは一度も言っていない)が、私はあの大学で5年以上教えてきたのだ!
生徒の満足度調査において修士課程全体でもっとも高い数値を得ており、いかなるルールにも、契約にも、規則にも違反したことがないにもかかわらず、私が職を失ったということはそれほど重要でない。私の考えややり方に反対している人からの直接の電話は一切ないが、それもさほど気にしていない。私がもっとも口惜しいのは、自分が勤めていた(ほかでもない、EU加盟国の)大学の中で検閲(訳注:原文大文字)の対象となったことと、それが徴収団体とレコード映画産業からの圧力とおどしによるものだったということだ(私のウェブサイトをみれば、それらすべてを確認できる)。
このことに対して行動を起こすのはいつか?おどしや、圧力や、妨害を受けたとしても、彼らの誤った、時代遅れの、非生産的なビジネスモデルの押し付けをこのままにしておいてはならない。私は世界中を回って(現在はスペイン全国でカンファレンスを行っている)公演を行うつもりで、彼らがこれを妨害することはできない。真実は知られなければならない。が、私にはあなたたちの手助けが必要だ。
この話はスペインで400以上のブロガーに取り上げられ、ラジオ、雑誌、新聞にも取り上げられている。しかし、スペイン国外では誰も気づいている人がいないようだ。この話をスペイン国外にも広める手助けをしてくれないだろうか。
# 今回は原文見ながら(!)書いたから多分そんなにヒドイ間違いは
# ない・・・と思いたい。
yppts.dyndns.orgが仮復旧しました。
今後の見通しは非常に不透明です。
親コメント
Re:一応全文訳 (スコア:2)
大学にいるかどうかは彼の生活にとっては大きな変化かもしれないが彼の姿勢は逆に強固になったぽいし。
親コメント
解雇? (スコア:1, 興味深い)
記事の内容は違うように見える
Re:解雇? (スコア:2, すばらしい洞察)
英文自体は別にわかってると思いますが。
親コメント
一瞬びっくり (スコア:1, おもしろおかしい)
しかし、大学の学部長って (スコア:1, 興味深い)
こんなへたれなのは普通なんですかね。
個人的に気になる (スコア:1)
http://blog.japan.cnet.com/lessig/
マーマイトを食う!変な物off詳細随時 [slashdot.jp]
圧力に踊らされた様に感じる (スコア:1)
>ところが前日になって大学側が会場の使用許可を取り消したため、150人の学生を前に学内のカフェテリアで講演をおこなった(実際の様子)。
とあるが、会場は使用許可が必要で、更に大学側には「使用許可を取り消す権利がある」と言うのは極普通なのでは?
学内のカフェテリアは使用許可は不要で、勝手に150人の学生を入れて公演して良い場所なのでしょうか?
「数名相手に食事をしながら講釈をたれた」と言うのならば「学内であろうと許可は不要」と言う解釈が当然だと思うが、「会場の使用許可を取り消し」とは大学側が「止めろ」と言っている訳だよな。
大学側の考えを無視し、大学の設備を勝手に使用し公演したら「立場を無くす」のは当然の結末の様な気が俺はしますね。
一旦引いて署名活動をし、その後大学側と交渉するとか、大学とは関係無い場所に会場を設けて大学の肩書きを使わずに公演するなどの大学側への配慮はしなかった訳だよな。
P2P技術の合法的な用途についての講演は良いと思うよ。でも、大学側などの他者の考えを無視して強行する行為は、著作権者の考えや権利を無視する姿勢に繋がって見える。
相手の思惑通りなのかもな。
質問 (スコア:1)
これって、P2Pと同じ仕組みに見えたりするんだけど、このキャッシュの仕組みはP2Pとはまた違うものなのでしょうか?
#もちろん、P2Pはもう使われてるんじゃないの?というフィルタが入った質問です。
一番、この話で重要なのは・・・。 (スコア:1, すばらしい洞察)
1.先見性のある価値のある講義をしていた。
2.なんか、やばめの野次馬があつまりやすい講義だった。
結局、他の部分はおまけで、このどちらかだったかが、重要だと思うんだけど。 1.だったんなら、大学としては本来は手放しちゃいけない先生だったわけで。
まあ、大学の方針に逆らったんだから、解雇されるのはとーぜんだけど、じゃあ、解雇っていう、学部長の判断が正しいか、悪いかは、1.なのか2.なのかにかかっているかと・・・。 それ以外の圧力団体うんぬんは本質的じゃない気がします。 それにしても、この人が本当に伝えたかったP2Pの有用な使い方ってなんだったんだろう。気になる・・・。
Re:早いもの勝ち?(スコア:-1 余計なネタ) (スコア:3, おもしろおかしい)
親コメント
Re:早いもの勝ち?(スコア:-1 余計なネタ) (スコア:4, 参考になる)
http://sammy.hippy.jp/sketch/h_sketch01.html
親コメント
#ホンキにしないでネ (スコア:2, おもしろおかしい)
モンティ・パイソンは一般教養だと思っていた私は、スペイン宗教裁判を
知らない人がいたことに少なからず衝撃を受けています。
ゆとり教育の弊害でしょうか。
親コメント
Re:合法的用途(スコア:-1; オフトピック) (スコア:1)
「愛」も「萌え」も定義は広い。 押井徳馬(・(T)・)
親コメント
Re:合法的用途 (スコア:1, 参考になる)
- フリーコンテンツのやりとり(Linux distro の iso イメージとか)
- 激しく真っ黒なコンテンツの世界だけど、例えばダウンロードだけならグレー
という2者は印象としては結構異なるものですよね。 で、今回の話はどういう話だったのかな、と。親コメント