コメント: 国の方向性の違いでは(Re:かつて日本が歩んだ? (スコア 1) 50
私も知りたいんですが、つまり、日本は単なる「工場」だった時期を脱して先進国になったけれども中国はそういう道を進んではいないのか、という疑問ですよね。
どうなんでしょうね。学術研究の世界でも質的にはともかく量的には中国の勢いが凄まじいところを見ると、時間の問題ではないかと個人的には思いますが。
80年代当時の日本はイケイケでしたよ。独自の商品開発能力を獲得し始めてた。
若い人には信じられないでしょうが、80年代から90年代の米国政府にとっての最大の「敵」は日本という国の製造業と、それを支えてる政府の産業政策や教育政策だった(これはゲイツ元国防長官がCIA長官であった93年に「日本企業を如何に潰すか」と公言してることや当時のインテリジェンス関連の公文書で既に開示されたものからも裏付けられている)
しかし、スーパー301条などでアメリカがつぶしにかかって、それと金融に経済の中心を移行させる政策の誤りなんかもあって、アメリカの目論見がまんまと成功しちゃった訳ですよ。
90年代というのは米国を含めた旧西側諸国で金融資本が力を持ちすぎて、製造の現場ではコストカットと労働強化ばかりが進んで、品質の確保とか開発能力の維持と言う物が物凄く疎んじられた…そんな儲けの薄い部門は韓国とか中国とかインドに丸投げして差別化で短期収益を最大化するのに力を持った投資家も経営者も腐心していた時代でした。これは、00年代も続いてた。
そういう中でブランドイメージを操作することで(比較的品質が低くチープなハードウェアを)法外に高額にして顧客に売りつけるのに成功した企業というのが、Appleでありソニーであったと思います。
ソニーは、品質問題で顰蹙を買った07年以降方針転換をしていますが、Appleは「信者」が極端に多いこともあって、今でも成功してる。
そういう意味で、日本は金融資本とかの口車に乗って大失敗したし、韓国もサムスンが多国籍企業になっただけでその他の企業が凄く駄目になった。
しかし、中国は元々西側の軍門に下る事なく世界で最強の資本主義を達成しつつあるので毛色が違う…独自開発と言う部分でも、60年代以降続けてきたリバースエンジニアリング中心の技術取得と80年代以降の米国などのトップクラスの大学への留学生をバンバン送り込んでいたことの成果が出始めてる。
要は、米国や金融資本に配慮しすぎて国内の底上げをやらないどころか底上げを自粛してすらきた日本や韓国と、そんなことは関係なしに利用するだけ利用したとはいえ強く突っ張ってきた中国の国としてのスタンスの違いがあるんだと思いますよ。