EarOwlの日記: B-CAS 関連まとめ
ネット上で得た各種情報をもとに、 B-CAS カードの仕組み、不正使用関連の現状等について自分なりに理解した内容をまとめてみました。
正確性は保証しないのでそのつもりで。
参照した情報源は最下部に記載。
B-CAS カードの仕組み
- Km
- EMM を暗号化・復号するための鍵。
カード毎に異なり、 B-CAS ID から生成される。
B-CAS ID → Km の生成アルゴリズムは一般には非公開。 (※1) - EMM
- Km を鍵として 契約情報 及び Kw を暗号化したもの。
契約情報 及び Kw を更新する際のみ、対象となる B-CAS カードに対して個別に送信される。
EMM の暗号化・復号アルゴリズムは一般には非公開。 (※1)
EMM の暗号化・復号アルゴリズムは変更可能だが、契約者に対し新カードを供給する必要がある。 - Kw
- ECM を暗号化・復号するための鍵。
放送局毎に異なり、適宜更新される。 (※2)
EMM に暗号化された形で各 B-CAS カードへ渡され、 B-CAS カード内に保存される。 - ECM
- Kw を鍵として Ks を暗号化したもの。
暗号化されたコンテンツとセットで常に送信される。
ECM の暗号化・復号アルゴリズムは一般には非公開。 (※1)
ECM の暗号化・復号アルゴリズムは変更可能だが、契約者に対し新カードを供給する必要がある。 - Ks
- コンテンツを暗号化・復号するための鍵。
適宜更新される。
ECM に暗号化された形で B-CAS カードへ渡され、復号した結果が受信機 (TV) へ返される。
コンテンツの暗号化・復号アルゴリズムは公開 (MULTI2) 。
B-CAS カードが行っていることは以下の通り。
- EMM を受け取り、復号して得た 契約情報・Kw を B-CAS カード内に保存。 (※3)
- ECM を受け取り、契約情報をチェックした上で、復号して得た Ks を受信機 (TV) に渡す。
受信機 (TV) 側は、放送波中の EMM・ECM を B-CAS カードへ渡し、 B-CAS カードから受け取った Ks を用いてコンテンツを復号する。
現状
- ※1 :
- EMM・ECM の暗号化・復号アルゴリズムは既にソースコードの形で漏洩してしまっている。また、 B-CAS ID → Km の生成アルゴリズムも、一般には知れ渡っていないものの、一部業者は把握しているものと推測されている。
- ※2 :
- 本来 Kw は適宜変更が可能なものだが、未使用のカードで申込なしに (= 放送局側が B-CAS ID を把握していない状態で) 1週間無料視聴を実現するため、現状は
- 新規 B-CAS カードを Kw 書込済の状態で配布
- Kw 固定 (Kw を変更すると 1週間無料視聴の出来ないカードが出てくるため)
という運用になっている。
- ※3 :
- 特定の (といっても現在配布されているカードのうち大半の) カードにバックドアが見つかったため、当該バックドアを持つ B-CAS カード中の契約情報・Kw を直接書き換える方法が確立されてしまっている。
B-CAS 運用上の問題点
- 無料の地上デジタル放送にも B-CAS を適用した。
- 解析の動機と解析対象を徒に拡げることになった。
- 契約情報と紐付いていないカードが大量に存在することになり、全交換という手段が困難 (実質的に不可能) になった。 (有料契約者のみ全交換という手段は残されている。)
- 未使用状態から申込なしでの 1週間無料視聴を実現するため、 Kw 書込済の B-CAS カードを配布するという方法を取った。
- 未契約者にも Kw が 配布されることになった。
- 技術上は Kw の変更が可能であるのに、運用上変更できなくなった。
考えられる対策
http://www.marumo.ne.jp/db2012_3.htm#2 を参照。
情報源
- http://www.catv.or.jp/jctea/spec/standard/pdf/STD001.pdf 3ページ目の図
- http://www.marumo.ne.jp/tawagoto.htm
- http://d.hatena.ne.jp/essa/20120522/p1
- http://www.facebook.com/koyhoge/posts/463995473614977