B-CASカードの発行会社が財務内容を公開 175
ストーリー by Acanthopanax
明朗会計 部門より
明朗会計 部門より
hylom 曰く、
B-CASカードを独占的に発行するビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ社(B-CAS社)が、会社法に反して財務内容を公告していなかったことが判明し、その対応として自社Webサイトで財務資料を公開した(asahi.comの記事、財務内容が公開されたB-CAS社の会社概要ページ)。公開された財務状況を見ると、2008年3月期の売上高は98億6900万円で、経常利益は4億2200万円、純利益は3億1300万だそうだ。
まさか意図的に隠していた、ということはないとは思うが、個人的はこの純利益を何に使うのかが気になるところだ。
純利益の使い道 (スコア:5, おもしろおかしい)
--
いや、既にマッサージ器を買った後の純利益があの金額なのか?
Re:純利益の使い道 (スコア:3, おもしろおかしい)
いやいや、マッサージ器じゃなくて (スコア:2, おもしろおかしい)
#○には貴方の好きなものを入れてください。
屍体メモ [windy.cx]
Re:純利益の使い道 (スコア:3, すばらしい洞察)
利益が異常に少ないのはそういう無駄金が多いんじゃね?って言う風には考えられる。
さっそくGIGAZINEが検証してます (スコア:5, 興味深い)
個人的には、財務状況の検証より最後の ってのが気になります……。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
「トンネル会社」? (スコア:5, 興味深い)
Re:さっそくGIGAZINEが検証してます (スコア:4, 興味深い)
>今後公開すべきは関連子会社ではなく、取引先会社の一覧。
>一体どこが儲けているのか、取引先会社がわかれば判明する。
鬼が出るか蛇が出るか、読者としては楽しみですが、取材班の無事を祈ります。
謎の非常勤役員 (スコア:1, すばらしい洞察)
ICカードの発行・運用・管理だけの単純な商売しかしていない会社なのに,12人もいる役員は無駄のかたまり
ほぼ株主からの天下りの様ですね(Re:謎の非常勤役員 (スコア:4, 興味深い)
以下、最初にこの記載にぶつかったblogから転載(2ちゃんねるだとすぐに落ちるので)
私が軽く調べた結果は若干違って、以下のような感じです。まだまだ差分があるかも。
# /.edを避けるために直リンしません。
・森茂雄氏:日本電気(株)開発環境技術本部 グループマネージャー
根拠:h ttp://www.sodec.jp/jp/doc/SD08_Conference.pdf
どうやら、デジタルテレビの受信機の主要メーカや放送局から重役クラスの人物天下らせて、多額の役員報酬を支払う見返りにB-CAS縛り。と言うかJEITA認証時にB-CAS使用を必須とするような意味合いで縛りをかけて新規参入を防ぐために、
JEITAの監督官庁である経産省と放送電波の許認可権限を握っている総務省と大手メーカーが利害一致して出来たような会社組織のようですね。
# 古株の大手メーカーといえば富士通と三菱電機がないのが極めて不思議ですが、
# 地デジが始まるとされた時期と富士通ゼネラルの国内法人がテレビ受信機の開発
# 事業から事実上撤退を表明した時期が重複してるんですよね…富士通については
# 専らプラズマテレビのコストダウンに失敗して松下に負けた上に普及品が
# 台湾や韓国・中国の会社と価格競争で負けたからである。と囁かれていましたけど、
# それに加えて地デジ利権のグループに入るだけの「上納金」を支払うだけの体力が
# なかったとか、支払うに値する見返りがないので国内向けテレビの事業から手を
# 引いたのかも…
# 三菱電機の方は事情が不明ですが、官需以外と言うかエンドユーザ向けの大量生産品の
# 方面での利益率がよくないのか最近民生品から手を引き始めている感じですからね
# …採算が取れる所は分社化してるようだし。
悪い言い方をすれば、サムスン電子のような海外の会社やフナイのような新興大手を排除したい既存大手や経産省と、総務省側の、旧郵政省の今更引くに引けないという面子に拘るグループや旧自治省=旧内務省のデジタル暗号化や視聴制御を用いた情報管理を徹底したいグループとの間で共犯関係を作って抜け駆けを防ごう。と言うためだけに出来た会社なのかも知れませんよ。
勿論、天下り先を確保して相当額の報酬を貰えるお偉いさんの枠を増やしたいという意図もあるでしょうけど、それだけでは済まないドロドロとした物を今回公開された資料から強く感じるんですが…
Re:ほぼ株主からの天下りの様ですね(Re:謎の非常勤役員 (スコア:2, 参考になる)
> 私が軽く調べた結果は若干違って、以下のような感じです。まだまだ差分があるかも。
> ・森茂雄氏:日本電気(株)開発環境技術本部 グループマネージャー
> 根拠:h ttp://www.sodec.jp/jp/doc/SD08_Conference.pdf
多分、NECの人ではありません。「グループマネージャー」って偉そうな
職名ですけど、実際は単なる部長クラスなのですよ。
B-CAS社の非常勤取締役になるようなレベルの役職じゃないです。
# 最低限、執行取締役クラスか、子会社の社長クラスじゃないとね。
なので、「NHK視聴者サービス局長」で当ってるんじゃないですかねぇ。
# 中の人なのでAC。
意図的に隠していたのは事実でしょう (スコア:5, 興味深い)
本当に会社法違反ですし、役員や出資者のメンバーを思うに、意図が無ければ公開していたと思います。
公開は良いけど、信憑性あるの? (スコア:5, すばらしい洞察)
役員に監査担当とかいるけど、彼等が責任を持って作成したモノとは書いてないわけですよね?
しかも鉄壁の不透明さがあり、株主はカルテルの構成員だから突き上げる可能性はゼロ。
虚偽を書いてもバレることは無い。
……どーとでもなる、何の意味もないモノとしか思えんのですが。
Re:公開は良いけど、信憑性あるの? (スコア:2, 参考になる)
・資本金15億円で「大会社」なので会計監査人 (公認会計士または監査法人) はいて、登記を調べれば出てくるはず。
・監査役 (と会計検査人) の仕事は作ることじゃなくて、監査報告書を出すことでは?
・内容については取締役・監査役・会計検査人が責任を負うのでは? (監査役・会計検査人はOK出している場合ですが、多分OK出してるんでしょう。)
(間違っていたら指摘してね。)
虚偽を書いてもばれないんじゃ? についてはB-CASに限らず非公開会社 (やそれに近い会社) だと制度上防ぎようがない気がする。
HIRATA Yasuyuki
収入源 (スコア:5, 興味深い)
に対して無料貸出だから、カードの販売が収入源ではないですよね。
(カードの所有者はビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ社)
と言う事は、メーカに対するカード仕様の情報が収入源?しかも台数に応じたライ
センス契約?それともデコーダなりの装置を販売しているのでしょうか?
会社法違反 (スコア:4, 興味深い)
財務諸表を公表していないのは、会社法違反なんですね。
これって、明確な法律違反で、過料に処すとまで規定されているのに、今まで
してませんでした、これからしますごめんなさい、で済むのでしょうか?
法律に詳しい人、プリーズ。
まあ、利益自体は株式会社ですから、株主に配当するとかでいいのでしょうが、
行政改革で特殊法人作りにくくなったから支配業界巻き込んで偽装民間企業を
作っても、民間並みのコンプライアンスはなく、独行感覚だったってことですかね。
このような違法性の高いことを平気でする組織と契約して、犯罪に加担する気には
とてもなれませんので引き続きB-CASには情報登録をしないようにしたいと思います。
Re:会社法違反 (スコア:5, おもしろおかしい)
そろそろ5年たつので交代する時期なんだけど、適当な理由がありませんでした。
これを理由に、社長以下主用役員が辞任し、あらたに別の役員が天下る予定です。
Re:会社法違反 (スコア:2, 参考になる)
毎年公告を行っている株式会社は、非上場会社だけで考えると
全体の1%にも満たないと思います。
そもそも、公告のコストが高すぎるんですよね。。。
企業の規模に関わらず、官報やら全国発行の新聞に毎年載せろ
っていうんですから、広告費が馬鹿になりません。
科料があると言っても、運用上は自転車の路上駐車などと同じく、
ほぼ取り締まられない状況でして、実質的に罰則規定はないも
同然ですし、中小企業の実態を考えると、それをコンプライアンス
違反と言って責め立てるのも可哀相かど思います。
#ただし、B-CAS社のような公共性の高い企業は一般的な
#私企業とは別で考えるべきだとは思いますが
公告のコスト (スコア:4, 参考になる)
官報8万円~、地方紙30万円~、全国紙100万円~
くらいの費用がかかりますが、自社でホームページを持ってる会社が
決算公告だけをインターネットでするなら、最初の年に「貸借対照表
に係わる情報の提供を受けるために必要な事項」の登記さえすれば
あとはタダです。
(この登記は電子公告の登記とは別です。申請を自分でするなら、
3万円の登録免許税だけで可能です)
Re:会社法違反 (スコア:3, すばらしい洞察)
ありません。そのための「私企業」です。
公益法人・公共団体であるためには「公益性・公共性」を留保する必要があるわけですが。
この会社の実態が「カルテルの管理機関」である以上、そんなことをしたくないのは明白です。
ダビング10 そもそもおかしい6つの疑問 (スコア:4, 興味深い)
もう (スコア:4, 興味深い)
どう考えても天下りの温床かつ税金の無駄遣いでしょう。
実際なんら生産性が無いどころか、業界の成長を妨げていますね。
NHKの受信料と言えば個人契約の個別徴収から税金化しようとかいう話が出ていたと思いますが、
今回の問題と合わせてテレビ自体を所有しないという選択をする人が大量に出そうで、
それでは困るから総務省も重過ぎる腰を上げたのかな、とか勘ぐってしまいます。
JASRAC問題もそうですが政府は「天下り=巨悪」という構図を何とかしようとか思わないのでしょうか(笑えない
Re:もう (スコア:1)
同類もしくは同じ臭いのする連中なので、問題意識も何とかしようとも思いつかないのでは。
常に肥溜めに留まってて、生ゴミ捨ててるようなもので、同じような臭いに麻痺しちゃってるみたいに。
#ブッシュ君ファミリーがIT関連産業に力入れて、営業^h^h外交でB-CASに代わる様なモノを押し付けてないだけ、まだマシなのかもしれないけど。
/* Kachou Utumi
I'm Not Rich... */
Re:もう (スコア:2, 参考になる)
歳が上がれば官僚といわれる人間はポストがなくなって官庁から放逐されるんだが。
45やそこそこで官庁から放り出される人間が再就職を探すときにどこに行っても天下りといって十派一絡げにぶったたくのはどうなのよ。
あとの15年間はホームレスにでもなってろって、真顔でいうことなのかい?
Re:もう (スコア:4, すばらしい洞察)
この辺からして民間というか世間とは意識がかけ離れすぎてるんだよね。
あと、普通に再就職することを天下りとは言わないと思うんだけど。ろくに仕事(出社すら?)せずに退職金めぐりとか、省庁関連で無理くり便宜を図ったりとか特権的なことやってるから叩かれてるんでしょうが。
Re:もう (スコア:3, すばらしい洞察)
天下り or ホームレス ってまともに議論をする気もおこらない極論。
民間の人間なら30だろうが、40だろうが会社を追い出されたら、まずはハローワークへ、というのが常識。ただし、公務員は失業保険に入っていない分不安だというなら理解しますが、偽装請負なんかの人も入ってないからねぇ、どことも厳しいよ。
正直、官僚や議員が公立学校や職安、などのサービスをちゃんと利用してれば公共サービスがまともになってたと思うよ。
何に使おうと自由では? (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:何に使おうと自由では? (スコア:5, 興味深い)
B-CAS以外のカードで地上デジタル/BS-CSを視聴できる方法があれば別だけど。
B-CAS社がこの利潤を説明できる自社の社務に対する責任(電力業界だと地域分割で独占化されているけど、
その地域に対する電力供給の義務によって裏づけされてる)と、その会社が得ている利益について
それが相当か、そうでないか、が問題なのでは?
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO054.html [e-gov.go.jp]
>二 不当な対価をもつて取引すること。
これが関係条文かなぁ?B-CASカードの対価はそれがもたらす利益が独占に由来してるとアウト、ということ?
法律詳しくないのでエロイ人嘉門
Re:何に使おうと自由では? (スコア:2, 興味深い)
アナログ放送がある限りは関係ないからどうでもいい。
いっそこの件で関係各方面ぐちゃぐちゃになってアナログ停波が遅れてくれるとうれしいな。
Jubilee
アナログ停波が遅れると (スコア:4, 参考になる)
だからアナログ停波が延期されると予定外の負担が増えてしまうテレビ局は、間違いなく補償を要求しますよ。
#個人的にはアナログとまったらテレビ見なくなるだけかもなぁ。
うじゃうじゃ
Re:アナログ停波が遅れると (スコア:2)
そうですね。でもそれがそれがB-CASのせいならB-CASに請求すればいいのでは。そうすればB-CASに金払うことにした連中の負担でウマーなことに、うっしっし。
ちなみにアナログ停波でワンセグ移行ってのはダメかなぁ、っていうのはマジ検討中です。どうせテレビの前でじっくり見ることなんてめったにないし。
Jubilee
Re:何に使おうと自由では? (スコア:2, 興味深い)
もしも、B-CASが独占禁止法に違反してたとして、それが正されたら、B-CAS互換カードが出るだけだよ。
B-CASという仕組みそのもは、無くなったりしない。
今現在のB-CASカードが、明らかに高いってんじゃ無い限り、独占禁止法がどうこうって所をつついても、何も得が無い。
Re:何に使おうと自由では? (スコア:3, 興味深い)
これだけの市場ですし、喜んでB-CAS互換カード市場に参入する企業が出てきそうですが。
特許でがんじがらめでない限り、おそらくB-CAS社より安く提供できるのは目に見えて
ますから、少なくとも、うちの会社は喜んで飛びつくに違いない・・・
Re:何に使おうと自由では? (スコア:5, すばらしい洞察)
「すべての家電屋で買い物をするには、このカードを所持していなければ買い物ができない。
また、家電屋を出展するためには、このカードに参入しなければならないし、
家電屋で売るものを作るためには、このカードに対応しなければならない。
対応できるかどうかは、既存の家電販売業界やメーカーが設立した私企業が審査を行う」
というレベルの話。これは普通に独占禁止法に抵触するでしょう。
B-CASがやってるのもこれと同じで、B-CASカードについて独占していると見せかけて、実はテレビ・ビデオ類すべての独占的カルテルが行われているわけです。著作権保護を題目にしていますが、実態としてはそのような事があり、参入障壁となっている。
著作権保護と独占については、たとえばメモリオーディオの分野などでDRMについてなどでも問題になっていますが、それでもまだ「別方式」での参入が可能ですからマシです。ですが、地上デジタルについては、国から割り当てられた電波帯域を利用している以上、放送局が自由にそれ以外著作権保護方法を選ぶことによる参入がほぼ不可能であるにも関わらず、一私企業がその著作権保護についての許諾を一手に担い、結果として受信機器のメーカーとしての参入の障壁となっている。
メモリオーディオですら時々独占禁止法について話題が出るのに(まぁ、日本ではなく主に欧州でですが)、B-CAS方式に関してはより酷い独占が行われているわけです。
これを認めるなら、同様の方式を採ることによって、多くの分野で独占禁止法は骨抜きにすることが可能でしょう。それだけ現状の「著作権」というのは強い権利である、ともいえます。ちょっとヤバイと思いますね。
Re:何に使おうと自由では? (スコア:2, すばらしい洞察)
little(氏がそう言いきれるのが極めて不思議です。今まで私が調べた限りではB-CASは超秘密主義で、B-CASの内部で認定プロセスが公平に行われている、というアピールは全然見受けられませんでした。ぶっちゃけ、ほとんど秘密結社並みのようにすら見えます。まぁ、それは大げさですが、本店所在地が2006年11月まで、Webサイトに公表されてなかったとか、今回の件とか。
B-CASの内部からの情報発信がされてない割に、外部からの不透明さの指摘、理不尽さの指摘は結構あります。
特に国外からの指摘とかね。
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20060525/winhec2.htm [impress.co.jp]
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080620/rt060.htm [impress.co.jp]
あたりがその辺の苦労をにじませるんじゃないですか。
あと、DELLとエスケイネットのアレとか。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0710/17/news085_2.html [itmedia.co.jp]
大体がところ、なんで放送業界がB-CASに指示できるんですか。
>放送業界は、パソコンに外付けするタイプの地上/BS/CSデジタルチューナーの単体発売を解禁する方針を固めた。
>早ければ、2008年4月上旬に開催する放送業界関係者の会合で正式決定する。
>ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(B-CAS社)によるB-CASカードの発行を経て、
>早ければ4月下旬~5月に、大手パソコン周辺機器メーカーなどから単体外付けチューナーが量産出荷される見通し。
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20080326/297188/ [nikkeibp.co.jp]
上のエスケイネットのだって、単体外付けチューナーではB-CASの認可が下りなかったから、DELLと組んで専用チューナーにしたわけですよね。DELLも日本独自のPCなんて開発しなくて済ませるためには、地デジチューナーを外に追いやらざるをえなかった。それまで外付けチューナーが認可されなかったのは、B-CASの認可プロセスの不透明性を表しているのではないですか?もちろん、外付けチューナーが規格に沿って作られていたなら、です。
Re:何に使おうと自由では? (スコア:3, すばらしい洞察)
妨害も何も、現状でB-CAS社の運用するシステムをコピーする事や、
B-CAS社のシステムを回避したテレビ放送をする事は、
法的に不可能。
前者は兎も角、後者は既に「制度的に他社参入が阻止」されてます。
これが妨害です。妨害の主体がB-CAS社じゃないって?
B-CAS社はそもそも実体が無いから主体的には動かないよ。
ペーパーカンパニーでトンネルすればあらゆる独禁法違反が許されるとでも?
Re:何に使おうと自由では? (スコア:2, すばらしい洞察)
おそらくコストがかなり下がるでしょうし、意味のないスロットなども省略できます。USBフルセグチューナとかも可能になるでしょう。
#まぁ、そもそもダビング10のような、明らかに意味のない仕組みがつぶれて、B-CAS自体の意味がなくなって消滅するという動きを、B-CAS社自体の不透明性が問題となることで後押しする可能性がありますから、ここでなまじっかB-CASの体質が健全化するとよろしくないかもしれませんね。もっとぐだぐだになってたほうがいいかも。
Re:何に使おうと自由では? (スコア:1)
たとえば投資をするにしても、もしかしたら次世代B-CASを作るとかで研究開発へ資金を投入する可能性はありますが、何かB-CAS社が頑張ったところでB-CAS社の成長(?)には結びつかないだろうし。あとは地デジ普及の広告とか?
まぁ、これだけ独占的な商売をしているわけで、変な使い方をしていたら(法的には問題ないですが)物議を醸しだしそうな話ではありますが。
# やっぱりこのニュースはテレビでは放映されないのだろうか(笑)
NHKの責任 (スコア:2, すばらしい洞察)
公への影響が大きい公益的企業にして、これほどあからさまな法治主義否定がほかにあろうか。同社だけでなく、NHK本体の遵法精神をも疑わせるに充分である。
経営委員会は当然その責任を明らかにすべきであり、また、NHKを監督する任務を負う国会の責任もまた問われよう。そしてそれは、当然ながらNHKの受信料負担とも繋がってくる問題である。
Re:NHKの責任 (スコア:5, すばらしい洞察)
このコメントはずいぶんとミスリーディングなので、ちょっとだけ・・・。
ここでいう「出資者責任」の責任というのは、財務状況の公開についての会社法上の責任のことだと思うけど、
こういう事情について会社法的に出資者の責任が規定されてると聞いたことはないし
会社法の原則から言っても「所有と経営の分離」が建前なんだから、 NHKとB-CAS社が強い一体性を持っているなどが無い限りNHKが責任を問われることなんてなかろう。
(そもそも株式会社で出資者責任てなんだ? 誰に対する責任? 国に対する?国民に対する?? 法的な??)
さらに
>公への影響が大きい公益的企業にして、これほどあからさまな法治主義否定がほかにあろうか。
>同社だけでなく、NHK本体の遵法精神をも疑わせるに充分である。
ものすごい暴論ですね。
Re:NHKの責任 (スコア:2, 興味深い)
確かに通常の出資者ならばその通りですが、親子会社になると少し違ってます。
日本の場合、親子会社の関係は、法的責任回避のためのシステムになっていますが、
世界的には、親子会社の責任は一体となっているのが普通です。
100%子会社でなくてもね。
日本のように子会社から利益を得ておきながら、責任だけ回避出るなんていう非常識な
国は珍しいでしょう。
近年日本でも、ガバナンスが注目されていますので、今後変わってくると思います。
企業の社会的責任を考えれば、上のコメントのような古いタイプはいなくなるでしょう。
企業が出資する場合、個人的な出資と意味合いが異なるのは当然です。
表面的に独立性がどうのなんていうのは日本ぐらいなものですよ。
#法律の社会規範の一部に過ぎません。法律があって社会があるのではなく、
社会が法律を作っているのです。適法であろうが社会的責任は回避できませんよ。
Re:杜撰な意見 (スコア:3, すばらしい洞察)
>大株主のうちのひとつはNHKだ。しかも社長もNHK出身とあらば、NHKの出資者責任は否定しようもない。
朝日の記事でも書かれていますが、出資者責任とはいったい何のことを指しているのでしょうか?
会社法において、出資者(株主)は株式会社に対しては出資額を上限とした間接有限責任を負う(会社法104条)(間接というのは債権者は株主に直接債務の支払いを求めることはできないということ。有限というのは株主は会社がつぶれても出資額を上限とした責任しか負わないという事)だけであり、事業体の行った違法行為に対して株主は何ら責任を負うことはありません。YouTubeに著作権を侵害する違法動画がアップロードされていても、大株主のGoogleがその責任を追求されることは無いのと同じです。
今回の株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(以下B-CAS社)の財務諸表の公示義務違反に関してですが、 まず、全ての株式会社は貸借対照表の公示義務を負い、更にB-CAS社は会社法における大会社であるので損益計算書も公示しなくてはなりません(会社法440条)。公示方法は会社設立時に定款で定めてあるはずで、B-CAS社の場合は電磁的方法を選んでいたということなのでしょう。公告懈怠に対する制裁は百万円以下の過料に処せられます(会社法976条)。
さてここで考えていただきたいのですが、全ての株式会社が本当に法律に則って公示義務を果たしているでしょうか?ネット上にある無数の中小企業のHPで確かにこれが行われているでしょうか?では、これら全ての会社が過料を科せられているのか?
当然否な訳です。といっても、私が公告懈怠を行ったB-CAS社を弁護したいというわけではなく、確かに違法だがB-CASカードの問題が、これを契機として全貌を明らかにする程、大きな問題ではないのではないかと思うわけです。おそらく実際に過料を科せられることもないのではないかと。
B-CASカードの問題に関しては各地で盛り上がりを見せていますが、B-CAS憎しでこういった重箱の隅をつつくような指摘ばかりしていてもどうなんだろうか?GIGAGIN [gigazine.net]なんて「「B-CAS社」に行ってきました」といってホントに行っただけ。写真しかない。次には税理士に聞いてみましたなんて言っている。ロッキード事件の時の立花隆のレポートのような突っ込んだ事は、ネットだと行われないですよね。何ででしょうかね。なんか話がずれてきましたが、結局ネットってリアルメディアには勝てないんでしょうね、こういう事に関しては。
Re:杜撰な意見 (スコア:2, 興味深い)
立花隆氏の調査報道を高評価しておいでだが、その著作に立花氏がどれほどのコスト(金銭的だけでなく人的時間的技術的もろもろ)をかけたか知っての上でのご意見か。受信料で運営されるNHKからの出資を受けるB-CAS社であれば、そもそも現在の秘密主義こそ許されないというべきである。
その中でいえば、GIGAZINEは実際に取材を行っているのであり、近い将来もっと大きな記事がでるであろう予告もしている。「行っただけ」でないことは容易に推定できよう。立花氏の取材をもてはやすのならGIGAZINEをくさすのは自己矛盾である、ということに気付くべきである。また、GIGAZINEへ、その取材活動のためのコストの援助をしたのなら批判もありえようが、fuckyou氏は援助をしたのだろうか。fuckyou氏もまた、B-CAS社からの受益者の一人なのか。
Re:NHKの責任 (スコア:2, 興味深い)
B-CASカードは誰の物? (スコア:2, 興味深い)
というのを話題にしている方がいましたね。
(2chですが...)
たしか、規約上は、
会社のものとなっているけれども、
カードは資産として計上されていないのでは?
ちゃんと計上されてる? とのご意見だったような。
なかなか、
会社を経営するというのは大変なものですね...
-- LightSpeed-J
Re:B-CASカードは誰の物? (スコア:2, 参考になる)
(略)
> たしか、規約上は、
> 会社のものとなっているけれども、
> カードは資産として計上されていないのでは?
それは「フツー」のソフトウェアと同じでは。「販売されるのではなく使用を許諾されるもの」とか言っても発売元は資産計上したりしないし。
# 元販売店勤務としては、ソフトウェアが発売元の資産だったら
# (不良)在庫を全部返品できるはず、と思ったことがしばしば
会計規則で決まっているとかでなければ、実質的に資産価値の無いものを計上することはないし、してもまずいでしょう。
Re:B-CASカードは誰の物? (スコア:4, 参考になる)
「フツー」のソフトウェアの場合は、ソフトウェアそのものについては「使用する権利」を許諾されるだけですが、
そのソフトウェアを収録した「パッケージ」の所有権は移動しますね。だから、
> # 元販売店勤務としては、ソフトウェアが発売元の資産だったら
> # (不良)在庫を全部返品できるはず、と思ったことがしばしば
こんなことはありえない。
一方、B-CASの方は、「B-CASカード」という媒体そのものも、B-CAS社の資産を「貸与」しているだけってことになってるんです。
B-CASカード使用許諾契約約款 [b-cas.co.jp] となってます。
もっとも「B-CASカード」そのものをB-CAS社の所有物として扱うにしても、1枚の値段は小さいですから、税制上は「消耗品費」として、単年度で費用として落とすことになります。
所有権の流れだけを考えれば、B-CASカードの貸与っていう運営形態は「レンタルビデオ屋」なんかと同じですね。
レンタルビデオ屋での貸し出し用ソフトの購入では、全体の購入金額は大きくても、個々の価格は安い(1本あたりで見れば10万円以下)ですから、消耗品費として落とすのが普通です。
Re:B-CASカードは誰の物? (スコア:2, 参考になる)
>> # 元販売店勤務としては、ソフトウェアが発売元の資産だったら
>> # (不良)在庫を全部返品できるはず、と思ったことがしばしば
>
> こんなことはありえない。
あり得るんですよ。書き方が悪かったですが、大抵の使用許諾にはパッケージ自体を開封しても「同意できないときは返品すれば返金します」と書いてあります(そして実際に返品できた)。なぜ複製物の売買契約を一方的に取り消せるかというと…、と敷衍していくと(以下略)
# それを書くには狭すぎる
Re:B-CASカードは誰の物? (スコア:1)
合わせて3000万台以上 [dpa.or.jp]も出荷されてるんで、結構無視できない額になりそうですけど。
Re:ネット上では (スコア:4, すばらしい洞察)
Re:そりゃもちろん (スコア:3, すばらしい洞察)