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ビジネス

著作権侵害によって失敗に終わった創作物って何かある ? 197

ストーリー by reo
不当と思う人が不当と主張するのだ 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

本家 /. 記事「Has Any Creative Work Failed Because of Piracy?」より。

RIAA など、著作権侵害行為によって何十億ドルもの損害が発生したり何千ものの職が失われたと主張している団体もあれば、一方で「全く損害は発生していない」とする研究 (doi:10.1086/511995 (PDF)) や、「売り上げ 20 % 減」という数値がより正確だと試算する研究 (PDF) などもあるという。

しかし一体、著作権侵害によって経済的な損害を被ったと証明できる作品などあるのだろうか ?「証明できる」ということは、何らかの証拠が存在するということである。例えば P2P による損害を正確に数値化することはほぼ不可能であるが、これを突き詰めて考えることによってファイルシェアリングの及ぼす害をより鮮明に描き出すことができるかもしれない。また、海賊版など著作権侵害によって実際損害が出ているとすれば、作品にそれが反映していような気がするが、オンラインでシェアリングされたからといって大失敗に終わったという作品は聞いたことがない。

著作権侵害による「失敗」や「損失」を証明できる作品、/.J 諸兄方は何かご存知だろうか ? そもそも著作権侵害による損害を正確に証明することが可能なのだろうか ?

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by torly (3670) on 2010年07月13日 16時04分 (#1794382) ホームページ 日記

     4章時点で代金支払い率が目標の75%を下回ってしまったため中断 [nifty.com]。ただ、結局最終章まで公開された(無償)ので、読者にとっては失敗ではないとする考え方もあるかも。

    #本家では当然既出 [slashdot.org]

  • 著作権侵害による「失敗」や「損失」を証明できる作品、/.J諸兄方は何かご存知だろうか?

    数日前のストーリーライトノベルで相次ぐ盗作発覚 [srad.jp]は
    著作権侵害による致命的な失敗で、損失も出ています。
    この手の話なら、枚挙に暇がないのでは?

    • by Anonymous Coward on 2010年07月13日 12時33分 (#1794214)
      誰の損失?
      ここで問題にされてるのは、著作権侵害で自滅した人の損失じゃなくて
      著作権を侵害された人の損失じゃない?
      親コメント
      • ここで問題にされてるのは、著作権侵害で自滅した人の損失じゃなくて
        著作権を侵害された人の損失じゃない?

        これが「著作権を侵害されたことによって失敗に終わった創作物って何かある ?」だったら、それは単なるbad questionで、あんまり建設的な議論は出てこないと思う。
        しかしこのストーリーのタイトルは「著作権侵害によって失敗に終わった創作物って何かある ?」であって、本文にも「著作権侵害による「失敗」や「損失」を証明できる作品、/.J 諸兄方は何かご存知だろうか ? 」って書いてある。「侵害された」だけを問題にしたかったのなら、「著作権を侵害されたことによって」って書いてあるはず。知性ある人がタレコんで、良識ある編集者が掲載してるんだから。

        そもそも雑談サイトなんだから、著作権を「侵害された」じゃなくて「侵害した」ことによって失敗した作品が多々あることを書いたっていいじゃないか。話の筋は一本じゃないとだめですか。二本じゃだめなんでしょうか。

        親コメント
  • by s-jima (3363) on 2010年07月13日 13時02分 (#1794243) ホームページ 日記
     アメリカの作曲家・フォスターは、彼が活躍していた時代に多くのヒット曲を発表しましたが、著作権侵害で十分な収入を得ることができなかったと聞いています。
     http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%8... [wikipedia.org]
     当時のアメリカにはちゃんと著作権が法律として確立していたはずですが、守られてなかったんでしょうね。

    そんな古い話は誰も聞いてないって?
    でも、著作権が機能しなければどうなるかという例にはなりますよね。
  • by ttm (8278) on 2010年07月13日 12時39分 (#1794225)

    著作権侵害による「失敗」や「損失」を証明できる作品、/.J 諸兄方は何かご存知だろうか ? そもそも著作権侵害による損害を正確に証明することが可能なのだろうか ?

    最初に思い浮んだのが、SCO裁判 [srad.jp]なのは私だけではないでしょう。

    • Re:UNIX (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2010年07月13日 13時27分 (#1794269)
      むしろSCOは裁判が本業。
      親コメント
  • by imaic (31975) on 2010年07月13日 12時47分 (#1794231) 日記

    レンタルを中心としたビジネスモデルでしたが、レンタル自体が
    壊滅的状況で、映画化しないとだめな状況です。

  • by metta (20740) on 2010年07月13日 13時12分 (#1794257) 日記

    著作権者は損をするけど
    模倣によって市場は拡大・進歩するような気が。

    日本だって著作権侵害をしまくって
    先進国まで、のし上がってきた訳で。

    むしろ既得権益の保護が
    創作の失敗なのではないかと。

  • たぶん (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2010年07月13日 13時14分 (#1794260)

    タレコミ子は「確固とした詳細データはないんじゃない?」って言わせたいのだろうと思うけど。
    現実には「経済的なロスは発生していない」と考えたいのだろうけど。
    思考停止は死に等しいって昔の偉い人が言ってました。誰かは知らない。

    昨今だと、「金がない奴は見るな」とか「製作が継続できないから金を出せ」論調が強いのだけど、
    それって根本的に間違ってね?と感じる。

    金がない人も見れる世界、作品に対する対価が正当に払われる世界の両立を目指すべきなんじゃないの?
    こっち立ててあっちが立たず、だと永遠に結論が出ないままだと思うよ。
    傍から見てるとアホみたい。

    • by Anonymous Coward on 2010年07月13日 13時28分 (#1794271)
      バナナを食べたい人は無料で食べることができて
      バナナの生産者にも収益があがる
      親コメント
      • バナナを食べたい人は無料で食べることができて
        バナナの生産者にも収益があがる

        モデレータがどういう意味ですば洞つけたのか知らないが、いくらでも可能なことだね。そういう収益モデルはそこら中にある。

        でも、いきなりバナナを無料にするのは無理かな。ただいくらでも安くする方法はあって最終的に無料にすることは、さほどばかげたハナシでもないということ。

        でも、バナナにそれをするほどの社会的インセンティブやニーズがないから、そういう意味では非現実的ということになる。

        親コメント
    • Re:たぶん (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2010年07月13日 14時44分 (#1794317)
      個人的な印象ですが、「金はあるけど、払わずに見たい」
      という人々が少なからずいます。

      主に、中高年。
      ネット・PCが使える若者を使って、著作物を意地汚く食い荒らす様は
      さながら害虫。。

      「今まで、金払って買っていて、損してた!」 
      (゚Д゚)・・・
      親コメント
  • 私の父が特許を持っています。
    これは、特許を取ったことの方が失敗か・・・・
  • by akiraani (24305) on 2010年07月13日 14時03分 (#1794287) 日記

    かつてのレーベルゲートCD事件みたいな不具合による損失は言うに及ばず、DRMなんかでもライセンス支払い、さらにサポートや管理費用が発生しているはず。
    著作権侵害対策に費やした費用が本当に効果に見合うものだったかどうかという評価は後からでもやった方が良いと思う。

    方法としてはそんなに難しい話ではなくて、同じくらいの売り上げが見込める商品についてDRMなしとDRMありで販売して、最終的な売り上げを比べればいい。どこのレコード会社でも複数のタイトルで1年も続ければ十分に信頼の置けるデータが取れるはず。

    まあ、そういうデータがあっても著作権侵害の反対キャンペーンに出す数字は丼勘定のものを使うだろうし、ひょっとしたら内部的にはこっそりやってるかもね。

    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • by bero (5057) on 2010年07月13日 16時47分 (#1794434) 日記

      既に結論は出ている。

      DRMなし(Amazon MP3)とDRMあり(iTunes Store)で販売してDRMなしに売り上げ食われたので、iTunes StoreもDRMなしになったとさ

      DRMフリー化は必然──津田氏が語る「iTunes Plus」 [ascii.jp]

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2010年07月13日 15時05分 (#1794328)

      普通に算定している筈ですよ?
      彼らは利益の為にやっているのですから、当然、利益になるかどうかはちゃんと算定します。
      で、結果として侵害阻止を行う方が現状では利益につながると言うのは、ちゃんと多方面の情報から判断していますよ。

      こういう事を言う人ってなんで相手を金の亡者と決めつけるクセに、その金の亡者が金にルーズに違いないと言う本末転倒的にマヌケな状況であると決めつけるのだろう?
      金の亡者であり続けている者たちってのはちゃんと収支状況位は判断できてますって。
      ただ手の内を出して見せる必要性はあまり感じてはいない様ですが、数値だって出てきたのは一度や二度では無かった筈なのですが・・・見えないのでしょうね。
      内部だけでなく外部機関への委託による数値の公表だって何度も出ていたではないですか。
      それを「バカだから算定なんかする訳は無い」なんて考えるのはちょっとおかしい。

      まあ、どんな数値であっても現実として著作権侵害無し時との比較が出来ないので否定したいものは否定するでしょうから、自己の指針としてのみ使用して内容は公開しないってのは妥当な判断なのかも知れません。

      親コメント
  • by iwakuralain (33086) on 2010年07月13日 15時56分 (#1794378)

    著作権利団体の方が言うには不正ダウンロードしている人が悪いというようなことを言われているので
    世界中のインターネットを1ヶ月くらい止めてみてみるといいんじゃなかろうか。
    そしてその間に回復した量が損失だったと考えられるんじゃないだろうか、ってのは少々強引だろうか?

    #実際にやったら別の意味で大損害が発生しそうだが、それくらいやらないともう計測は無理なんじゃないだろうか

  • 損害額は、単純に言ってしまえば、「著作権違反なものの数×単価」がそうだろうけど、
    失敗というのはまた別では?
    作品が失敗するとは、より広まりそうなのに芽を摘まれた状態を言うのだろうけど、
    著作権違反品で儲けている人がいる以上、癌と同じでオリジナル(宿主)の成功なくして
    存在しえないと思うし。
    著作権を主張できるほど実体のはっきりしたものだと、パチ物に駆逐されて忘れられるって例は見当たらない。

    著作権より実体があいまいなものなら「コマネチ」なんかはオリジナルを駆逐したパチものか。
    工業所有権侵害にあたりそうなものをあえて公開した「IBM PC」は逆に成功した例か。
  • by gnaka (17369) on 2010年07月13日 17時22分 (#1794484) 日記

    海賊版など著作権侵害によって実際損害が出ているとすれば、作品にそれが反映していような気がするが、オンラインでシェアリングされたからといって大失敗に終わったという作品は聞いたことがない。

     そりゃオンラインの著作権侵害により損害が発生しているという前提を認めない立場なら、たとえそのために大失敗したと思しき作品があったとしても、その失敗の原因はオンラインの著作権侵害によるものではないと常にそれを否定できるのだから、当然「オンラインでシェアリングされたからといって大失敗に終わったという作品は聞いたことがない」ことになりますわな。
     満足な売上がなかった作品なら星の数ほどあるでしょう。

     それに本家の方にも指摘がありますが、本当の「失敗」は、業界に参入する人材の質の低下や廃業者の増加という緩慢ではっきりとは見えにくい形で現れるわけで、作品単位で失敗かどうか見るという方法論自体にも問題があります。

     要するに、著作権侵害により売上の低下が生じているかという先決問題を差し置いて論を進めることはできないということです。
     で、この点は匿名のアンケートなりなんなりで本気で調べればある程度のデータは取れるのではないかと思います。にも関わらずあまりそういう調査結果が世間に出てこないのは、法律的には「そのデータを購入したならば払っていた価格×違法ファイル数=被害額」で特に問題がないので(日本では著114)、資金的に調査能力がある権利者側はわざわざ調べないからでしょう。
     まあ、常識的に考えれば、売上が減ってないわけはないと思いますが、確かにある程度マトモなデータが欲しい感じはしますね。

  • by Anonymous Coward on 2010年07月13日 13時28分 (#1794272)

    >ある Anonymous Coward 曰く、
    >本家 /. 記事「Has Any Creative Work Failed Because of Piracy?」より。
    (中略)
    >著作権侵害による「失敗」や「損失」を証明できる作品、/.J 諸兄方は何かご存知だろうか ? そもそも著作権侵害による損害を正確に証明することが可能なのだろうか ?

    実はこれは私のタレこみのコピペなんですよねぇ。

    #とか言ってみる :-P

  • by zuzazaza (40444) on 2010年07月13日 14時05分 (#1794289) 日記
    その一断面を金額として算出可能だということは分かる。
    そもそもコピーが無くなったらホントに全員が金払うのかとかいう、フレームの元にぴったりな話題も込みで。

    でも、失敗ってのはどう定義したものだろか。

    有償の著作物はだいたい完成後に初めて提供され、販売等によって換金される。
    なのでそもそも『著作権侵害によって実際損害が出ているとすれば、作品にそれが反映していような気がする』という感覚が既にズレていると自分は思うのだが、まあこの辺りはスルーしよう。あと「る」の字が抜けてることも。

    さて話を戻して。
    もし完成したものが(著作物の性質により)換金出来ないということを指して「失敗」というならば、いわゆるパクリ問題なのだろうから、これはいわば自爆であって経済的損失を「被った」ワケではない。

    また、著作物がコピーされまくった挙げ句正規品がちっとも売れない、という状態になっても、それによって著作物自体が劣化したりすることはないし、市場に出ているということは換金が出来る(可能性がある)ということ。
    興行や換金という意味では間違いなく大損失なのだが、それは「著作物」の失敗と言っていいのかね。

    ついでに言うとそのせいで作者が著作物の作成継続が不可能になっても、更に進んで市場が吹っ飛んでも、それはあくまでも経済的問題であって「著作物」自体の失敗ではない。

    では完成途中で換金されるような著作物があれば、未完成の状態で発生した経済的損失により著作物が完成せず、それを失敗と呼べるかも知れない。
    但し、実際にそんなものは・・・あるのか?
    連載漫画等も一話一話を見れば完成品という言い方も出来るし。

    ・・・とまぁ、こんな感じで首を傾げみたり。
    要するに、著作物が自滅以外の理由で「失敗」する、という意味が分からない。

    これは自分の命題の置き方がマズい気がするので、頑張って脳内修正してみた。

    「著作権侵害により著作物が失敗した」× 脳内修正→「著作権侵害により経済的利益の創出に失敗した」

    あれ、これでは「著作権侵害により損失を受けた」と同じ意味になってしまう。

    ・・・やっぱり「失敗」の意味が分からん。
    誰か教えて下さいな。
  • by Anonymous Coward on 2010年07月13日 14時11分 (#1794294)

    海賊版ゲームソフトのダウンロードを1000件防ぐごとに、1個の追加販売が得られたそうです。

    ただ難しいのは、海賊行為の全てが損害に繋がるわけでなく、ユーザー増加による口コミなどの
    宣伝効果やコミュニティーの形成などの面で正規版にとっても有利に働く可能性があることです。

    私は海賊版を肯定しているわけではありませんが、権利保護のための過剰な仕組みはユーザーに
    嫌われ、結局のところCCCDのように消えていくものと考えています。

    参考リンク

    別の視点から「海賊版」について考えてみよう
    http://www.kotaku.jp/2010/05/anotherview_pirates.html [kotaku.jp]

    原文: Another View Of Video Game Piracy
    http://kotaku.com/5533615/another-view-of-video-game-piracy"> [kotaku.com]

    Casual Games and Piracy: The Truth
    http://www.gamasutra.com/php-bin/news_index.php?story=17350 [gamasutra.com]

    • by saitoh (10803) on 2010年07月13日 16時03分 (#1794381)
      コピープロテクトしていたワープロ松 vs コピープロテクトしていなかったワープロ一太郎(5InchFD当時)を思い出しますね。 コピープロテクトが嫌われたのが、松が売れなくて一太郎が売れた理由だと、それで松は市場から消えたのだと、言われていますが真実のほどは不明。
      親コメント
  • これ [srad.jp]とかこれ [srad.jp]とか。

    ヂツは誰も証明なんてしてないんじゃないかと思われる案件。

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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson

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