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著作権

総務省の委員会でB-CAS以外のコンテンツ保護システム立ち上げが検討される 82

ストーリー by hylom
B-CASはなんだったんだ 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

4月22日に行われた、総務省の「デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会」第51回において、B-CASと並ぶ新たなコンテンツ保護方式の選択肢を用意することが議論されたようだ(総務省が公開している委員会の配付資料)。

デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会の技術検討ワーキンググループにより、地上デジタルテレビ放送について、B-CAS方式以外の新たな選択肢を検討し、また新しい方式におけるライセンス発行・管理機関は、非営利であり、かつ透明性の高い法人であるべきではないか、との中間報告がなされたとのことで、現行のB-CAS社とは異なる非営利法人のライセンス発行・管理機関を設立し、B-CASと併存させていく案が提案されている。

また、コンテンツ保護方式については現行のB-CASとは異なる方式も検討されており、ソフトウェアによる保護についても実現する可能性があるとのことだ。

個人的にはなぜこれを地デジ開始前に議論しなかったんだ、とは思うが、新たなコンテンツ保護方式の導入でより自由にコンテンツを楽しめるようになることを期待したい。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2009年05月14日 14時12分 (#1565177)

    導入当初から非常識と批判され、それに対して放送業界関係者は「いずれ世界に広まる」と豪語した無料放送へのコンテンツ保護システムは、2009年の今でも世界中で日本だけです。

    こんなものの必要性について議論する気はないんですか?そもそも著作権保護と言いつつ著作権団体の関係者はスクランブルなんて求めちゃいませんよ。補償金がらみでスクランブルに反対姿勢すら見せてますよ。そうですか、もうB-CASが美味しすぎて囲い込みシステムを手放すのは無理ですか?

    とりあえず、デジタル放送受信機の普及が遅滞してることへの責任感はないんですか?こんなことはずーーーーーーーっと大昔から言われてるのに、いつになったらマトモな方向を向くんですか?

    • by Anonymous Coward

      >とりあえず、デジタル放送受信機の普及が遅滞してることへの責任感はないんですか?
      地デジ放送にB-CASのコンテンツ保護技術が使われたことと普及の遅延の因果関係を証明してよ。
      デジタルテレビが普及しないのは今映っているものをわざわざ買いなおす人がそんなに多くないから [center.jp]だよ。

      • by kei100 (5854) on 2009年05月14日 18時51分 (#1565460)

        B-CASじゃなくて、ARIBとかそこら辺ですけど、コンテンツ保護周りがなければPCでとりあえず映像を見るだけな地デジチューナーがもっと速く格安で出てたんじゃないかなぁと。
        EPGとか切り捨ててとにかくMPEG2ストリームを再生だけの簡易地デジチューナーなら開発費も比較的抑えられたでしょうし。
        そしてメーカーもEPGとか双方向対応で高いけどフル機能みたいな住み分け出来ただろうし。
        # あと、編集のためにソフトがメーカー独自で気軽に作れたりとか、差別化が容易になってより売れたかも。

        少なくともアナログチューナー搭載していたテレパソがそこそこ売れてた時期もありましたが、地デジ辺りであんなに減らずに済んだだろうに。とは思います。
        保護周りがなければ家電向けな部分も多いですけどPCとの親和性も上がってたはずですから。
        まぁ、デジタルテレビじゃなくて、テレパソが普及するという選択肢はTVの大型フラット化に伴ってなかったかもしれませんけど。

        上の編集が普通に出来る地デジなんて絵に描いた餅ですな。

        # HD環境だけど利便性は未だにアナログSDなんだよねぇ・・・特に編集は。
        # 使い慣れた編集ソフトで地デジが編集できるようになるのは何時になるやら。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        正直、詭弁だけど、
        スクランブルのないアナログ放送 vs スクランブル有りの地デジ

        で、地デジの普及速度が従来の自然なテレビ買い換えのペースよりも
        遅いなら、スクランブルが障害になっている!相関関係有り!
        と言えないこともないかなと。

        実態は費用対効果が見合わないからだとしても、言う方はなんか理由を
        見つけてくるのですよ。

      • by Anonymous Coward

        >デジタルテレビが普及しないのは今映っているものをわざわざ買いなおす人がそんなに多くないからだよ

        まあ、そうなんだけど。
        アナログ停波で映らなくなってから最新の機器を買えばいいやと思っている私には、
        またひとつ買い控えの理由が増えたとも言えます。

        新しいのに対応したやつか、B-CASだけの物がいいか、比較してからでないと買わない。

        #どっちも買わないって選択もあるけどね

  • by akiraani (24305) on 2009年05月14日 14時22分 (#1565185) 日記

     B-CAS問題が顕在化したのってフリーオ旋風がきっかけだったと思うのだが、B-CASを並存してる限り対策は取れないし、本当はコピーコントロールがしたいのに技術的にアクセスコントロールしか実装できない状況は変わらない。
     普及のためには既存ユーザーを切り捨てるような思い切った方向転換はできないのかもしれないが、じゃあ新方式を実装するのは何のためなんだという話になってしまう。

     ちなみに、難視聴地域対策のためBSデジタルで地デジ再送信をする [nikkeibp.co.jp]なんて動きもあるようで、本音も建前も目的も手段もまったく一貫性がない。

     本当に、いったい何がしたいんだろう……。

    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • by Driver (32138) on 2009年05月14日 15時24分 (#1565231) 日記

      > 本当はコピーコントロールがしたいのに
      そうですね。
      本来あるべき姿は、不当に保護コンテンツがばらまかれないために
      ・同一トークン(B-CAS等)での再生では何度コピーしても良いが、他のトークンを使って再生は出来ない。(記録媒体の劣化等による損失の可能性が減る。但しトークンを損失した場合に再生できない。)
      ・他トークンを使って再生可能なコピー(他メディアへのエンコード含む)を作った場合は、再生に使用可能なトークンに制限はないが、再コピー(他メディアでへのエンコードを含む)は出来ない。
      というのが良いのではないか?
      私の妄想でしかないので、どうやって実現できるかなんてこともわかりませんが。
      問題は他トークンを使って再生可能なコピーを作ったとき、他メディアへのエンコードを制限なんか出来るわけがないだろう(誰かが作ってしまう)というところですね。

      ただ、今みたいに何でもかんでも保護コンテンツ扱いの姿勢は気に入らない。
      何を保護対象のコンテンツとするか明確にした方が良いでしょう。
      例えばニュースなんて保護すべきコンテンツとは考えにくい。(放送局側にとっては表現方法など考えている部分だろうから一概には言えないが「報道し多くの人に伝えるべき内容」だと考える)
      放送側というか制作側にとっては、生放送などでハプニングがあったときに無かったことにしたいというのはあるだろうが、そんなリスクを負いたくないのなら生放送なんてやるべきではないと思う。

      親コメント
    • 非関税障壁を維持しつつ、国内メーカーが新しい機器(たとえばテレパソ)を作れるように
      することでしょう?
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        余りに現実を見ていない非関税障壁ネタも飽きた。
        普通に輸入格安TVあるじゃん。

        • by Anonymous Coward
          格安テレビやチューナーが出てきたのはごく最近ですね。海外では何年も前からあります。
          PS3用チューナーやWindowsMCEはまだ出てませんね。明らかに見えない障壁でしょう。
  • 第三者機関の法則 (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2009年05月14日 13時59分 (#1565169)

    > 現行のB-CAS社とは異なる非営利法人のライセンス発行・管理機関を設立し、B-CASと併存
    またもや天下り先が増えるわけですね。

    • by Anonymous Coward
      それじゃB-CAS一本に絞りましょうか?
      • by Anonymous Coward

        乱立するぐらいなら、B-CAS1本でいいです。
        なんだかんだ言いつつも、コピーする方法はあるわけだし。

        2つ目作ったら、3つ目作ることにも抵抗が無くなるでしょう。

        • Re:第三者機関の法則 (スコア:2, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2009年05月14日 15時05分 (#1565215)

          > 乱立するぐらいなら、B-CAS1本でいいです。

          さっき新たな法人を立ち上げるって聞いて「天下り先が」って言ってたやつね、今度は「B-CAS1本か、あいつらの独占か」って毒づくよ。

          批判したいだけの奴って結論がどうなろうとも批判できるんですよ。

          親コメント
          • by Anonymous Coward on 2009年05月14日 15時58分 (#1565268)

            B-CASが廃止されれば文句言わないけど?
            B-CASをとにかく存続することが前提でどんな小細工を弄したところで批判されるに決まってるだろ。

            親コメント
            • by Anonymous Coward
              > B-CASが廃止されれば文句言わないけど?

              つまり、自分にとって最も都合よい結論がでない以上は文句を言うと。完全な満足はいかなくとも(社会では日常茶飯事だが)吟味して一歩前進であったら全体的な批判に終わらずそこは評価するとかするのが大人ですよ。それをしないからお子様なんですよ。
          • by _Neon (22944) on 2009年05月14日 16時27分 (#1565301) 日記

            > 今度は「B-CAS1本か、あいつらの独占か」って毒づくよ
            B-CASが独占だったからという理由だけで叩かれてたわけじゃないでしょう?
            # 今回別の機関を作る原因になった理由も

            > 批判したいだけの奴って結論がどうなろうとも批判できるんですよ。
            この一文自体が意味するところには同意しますが、真っ当な根拠や説得力がなければ批判されやすく風当たりも強くなるのは当然のことでしょう。そもそも存在自体が疑問視されているわけですから。

            親コメント
        • by midcpp (21702) on 2009年05月14日 15時05分 (#1565216)

          コレこそが本当の狙いだったりして.

          検討した → まとめるのめんどくせ → いーよ B-CAS 一本で

          親コメント
  • 既に売ってしまった機器についてはどうするつもりなんだろう。

    はっ!。買い直し需要を喚起して景気浮揚対策ってことなのか!?

    • by Anonymous Coward

      B-CASと併存すると言ってるんだから、既存の機器でも当然視聴し続けられるんでしょ。つまりフリーオに対して筒抜けというのも今まで通り。

  • ということは、委員会では”B-CASは営利的で、不透明な法人”だと認識してるってことなのかな?
  • そんな独占禁止法を迂回するためだけとしか思えない法人立ち上げを、行政主導でやっるのは流石にまずいだろう。独占禁止法違反で告発して強制分社化。B-CAS東日本、B-CAS西日本、B-CAS沖縄に分割するとかならまだ納得できるが。

  • 新方式がフリーソフトウェアを排除しないかどうか、例えばGPLで再生環境を開発可能かどうかが気になります。
    結局区切る場所を変えただけでB-CASと似たり寄ったりなものに終わりそうな気がひしひしと・・・。

    --
    ◆IZUMI162i6 [mailto]
    • Re:新方式 (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2009年05月16日 2時11分 (#1566511)

      > 新方式がフリーソフトウェアを排除しないかどうか、
      > 例えばGPLで再生環境を開発可能かどうかが気になります。

      「気になる」ならとっとと関連資料確認すればいいのに...

      例えば、資料中の「新方式におけるライセンス発行・管理機関の全体相関図」を見ると、
      開発に必要な鍵等機密情報の開示を受けるためには、ライセンス契約が必須となる旨かかれてます。
      当然、契約者のみに開示される情報を契約者が第三者に開示することは契約で禁じられるでしょうから、
      ・そもそもライセンス契約を締結できる要件を満たす主体に開発者がなれるのか
      ・ソースコードで開発成果をオープンにすることは契約上できないのでは
      ・GPLv3のDRM条項って、最終どうなったんだっけ?

      というわけで、フリーソフトウェアで新方式に対応することはまず無理筋でしょう。
      つか、この手のDRM技術をオープンな開発で行う自体が無理筋では?

      バイナリ配布のみであれば不可能ではないかもしれませんが、漏れた/漏らしたなどで
      契約の禁止条項に触れた際の(賠償金などの)リスクを、営利企業でも無い個人や
      組織が負えるとも思えませんし。

      > 結局区切る場所を変えただけでB-CASと似たり寄ったりなものに終わりそうな気がひしひしと・・・。

      CASシステム(従来ICカードとなっていた部分)の開発・生産について、
      ・B-CAS社以外でも開示を受けて実施が可能となる
      ・ICカードの形態に限らないため、ICチップやIPコア、ソフトウェア実装など
       実装形態の幅が広がる
      という(B-CASと異なるようにするための)目的は達成されることは期待できると思いますが。

      もちろん、ライセンス契約締結条件に無理難題を押し付けて、契約するデメリットを大きくするとか、
      仕様や実装に対する技術的ハードルを非常に高くして、契約してもほとんど作れない状況にするとか、
      今回の話を骨抜きにして結果として「従来どおりB-CAS社からカード買って添付する」選択をするような
      ことも考えられなくは無いですが...
      # つっても、従来BCASからカード生産受注していた某社や某社なんかは自前にシフトして、
      # 自社SoCにIPコア化して仕込んだりするだろうから、カードレス&小型化は期待できそうだし。

      親コメント
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