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40804 story
著作権

SourceForge.net、著作権法違反幇助の疑いで仏音楽団体に訴えられる 95

ストーリー by hylom
ホスティングがNGということ? 部門より

birmoc 曰く、

P2PアプリケーションのShareazaをホスティングしていることで、SourceForge.netを運営するSourceForge Incがフランスのレコードレーベル団体「Societe civile des Producteurs de Phonogrammes en France (SPPF)」に訴えられたようです(The Registerの記事TorrentFreakの記事)。訴訟理由は、フランスの著作権法(DADVSI)が禁じる「著作物の違法配布を目的とするソフトウェアを利用可能な状態にしたこと」。

今回SPPFは、LimeWire、Morpheus、Vuze、Shareazaの4つのアプリケーションを対象に訴えを起こしていますが、他の3つと異なりShareazaはコミュニティ開発で開発元企業が存在しないため、ホスティング先のSourceForge.netが標的とされた模様です。もともとSPPFは昨年末に訴えを起こしていましたが、訴訟相手が米国企業であるため訴えを受理するかどうか法廷で審議されていたとのこと。今回、「フランスに拠点を持たない企業でもフランスの国内法に基づいて訴えることが可能である」という判断が下され、訴訟が公となったそうです。それにしてもすごくむちゃな判断ですね。

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  • しまいには (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2008年11月19日 15時25分 (#1458330)
    ICANNやW3Cを訴えたりしてな。

    #インターネットというインフラそのものが不正コピーの温床と言ってしまえば
    #それ自体は間違いではないと思う。だからインターネットが害悪だ、というのは
    #全然別の問題。
  • by witch (3127) on 2008年11月19日 15時45分 (#1458348) 日記
    SourceForge INCではなく、SourceForge.netへアクセス可能にしているフランス国内のISPのように思うのだけど…

    SourceForge側が何か対処するとしたら、フランスに割り当てられたIPからShareazaページへのアクセスを閉じるくらい?
    • by Anonymous Coward
      別にSourceForge以外にもミラーあるでしょ。中央サーバーの接続規制でもしないかぎり無理じゃない?
  • by dagama (34698) on 2008年11月18日 18時37分 (#1457785)
    >「フランスに拠点を持たない企業でもフランスの国内法に基づいて訴えることが可能である」

    これはひどい
    これが通ったら日本から特定アジアの企業を訴えまくることができますね。
    • 逆でしょう (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2008年11月18日 18時42分 (#1457791)
      >これが通ったら日本から特定アジアの企業を訴えまくることができますね。

      ここぞとばかりに特定アジアの国々が謝罪と賠償を求めて日本を訴えるんですよ。
      親コメント
    • 普通では (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2008年11月19日 15時16分 (#1458322)
      訴えることも判決を出すこともごく普通に可能な気がしますが。
      一度も行ったことがない国で死刑判決とか出されてる人もいますし。
      主権が及ばない国にいる限り執行されることはありませんけど。
      # どこそこの国に入ったら逮捕される、という身の上の人もいる
      親コメント
      • Re:普通では (スコア:1, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2008年11月19日 16時15分 (#1458376)
        ドイツでもドイツ人が被害にあえば在外の加害者(被疑者)を追訴できますね。

        陸続きのヨーロッパ、更にEUではパスポートコントロールなしという環境なため、ヨーロッパでは自国民が国外で犯罪の被害にあっても、犯罪をおこしても自国の法律でさばけるようになっているところが多いです。 (当然、自国民が外国で違法な売春とか麻薬をやれば帰国後に捕まりうる)

        そういう法制度をもたない(日本を含む)多くの国は、

        1. まず被疑者のいる国を特定する
        2. 相手国と犯罪被疑者引き渡し協定があるか調べる
        3. 相手国の国内法の裁判で日本への引き渡しがokか審議してもらう
        4. 引き渡し手続き
        5. ようやく日本国内法による刑事裁判がはじまる
        という長い手続きが必要になってしまいます。 まぁ自国民の保護という観点からみれば、どこかの国から「お前の国のhogehogeさんは犯罪者だからよこせ」といわれてホイホイ突き出すような国は恐ろしいわけですが…

        さらに、ベルギーには「戦争犯罪法」という法律があり、まったくベルギーに関係ない連中を裁判にかけることができます。 いままでに、カストロ、パパブッシュ、パウエル、フセインなどが告訴されています。 ベルギーにはEUの建物が沢山あるので、EUの会合かなにかにノコノコとでかけると、ベルギー警察によって逮捕される可能性があります。

        # もちろん、現実にはブッシュやパウエルは捕まってませんが

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        • Re:普通では (スコア:1, 参考になる)

          by Anonymous Coward on 2008年11月19日 17時30分 (#1458438)
          >そういう法制度をもたない(日本を含む)多くの国は、

          日本でも国外犯に関する制度はありますよ。
          具体的には刑法の2条、3条、3条の2、4条、4条の2で列挙されている罪状については日本の刑法を適用する規定があります。
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        • by Anonymous Coward
          じゃあウヴェ・ボルはなんで追訴しない?
    • by Anonymous Coward
      これってひどいんですか?
      法律に詳しくないので誰か教えてほしいんですが、もしこれがフランスで罪になったとして、
      - SourceForge がフランスで(罰金なりを払うまで)ビジネスをできなくなる
      - フランス国内から SorceForge にアクセスできないように(フランスの)プロバイダに要請できる
      ぐらいでは?
      外国で無効な特許だけど日本では有効な特許があったとして、国内に持ってくるときにストップできる、と同じ状況に見えるのですが。

      訴えている理由が winny と同じっぽいから、それに関しては反対だけど。
      • by hishakuan (32621) on 2008年11月20日 9時10分 (#1458837) 日記

        先に言っておきますが日本の法律しか知りません。フランスを日本に置き換えるとどういう問題かなあ、って程度の感想です。

        私もあまり詳しくはないし、英語読んでないんですが、

        フランスに拠点を持たない企業でもフランスの国内法に基づいて訴えることが可能である
        という一文は、強調のように二つの問題が含まれるように見えます。が、一個目はストーリーだと問題になってないのかもしれません。まあ解決済みでも問題が存在しないわけでもないだろうと思います。

        まず、英語の文にはcourtの前にFrenchと付いてますから(検索しただけで読んでません)、法廷はフランスの法廷ですね。一つ目はフランスの法廷が訴訟を遂行できるかということ、つまりどこで裁判をやるのが適当かという裁判管轄の問題です。フランスの団体が訴えるのだからフランスに決まってるだろうと思うかもしれませんが、訴訟相手が米国企業なのだからアメリカで裁判をやるべきだとも考えられます。さらに実際に審理するにあたって著作権違反自体を外すことは出来ませんから、著作権違反が行われた場所(どこだ?フランス国内に限ってるかな)で裁判をするべきかもしれません。幇助が行われた場所も重要です。インターネット特有の問題もあろうかと思います。当事者の態様(特定個人か世界を股にかける大企業か町工場かなど)も参考になる。日本ではマレーシア航空事件判決 [eu-info.jp]が有名ですね。これは実際の審理を行うには適当ではないように見えるけど、被害者の便宜のために日本で裁判を行っています。不法行為か契約違反かなどの訴えの内容によっても判断は変わってくるでしょう。契約の文書や約款で問題が起きたら裁判はオランダで行う、などと書いてあるかもしれませんし、それは酷いということで結局被害者の所在地で裁判が行われるかもしれません。当たり前ですが訴訟の行われる裁判所の運営ルールで有利不利が変わってきます。言葉の問題も大きいですし。

        二つ目はどこの法律に基づいて判断を下すか、という準拠法の問題です。運営ルールではなく権利の実体について定めた法のことね。これと一つ目の問題はとりあえず別です。日本の裁判所がアメリカの法律に基づいて判断したり、オランダの裁判所が国際的な商事の条約に基づいて解釈したりすることがあります。日本の裁判所は日本の法律で、というわけではないのです。不法行為なら不法行為が行われた場所の法律でやるべきかもしれませんし、被害が発生している場所の法律が適当かもしれません。被害の回復が目的なのだから、お金のあるところでもいいです。これは運営ルールによって決まるのですが、こっちの国では裁判やるにしてもあっちの法律で、とあって、あっちの法律を見るとこっちの法律で、と定められている場合もあります。堂々巡りですね。離婚の問題で、夫の国では妻の国の法律で、妻の国では夫の国の法律で決めることになっている、といった感じです。話を戻すとこれは運営ルールで決まる問題なのだから、ストーリーにおいてはフランスの法律の解釈次第です。

        んでここまでが前提となる問題の基礎です。その先にSourceForge.netが訴えの当事者として適当かという別の問題が存在します。そちらは知識もないんで割愛しますが、つまりストーリーは題字と括弧書きなど、全く違う問題が含まれてるので、分けて考えないといけません。それで、ひどいなあ、って感想はこれらの解釈に対するものであって、罪になったらどうか、は含んでいないのでは?YROってカテゴリに入ってるけど、まだピンポン鳴らして招き入れられた段階で、どうこう言えないでしょう。

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      • by Anonymous Coward
        SourceForgeってフランスでビジネスしてるの?フランス人は使っているだろうけどさ。
  • 今自分が手にしている物が自分の物では無かったことにされてしまう、
    そんな不安を抱えなければならない社会にはなってほしくありません。

    著作権とは感染性の恐ろしい代物です。GPLより恐ろしいです。
    何とかして著作権法を私たちが安心できる法律に改善してほしいですね。
    • >今自分が手にしている物が自分の物では無かったことにされてしまう

      それは、自分が手にしてる物が、本当は自分の物じゃなかっただけではありませんか?
      勘違いが原因ですので、その勘違いをなくす努力をすべきです。

      >そんな不安を抱えなければならない社会にはなってほしくありません。

      不安の原因は、社会が悪いのではなく、無知のせいかもしれません。
      著作権に対して、正しい知識を身につければ、そういった不安は消えると思います。

      >著作権とは感染性の恐ろしい代物です。GPLより恐ろしいです。

      GPLより恐ろしいといった事はありません。なぜならGPLも著作権を元にしたライセンスだからです。
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  • by Anonymous Coward on 2008年11月19日 15時13分 (#1458317)
    SF.jpにコンテンツがあれば訴えられない?
  • by Anonymous Coward on 2008年11月19日 15時54分 (#1458356)
    こういうの言い出したらそのソフトが動くWindowsも悪いことになるよね。
    だからMSを訴えますとか・・・
    • by Anonymous Coward
      頭悪すぎること書くなよ
      せめて「閾値はどこにある」くらい書けないのか?
    • by Anonymous Coward
      Linuxの場合は誰を訴えるんでしょうね。Linusか、kernel.orgか、各ディストリビュータか。GCCが悪いとRMSを訴えたら対決が楽しみ
      • Re:極論 (スコア:1, おもしろおかしい)

        by Anonymous Coward on 2008年11月19日 18時01分 (#1458459)
        むしろハードウェアメーカーを訴えるべきでしょうね。

        ハードディスク上のバイト列をある配列に並べ替えただけで
        訴えられるなら、ハードディスク売った人はもっと悪い。
        親コメント
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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