政府の“国民電子私書箱”構想、ライフログのマーケティング目的利用を検討 28
ストーリー by reo
社会保障カードとはまた別なのですね 部門より
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ある Anonymous Coward 曰く、
日経 ITPro の記事によると、政府の IT 戦略本部が提唱する国民電子私書箱構想で、電子私書箱に集約される情報を、民間企業のマーケティング用途にも利用することを想定しているとのこと。これは、政府の IT 戦略の今後の在り方に関する専門調査会の委員である IT ジャーナリストの佐々木俊尚氏が、日経 BP 社主催のライフログ・サミット 2009 の講演で明らかにした。
国民電子私書箱とは、国民ひとりひとりにアカウント発行して、希望する国民が、自分の医療情報や保険情報などを、電子私書箱に集約できるようにするという構想で、これが実現すると、利用者側で自分の情報を一元的に管理できるようになるのに加え、医療機関や保険会社では各種明細表の通知コストの削減などが見込まれるというもの。その他、住所変更や納税申告などの手続きも一元化できるという (日経 ITPro の解説、CNET Japan の記事) 。
これに加え、佐々木俊尚氏の講演によると、電車の乗降情報や商品の購買履歴などのライフログを国民電子私書箱に集約して、自分のライフログを閲覧できるようになるとのことで、「民間企業のマーケティングなどでの利用することも想定している」とのことだ。佐々木氏は、米国は個人情報保護の連邦法を持たないためライフログ・ビジネスの分野で先行しつつあるとし、「このままでは,ライフログ・プラットフォームまで米国に制覇されてしまう」と危惧。「日本人は発想の転換が必要だ」としている。
「日本人は発想の転換が必要だ」と言うが、 (スコア:4, すばらしい洞察)
発想の転換が必要なのはおまいだ(後追いばっかりじゃないか&後述)。とか、どういう経緯で委員に納まったんだろう...てな印象ばっかりだ。
ワンストップサービスそのものの胡散臭さとは別の部分で胡散臭い。
そもそもユーザ側でワンストップに見えればいいのであって実装が集中である必要がない以上、そんな危険なブツは要らぬわ。
なので集中的システムを構築するのではなく、ユーザの所で情報を集約するためのプロトコルを決めればいい。
委員会は発想の転換が必要だ。
Re:「日本人は発想の転換が必要だ」と言うが、 (スコア:1)
タレコミ文が微妙に歪曲されているという感じがする。
ITProの原文は、
> 日本政府も,ライフログのプラットフォーム実現に向けて動きつつある。政府のIT戦略本部が提唱する「国民電子私書箱(仮称)」は,国民に「通し番号(アカウント)」を持たせて,ライフログを1カ所に集約しようとするものだ。「基本的にはワンストップの行政サービスと,プッシュ型サービスを提供するためのものだが,集約されたライフログを民間企業のマーケティングなどでの利用することも想定しているようだ」(佐々木氏)。
> 二つ目は,ライフログの匿名化である。ライフログをマーケティングに利用する場合,個人を特定する必要はない。「ライフログから,個人情報だけを抜いて匿名化する第三者機関を作ろうという議論もある」(佐々木氏)。
で、
* 個体識別はしない
* そもそも構想は佐々木氏ではなくて、政府
となっていますよ。タレコミ文だと、まるで佐々木氏が個人情報を一般企業に開放するのを推進しているかのように見えるけど、そんなことはないです。一般的にも意識調査などで、個人の考えを集約して国が公開していることもありますし、それの自動化くらいなんではないでしょうか。
あと、
> 国民電子私書箱の特徴は「自分の情報を集約してコントロールできること」(佐々木氏)。佐々木氏は,これを“自己情報コントロール権”と呼ぶ。現在,電車の乗降情報や,商品の購買履歴など,ライフログは分散して保管されている。自分のライフログがどこにあるのか,把握できない場合も多い。国民電子私書箱によって1カ所に集約された自分のライフログを閲覧できるようになる。
という紹介もあって、それこそ「プロトコル」の話題もありますし。
Re:「日本人は発想の転換が必要だ」と言うが、 (スコア:3, すばらしい洞察)
匿名化するのはマーケット屋に使わせる時の話ですよね。
つまり「自分の情報を集約してコントロールできる」と言いながら、
実は「あちこちに分散して保管している自分の情報を、
政府の管理下で集約してコントロール『させる』」のが実態でしょう。
いずれ「犯罪捜査に必要と裁判所が判断したら」とかの有名無実な条件付きで
行政には情報が筒抜けになるのが目に見えるようです。
実に胡散臭い未来ですね。
Re: (スコア:0)
それのいったいどこがプロトコルなんだか?元コメントちゃんと読んだか?
あいもかわらず yukitchi は痛いことしか書かないなあ。
Re: (スコア:0)
本当に必要なものならそんなふうに煽る必要がないわけで。
Re:「日本人は発想の転換が必要だ」と言うが、 (スコア:1)
「電子私書箱(仮)」というネーミングも個人的には胡散臭く感じる。
「(個人情報の)電子金庫(仮)」じゃあダメなのかな?
不確定性原理? (スコア:1)
マーケティングによる系への影響が大きくなって
マーケティングすること自体がノイズになりそう。
また (スコア:0)
Re:また (スコア:2, すばらしい洞察)
「民間企業のマーケティングなどでの利用することも想定している」のだから
流出するまでもなく「変な手紙がいっぱい来る」という話なのでは?
# 個人的には当然反対。
Re: (スコア:0)
流出しなくても変な手紙が一杯来て居るので問題なし
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
出品しても居ないものが落札されている現状が、
電子私書箱のデータ流出によって各個人にカスタマイズされた面白スパムに変わるなら
それはそれで見てみたいと思った。
#落札したのは29歳の自称「淫乱女教師」でした。
Re: (スコア:0)
家は15年近く使っているメールアドレスなので流石にSPAMがえらい状況になっていますが
英語とロシア語が多いので、基本的に理解する努力もせずにゴミ箱行きです
(まあ、99%はメールサーバー内のゴミ箱に自動で仕分けされているのでダウンロードする
努力すらしていませんが)
アドレスをそろそろ変えるかねー
分散保管 (スコア:0)
大事な個人データはひとまとめにせずに分散して保管しましょう
Re: (スコア:0)
これは無理では? (スコア:0)
まさか、すべての事業者に許可するわけじゃないですよね?(そんなことやったら、詐欺の嵐になりますよ。)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
「○○を買っている人は△△を買うことも多い」という情報だけ民間事業者に開示するという話なの?これは?
金払えよ乞食ども (スコア:0)
っていつもの煽りがどうしてないの?
民間企業に使わせる代わりに開発費用とか維持費用とか出させるって話でしょ?
自分のアイデアが支持されないのを、他人のせいにするな。 (スコア:0)
そっくりそのまま発案側にお返しします。
予測と願望の入り混じり (スコア:0)
ライフログプラットフォームが米国に握られるってのは、まあ現実的にそうなる確率の高い予測なんだが、
じゃあ、それで困りますか?というと話は別だわなぁ。
ライフログの活用が社会インフラとして有用だということになれば、
日本の倫理観に合わせたミドルウェアをかませばいいだけなんじゃないの?
インフラレベルでオープンにする必要ないし、そんなことをすればむしろインフラが脆弱になるだけ。
#それ以前にライフログをウォッチしてきた人間なら
#「ライフログの利用は,世界市場の中で今後の大きな潮流となることは間違いない」
#なんて言わねーだろ
#ポジショントークにもほどがあるわw
Re:予測と願望の入り混じり (スコア:1)
>ライフログプラットフォームが米国に握られるってのは、まあ現実的にそうなる確率の高い予測なんだが、
>じゃあ、それで困りますか?というと話は別だわなぁ。
結局、21世紀のシグマプロジェクトになるだけ、ってオチに10,000カノッサ。
ガセネタのようです (スコア:0)
いくらなんでも政府系のシステムでマーケティング利用はあり得んだろうと疑問に思ったので、政府に聞いてみました。
とのことでした。探してみたところ議事録というのは、IT戦略の今後の在り方に関する専門調査会第5回会合議事録 [kantei.go.jp]のようです。
IT Proの記事だと「「集約されたライフログを民間企業のマーケティングなどでの利用することも想定しているようだ』(佐々木氏)。」とまるで政府が検討しているように書かれていますが、ご自身が言っているだけなのではないでしょうか。
Re: (スコア:0)
「電子私書箱で」そういう計画はないという辺りがミソなわけで。
佐々木氏も電子私書箱をマーケティング利用なんてことは一言も言ってない。
#>政府が検討しているように書かれていますが
#政府主催の研究会で実際検討してますよ
Re: (スコア:0)
>佐々木氏も電子私書箱をマーケティング利用なんてことは一言も言ってない。
はて? どう読んでも、電子私書箱でマーケティング利用と書いてありますが??
>#政府主催の研究会で実際検討してますよ
ソースは?
なんか議論が変な方向へ飛んでるような気がする (スコア:0)
省庁間で縦割りやめてちゃんと連携しろよってところが出発点だよね?
ライフログ? (スコア:0)
> 国民電子私書箱とは、国民ひとりひとりにアカウント発行して、希望する国民が、
> 自分の医療情報や保険情報などを、電子私書箱に集約できるようにするという構想
これは俺の知ってるライフログとはまるで似て非なるものなんだけど、一体どうなってるの?
<俺の知ってるライフログ>
一人一人が自分の見聞きした事や行動のすべてを勝手に記録でき、それをいついかなる時、
どこででも追体験・再確認・分析できる「デジタル鏡」とでもいうような自己再認識の
支援システム、という風に考えてたんだけど。
Re: (スコア:0)
佐々木氏が妙なミスリーディングを図ってる。
なぜかな。