reoによる
2009年07月27日 12時00分の掲載
上の方で解決しておいてもらいたい問題部門より。
上の方で解決しておいてもらいたい問題部門より。
ある Anonymous Coward 曰く、
今月の 10 日、Wikimedia にパブリックドメインとなった絵画の写真をアップロードしていた Wikimedia のボランティアに対し、ロンドンの国立肖像画美術館 (National Portrait Gallary、NPG) から脅迫的な手紙が届く、という事件が発生したそうだ (Wikimedia Foundation の Erik Moeller 氏による報告、カレントアウェアネス・ポータルの記事、本家 /. 記事とその続報) 。
このことに対し、Moeller 氏は「非営利の公共組織であり、英国の歴史や文化を伝えるための組織であるはずの NPG が、教育や文化へのフリーアクセスを推進するためのボランティア組織である Wikimedia を攻撃するとは奇妙なことだ」とし、Wikimedia の活動に対する意義を主張している。
美術館も大変だ (スコア:2)
著作権切れ作品の写真のアップロードに対して、ロンドンの国立肖像画美術館 (NPG) がどういう理屈でやめろと言っているのか、タレコミ文からはわからなかったのですが、 Wikimedia Foundation の Erik Moeller さんのブログ記事によれば、 NPG は自分たちが復元してできた作品の著作権は自分たちにあると主張しているようですね。ブログ記事から引用 (強調は原文):
まあ無理筋でしょうけれど。
しかし、今後 NPG が主張を引っ込めるなり裁判に負けるなりして Wikimedia 側の主張が通った場合、それでみんな幸せになれるのかどうか、僕にはわかりません。
作品を復元したり、復元した実物の品質を維持したりするためには、当然ながらカネがかかります。高精細の写真がインターネット上で出回って、実物を見なくてもほとんどの人が満足してしまうとしたら、美術館は復元・維持の費用をどうやって回収すれば良いのでしょう。
高精細の写真がインターネット上にあれば実物なんか要らないから、そもそもカネをかけて無駄なことをしている美術館が馬鹿なだけ、という話なら、それはそれで一つの解だと頭では思うのですが、仮に美術館が「もうインターネット上の写真で十分だから実物捨てる」と言ったらと考えると複雑な気分になりますし。
……と問題提起っぽいことを書いておきながら、べつに Wikimedia と協力している他の美術館がどういう戦略を取っているか調べる気もないのですが。あくまでも雑談ですので。
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Re:美術館も大変だ (スコア:2)
確かにそうですね。「費用を回収する」というのは公的機関のすることを表現する言葉としては不適切だったかもしれません。しかし、僕の論旨は民間の美術館でも公営の美術館でも変わりません。
国立肖像画美術館の収入の内訳など知らないのですが、入場料など良い作品を持っているほど増える類の収入が主だと仮定します。そうすると、ネット上の写真で多くの人が満足してしまうなら、これまで得られていた収入が大幅に減ることになるでしょう。減った分の収入は、今まで無駄に利益を上げていたのでない限り何らかの形で補填する必要があります。それをどう補填すれば良いのでしょう、というつもりで書きました。
国内に、税金を使って補填しても良いと思う人も多数いるでしょうけれど、そう思わない人も多数いるでしょう。なので、公営だから大丈夫なんてことは全然ありません。ネットに有益な写真が出てきたことを歓迎して、誰か美術館に収入減の分を寄付してくれるならそれで良いでしょうけれど。
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Re:美術館も大変だ (スコア:2)
美術作品の高精細な写真をインターネットで公開することが美術館にとってプラスにはたらく可能性は、少なくとも短期的な話としては否定しません。しかし、それは可能性の話です。美術館にとってプラスにはたらく可能性があっても、 #1612684 [slashdot.jp] で書いたように、作品の高精細な写真がインターネットに出回ることで美術館の収入が減ることに対する懸念を、僕は拭えません。特に、もしも美術館がそのような可能性を懸念しているとしたら、その懸念は理解できます。
また、僕は「ネットで絵画の写真を見たことで実物を見たくなる」というのは過渡期の現象だと思っています。僕がバーチャルリアリティーに幻想を抱いているだけかもしれませんが。
壁一面がディスプレイになっている部屋と、ネットで公開されている絵画の高精細な写真と、誰かが作って無料または安い価格で配布しているソフトウェアを組み合わせて、クリック一つで絵画のギャラリーっぽいものが壁一面に再現されるという程度のことは、そう遠くない将来実現すると思っています (何十年先かわかりませんが、美術館が今から心配する「将来」の範囲に入っていてもおかしくない程度のタイムスパンで)。そのときに、わざわざ美術館に足を運んで実物を見たいと思う人がどれだけいるでしょう。いることはいるけれどごく少数だと予想します。
彫刻など他の美術作品の形態を考えると、絵画に比べてこういうことは実現が困難でしょうが、それとて時間差の問題でしかないのではと思います。
もちろんスポーツのメディアへの露出が減れば競技場に行く人は減るでしょう。しかし、タイムスパンを無視して極論すると、競技場に行くのはテレビ等のメディアの臨場感が不十分だからであり、技術が発達すれば競技場に行く意味はほぼなくなります。
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Re:美術館も大変だ (スコア:2)
すべての人にとって実物が不要になれば、実物を保存する組織自体が不要になるでしょうが、そういうことはおそらくないでしょう。
ほとんどの人にとって実物が不要になっても、研究者や一部の愛好家等ごく一部の人だけが実物を猛烈に見たがっている、という状況を僕は想像します (僕が #1612684 [slashdot.jp] で「実物を見なくても『ほとんどの人』が満足してしまうとしたら」と書いていたのはそういうわけです)。でもその人だけでは費用を賄えないでしょうから、少数派は諦めるしかありません。そういう将来が良いかどうかということです。僕は、にわかに良しとは言えません。
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Re:Wikipediaファシズム (スコア:3, おもしろおかしい)
「非営利の公共組織であり、英国の歴史や文化を伝えるための組織」が「ボランティア組織である Wikimedia を攻撃する」のがなぜ「奇妙なこと」なことなのか、論理性が全く分からないのだが。
わざわざ「教育や文化へのフリーアクセスを推進するための」の部分だけを引用しない所を見るとMoeller氏の主張の論理性を実は理解してるだろw
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いやまてまて (スコア:1, おもしろおかしい)
色々勘違いして今ごろ自刃し果てているのかも
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Re:Wikipediaファシズム (スコア:4, 参考になる)
引用の仕方が不適切です。タレコミはボランティア組織に対する攻撃だから奇妙とは言っていません。
だと言っています。
.
それと今回は、パブリックドメイン画像のアップロードに関して文句をつけられたっ
てのが問題なのであって、おっしゃるような「Wikimediaファシズム」は無関係です。
PDである以上どこにアップロードしようと構わないはずなわけで、
それに文句をつける行為は、アップロード先がWikimediaであろうと借力であろうと
あるいはmixiであろうと、おそらくおかしなことです。
ですから、たとえばもし件の手紙の内容が「PDだけどWikimediaには載せるな」っていうことであれば、
「NPGがWikimediaを特別扱いして不当な攻撃を加えている」と取られてもしかたないでしょう。
※「Wikimediaに限らずどこにも載せるな」だとそもそもPDに矛盾する
.
# イギリスの著作権法に関してはよく知りませんけど
# あと今回のPDがどういう意味のPDなのかも未確認
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Re:写真に写せばどんなライセンスにもできるの? (スコア:1)
使えない。
wikipediaの日本語版では、サーバ所在地であるアメリカと
受信地の多数を占める日本の法律に従うと判断されている。
肖像権もきつい制約がある。
コモンズの物ならなんでも持ってきていいわけではない。
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