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アメリカ合衆国

ハーバード大教授ら、RIAA から和解金をとり返す訴訟を計画 23

ストーリー by reo
汚いなさすが音楽業界きたない 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

米国の弁護士 Kiwi Camara は、近いうちにRIAA (全米レコード協会) を訴えて、音楽を P2P でシェアしたとする訴訟によって RIAA が「盗んだ」 1 億ドル (約 100 億円) 以上にのぼる和解金を取り返す意向であると語った (Ars Technica の記事より) 。

RIAA は 2003 年ごろから数多くの人達を法廷に引きずり出し、潤沢な資金、優秀な弁護士チーム、そしてそれを専門に仕事とする人達のマンパワーを背景にして市民を合法的に脅迫してきた (P2Pとかその辺のお話の記事) 。つまり、証拠がさほど明確にあるわけでもなく (そのために数多くの人が自分がファイル共有を行ったわけでもないのに訴えられている) 、裁判を闘うことへの恐怖という状況の力によって人々を脅迫し、和解を求めるためだけのフェイクな訴訟によって 1 件につき数千ドルの和解金をとってきたといわれている。

米国にはクラスアクションという集団訴訟手続きがあり、個々の利益帰属主体が訴訟手続きをしなくても、その代表者による訴訟を提起し、消費者の権利を一括して行使する権限が認められていて、多数の原告に関して共通の請求を提起することができる。今回の場合は、「RIAA による P2P 訴訟によって和解金を払った者」という「クラス」に属する人が、自分たちは訴訟についてなにもしなくても、和解金を取り返すことができる可能性がある。

Camara 弁護士は、史上最年少でハーバード大学ロースクールに入った秀才であり、今回の訴訟はその師であるハーバード大学教授 Charlie Nesson と共同で起こすものということだ。Nesson 教授は、以前に公害の原因となった企業をクラスアクション訴訟で訴えて勝訴しており、この訴訟は「シビル・アクション」という映画にもなっている。Billion Dollar Charlie (10 億ドルのチャーリー) の異名を持つ同教授はまた既に、RIAA に訴えられたボストン大学の学生を弁護している。

日本にもクラスアクションの制度と、Nesson 教授のような骨のある弁護士がいたらいいのに、と思うのは私だけだろうか。

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  • by Anonymous Coward on 2009年06月12日 12時05分 (#1585236)

    こんな動きもありますね。
    大転換!及び「NHK集団訴訟祭」開催! [ameblo.jp]
    まぁ「今時テレビの報道を真に受ける人なんていません」って言っちゃえば楽になれるような気もしないではありませんが。

    • by Anonymous Coward
      リンク先見ても何の話だかわかりません。少しは説明をつけてリンクを張ってください。
      • by Anonymous Coward
        俺も見たけどどこ辿れば訴訟内容が出てくるのかわからなかった。
        集団訴訟に「祭」をつけてる時点で詳しく調べるに値する程真剣なものじゃないってことはわかるから流し読み程度だけどね。
        • by Anonymous Coward
          まぁ「マスコミ報道を真に受けてる奴は・・・」なんていう奴の言うことを真に受けてる奴がバカを見るってことでしょう。
          • by Yohsa (2572) on 2009年06月12日 17時10分 (#1585407) 日記
            つーかそのリンクはリンク先の何とか言う作家のblogを見ても何のこっちゃ判らず更にそこにリンクしてあるチャンネル桜のページを見ても該当のNHKスペシャルを見ていないとナニがなんだか判らんと言うハイパーテキストの弊害と言えば聞こえが良いがまあ単なるバカの伝言ゲーム三段重ねな訳で。

            まあしかしなんですな。あの番組を見て「著しい偏向報道や歪曲、捏造、印象操作等を行い」(チャンネル桜的には”反日”と書きたかったのをぐっと堪えたのは褒めてやるw)に見えるってのは大概思想的に偏向してますな。
            TV番組に限らずドキュメンタリってのは製作者の主観が入るのは避けられんと言うのは当然として、別に台湾人じゃ無くっても従軍した年寄りってああいう話をしますがな。
            2ちゃんの実況やν即+の連中もそうなんだけど実体験を持ってる人と話した事が無く、(自分たちの気持ちのいい事だけが書いてある)文献しかもweb上の断片もいいところの物ばかりを頭の中に詰め込んで脳内で自家発酵させてやれ愛国だなんだと大言壮語してるなあと。

            #左翼から見れば垂直尾翼も右翼な疑いがあり挙句オフトピ上等だけどIDで。
            親コメント
            • by Anonymous Coward

              番組内でインタビュー受けてた台湾の爺様も抗議してんだけどね。

              >大概思想的に偏向してますな
              右から見たら左に、左から見たら右に、真ん中からryだと…見えるということですか:D

              #「~市民団体」は実態の名前出して欲しい

              • と言うか、この件についてはNHKに政治的介入を行う「権利」をBPOに否定された右派政治家たちが、極右組織や宗教団体を動員して因縁つけていると言う構図でしょう。

                番組内でインタビュー受けてた台湾の爺様も抗議してんだけどね。

                と言うか、ドキュメント映画「YASUKUNI」に出演した靖国神社の刀鍛冶の人が、合意の上で出演したにもかかわらず、「反日映画に出演するとは何事か?」と言う右派政治家や右翼の恫喝・圧力に屈して李監督との合意を翻して被害者として振る舞わざるを得なくなってるのと同じ構図じゃないですか?

                映画「YASUKUNI」を巡る各紙報道をまとめたサイト:
                http://japan.indymedia.org/newswire/display/4333/index.php [indymedia.org]

                つまりは、チャンネル桜に群がってるようなKKKとキリスト教福音派が合流して「(ファンタジー)古き良き大日本帝国時代」を復活させようと躍起になってる連中や在日特権を許さない会のような極右というか勃興期のナチス青年突撃隊を彷彿とさせるごろつき達から
                繰り返し・強い恫喝や圧力を受けたらやってないことをやったといったり逆をやってしまっても仕方がない.と言うことですが。

                # どうせマイナスモデされてしまうだろうけど書かないではいられなかった。

                親コメント
              • by Anonymous Coward

                > 合意の上で出演したにもかかわらず、

                合意形成の過程がよく分からないので、ツッコミどころなのかどうかも明らかじゃないような。

                もともと合意してたはずの人が翻意したのは、その人が意見を曲げたのか、
                それとも事前の説明と事後の結果が異なっていたのか。
                なぜそうなったのかという部分は当事者にしか分からないですよね。

              • by Anonymous Coward

                書くのはいーから、形容詞てんこ盛りの長文はやめれ。
                文末に「ですが。」をちりばめるのも逆効果だよ。
                愚痴吐きたいんじゃなくて納得させたいんだろ?

                # 思想的に凝り固まった人間の文体って、何故か似てるんだよな。

              • 納得(説得)する気なんてないに決まってるじゃん。
                「この素晴らしい俺様の考えが理解できないお前らがバカ」ってスタンスなんだもん。

                愚かさとは本人に付随する属性であって、そこに思想の右も左もない。
              • 訴訟になれば氏名は公表されるでしょうから、「極右組織や宗教団体」の構成員がどのくらい含まれているか、ご自分でお確かめになってくださいね。

            • by Anonymous Coward

              つうかさ「中立報道」なんてコンセプトは存在し得ないってことを明確にすべきじゃないかねえ。
              中立報道ってのは戦時中も新聞発行を継続するために、新聞社が軍部に対して弄した詭弁だぜ。

    • by Anonymous Coward

      電波の香りがする…

      # さすがNHK

  •  いかにもアメリカらしいやり方だなぁ。
     村社会的システムがいろんなところに色濃く残ってる日本と違って、厄介ごとは何でも法廷で解決するという風潮があるからこそ可能なんだろうなぁ。

     頭数をそろえて集団で訴訟と言うのはその気になれば日本でもできないことはないだろうけど、クラスアクション以前に訴訟を起こすのにかかる手間が違いすぎて実質不可能なんじゃないかな。

     仮に、これでRIAAが負けたりすると、10年後にはRIAAの訴訟連発は真珠湾奇襲と同じような扱いをされるんでしょうかねぇ……。

    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • by Anonymous Coward on 2009年06月12日 15時42分 (#1585363)

      日本で大規模な集団訴訟があまり行われてこなかった理由の一つは、要求する賠償金額に比例した手数料を裁判所に納める必要があったからです。
      いまはこの要件は緩和されましたが。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      教授のインタビューをみてみると、著作権に関する国民的対話を誘発するためにやるという側面があるようですね。

      日本ではこういうのは役人が密室で決めてしまうんですよね。

      • by Anonymous Coward
        > 教授のインタビューをみてみると、著作権に関する国民的対話を誘発するためにやるという側面があるようですね。
        > 日本ではこういうのは

        「~を誘発するために訴訟をする」なんて言うだけで、2chなんかで「プロ市民」とか言われてしまいますよ、日本じゃ。
        • by Anonymous Coward
          東大法学部教授でもそうですかね。
        • 日本ではどちらかと言うと
          「議論を始める → どちらかが錦の御旗をたてる → 結論ありきで話が進み決着」
          つまり人権などの正義を振りかざすか、お上を取り込んだ方が勝つということです。
          ですから現状を守りたい側は言論を封じるのが最初の一手になりますし、現状から変えたい側は相手の正義を崩すためスキャンダル探しから始める必要があります。

          それに「判例ができる」側面があっても訴訟は議論の誘発にならないですよね。訴えた控訴した上告した決着がついたが報じられる程度。
          訴訟より新聞の見出しの大きさを競った方がいいです。メディアというお上を取り込み、相手方のスキャンダルを掘れるので、そっちのほうが国民政治巻き込んで話題にしてくれますし。

  • by Anonymous Coward on 2009年06月12日 11時41分 (#1585213)

    編集者はブロンティストでもあったのか。

    • by Anonymous Coward
      生半可な弁護士では扱えない大規模訴訟
  • by Anonymous Coward on 2009年06月12日 12時31分 (#1585258)

    音楽と無関係だが、旬な話題として
    Google と全米作家組合・出版社協会との和解が各国著作権者をも巻き込む
    http://srad.jp/it/09/02/26/0253249.shtml [srad.jp]

    これも関連ストーリーにいれておいたほうがいいと思います。

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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー

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