パスワードを忘れた? アカウント作成
49115 story
著作権

ダウンロードされる音楽の 95 % は海賊版 ? 19

ストーリー by reo
合法な 5 % で音楽ビジネスが成立してるならすごくね ? 部門より

insiderman 曰く、

IFPI (International Federation of Phonogram and Videogram Producers、国際レコード・ビデオ製作者連盟) が、「Digital Music Report 2009」という報告書を公開しました (pdf) 。これはその名前のとおり、音楽のデジタル配信の現状などをまとめたものですが、この報告書内で「ダウンロードされる音楽の 95 % は著作権者の認可が取られていない」という結果が示されていることが海外で話題になっています (Ars Technica の記事Fudzilla の記事TorrentFreak の記事を参照) 。

その論調の多くはこの「95 %」という数字に異議を唱えるもので、Ars Technica の記事では「たとえばヨーロッパでは、違法なファイル共有をしているのはインターネットユーザーの 18 % に過ぎない。IFPI は違法配信される音楽の割合は一定で変わらないといっている。(違法なファイル共有をするユーザーの割合が一定だと仮定すると) 近年の急激なブロードバンドの普及により、違法に共有されるファイルの数も増えているはずだ。」と述べられています。また、TorrentFreak の記事では「違法に共有された音楽のすべてが、売り上げの損失に直結しているわけではない」と述べています。

ちなみにこの報告書は全世界を調査対象としており、たとえば日本は販売される音楽のうちデジタル音楽配信が 19 % を占めており、米国に次いでデジタル音楽配信が盛んな国となっています。また、世界でもっとも売れた「デジタル配信されたシングル」は Lil Wayne の「Lollipop」なのですが、2 位は日本の青山テルマの「そばにいるね」なんだとか。

読んでみたところ、95 % の根拠は 2008 年に観測されたファイル共有されている海賊版の音楽ファイルの総数 (400 億) を「何か」を母数にして算出しているようなのだが、何かは不明。まさか 2008 年に発表された音楽をすべて追跡調査した訳ではあるまい。かなり大雑把というか無意味な数字である事は間違いなさそう。TorrentFreak も何を言ってるんだかという内容ではあるが。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by santouka (23017) on 2009年01月20日 19時15分 (#1495210) 日記

    正直な話、ダウンロードだけじゃ納得いかないんだ
    紙媒体じゃなくてもいいからファンクラブに入れてくれて
    そこでPDFの歌詞カードとか楽譜とかもらえるとか特典が無いとなあとは思う
    思いっきり買い損

  • そもそもどんな目的で公表したのかしら、この資料。

    この記事の95%という数字を信用するなら、もう「ネットで不正コピーが横行してる」ってレベルを通り越して、「ネットで合法な音楽ダウンロードはほぼ無い」って読めるんですけど。

    日本だと「ここまで不正コピーが多いインターネットは廃止すべきだ」なんてオチがついたりしそうだけど、海外でも同じなのかしら。

    • 私の場合はiTunes Storeで衝動買いしすぎて困ってますが、
      こういうのもほんの5%なのかなぁ。

      --
      GUST NOTCH な気分でいこう!
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        >私の場合はiTunes Storeで衝動買いしすぎて困ってますが

        自分もです。
        「そばにいるね」は「太鼓の達人」で初めて知って iTunes でオリジナルを衝動買いしました。
        他にも太鼓関係だけでも何曲も iTunes に出費が……。
        楽曲単位で購入出来るというのは悪魔のシステムですね。
        反面、アルバムという「構成の妙」な形態が廃れないかはちょっと心配。

        いずれにしても、レンタルするより購入してもらった方がアーティストの為になるだろうと信じてるクチなので、ダウンロード販売は是非々々今以上に普及してもらいたい。パッケージが売れなくて困る分野の方々が存在するのは判るけど。

        違法ダウンロード行為を減らすには「んなコトしてると巡り巡ってアーティストが困窮して音楽文化が廃れるよ」という意識を世間に広めるのがもっと必要ですよね。

    • >日本だと「ここまで不正コピーが多いインターネットは廃止すべきだ」なんてオチがついたりしそうだけど、海外でも同じなのかしら。

      プロバイダから徴収、ユーザーに価格転嫁という方向じゃないかな?

      #いっそ、耳に課金したらどうか。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      もちろん喜ぶのは国際レコード・ビデオ製作者連盟の関係者でしょう。
  • by Anonymous Coward on 2009年01月20日 10時53分 (#1494820)

    合法的に売買された音楽ファイルの本数は、調べれば分かると思うけど、
    むしろ海賊版のほうが実態を把握するのが難しいのでは。

    でも、95%といえば、まあそんなものかなあという気がする。

    自分がお金を出して買うのなら、きちんと選んで買うけど、
    タダでダウンロードするのなら、選びさえせずに、とにかく
    片っ端からダウンロードするのでは。P2Pソフトだって、
    かなり普及してるわけだし。

  • by akiraani (24305) on 2009年01月20日 13時47分 (#1494984) 日記

    音楽ファイルで著作者の許諾がないものって、著作権が消失していたりするものも含まれてるんじゃないか?
    あと、日本の調査なんかだと、レコード協会は自らの管理楽曲以外も十把ひとからげに違法DL扱いしてるけど、同じような話があるんじゃなかろうか。

    #かなりの確率で「わからない=すべて無許可」という定義になってるんじゃないかと思う。

    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
  • by Kazsa (25846) on 2009年01月20日 15時10分 (#1495040) 日記

    結局、違法にダウンロードされた楽曲数ってどうやって数えたのか根拠が不明なのよね。違法に共有されている楽曲がすべて同じような比率でダウンロードされているわけでもあるまいし。

  • by unnamed7 (33206) on 2009年01月20日 18時02分 (#1495160) 日記

    タダになると聴くことが目的よりもトレーディングカードみたいに並べることが目的にもなります、
    何十万曲も持ってる人/サイトを見るととても思います.どこどこのレーベルコンプリートとかね.

    あと3万曲入ります!って言って携帯音楽プレイヤー売ってるのもいつも変だなって思います、
    もし全部合法的にお宅のお店で買った音楽で埋めたらいったい何円かかるのかと.

    • by Anonymous Coward

      頑張ってツタヤの半額セールに通ったら、3万曲も夢ではないかと。

    • by Anonymous Coward

      今iPod見たら、(動画も少し入ってるけど)7000曲で50Gbyte。
      思ったより入ってないね。

      30000曲までは、まだずいぶんあるなぁ。容量はそんなに無いけど。

      家にCDは山積みされてるから、いくらかかったか?っていわれると凹む。
      # 聞かないCDは再販制度で定価のまま買い取ってくれないかね

  • by Anonymous Coward on 2009年01月20日 18時23分 (#1495170)
    自分からするとアルバム3000円はわかるが(好きなアーティストなら買う。) シングル1000円はあまりに高い。(でも好きなアーティストなら買う。) 好きなアーティスト以外だとシングルはスルーし、アルバムはレンタルで済ましてしまう。 そしてだんだん、好きなアーティスト以外は聴かなくなってしまう。 ここまでは、自分のことだから置いておいて、 ファンは高いけど満足できるCD そうでない人は安価な音楽配信サービスの時代になっているのかな。 最近の着うたで○○万ダウンロード! という宣伝を見るたびに思う。
  • by Anonymous Coward on 2009年01月20日 10時34分 (#1494805)
    400億の(100-95)/95は21億なんで、海賊版じゃない5%というのはiTunes Storeでダウンロードされる数ぐらいじゃないの
    • Re:単純に (スコア:4, 興味深い)

      by PuckWing (31909) on 2009年01月20日 11時43分 (#1494865) 日記

      アメリカ、2008年のダウンロード販売が10億曲を突破 |NMN 音楽ブログメディア [nifty.com]」に拠れば,アメリカ2008年のダウンロード販売数は約10.7億曲。
      タレコミの報告書(p25)を見るとアメリカの市場シェアが39%(2008年上半期)から推量して,世界全体の市場規模は 10.7億 / 39 * 100 = 27.4億曲・・・。

      別資料から類推すると「社団法人 日本レコード協会|各種統計 [riaj.or.jp]」より,2007下半期と2008年上半期の1年分の配信数は約4.8億曲,同様に世界シェア19%で計算すると約25.2億曲。

      よって世界の年間音楽有料配信ダウンロード数は,約21 - 25.2 - 27.4億曲。若干,資料ごとに開きはあるものの,それっぽい数が出てきますね。

      ちなみに「社団法人 日本レコード協会|調査・レポート [riaj.or.jp]」によれば,日本国内の違法音楽ファイルの推定ダウンロード数は年間で約4.0億ファイルなので,世界の違法音楽シェアは1%(国内では約40%)で,世界全体に比べれば合法の割合がかなり高いようです。

      # 曖昧な調査を組み合わせているので厳密な数字ではありませんが,おおざっぱにはつかめるかもしれない。
      # そもそもインターネットをネーションで分けるのには無理があると思うし,アンダーグラウンドならなおさら。

      親コメント
  • 隣の国とか (スコア:0, フレームのもと)

    by nemui4 (20313) on 2009年01月20日 10時57分 (#1494824) 日記
    PDFも英語も面倒で読んでませんが。
    お隣のウリナラマンセー国とかだとこういうもんなんだろうか?とか邪推してしまってます。
    ホント"95%"ってどこからひねりだしたんでしょうね。
typodupeerror

UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

読み込み中...