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221564 journal

L.Entisの日記: 「暴行され」「痴漢容疑は晴れて」も自殺したので「痴漢です」

日記 by L.Entis
ちょっと前のニュースなのですが、産経ニュースWEB版の記事を見かけたので

痴漢“無実”証明できぬまま自殺 息子信じる母、目撃者捜し続く

「事件」があったのは前日の10日午後11時過ぎ。同署によると、新宿駅構内の通路をホームへ歩いていた原田さんは、男性2人、女性1人の大学生グループとすれ違った。ともに酒を飲んだ後だった。
しばらくして女性が「おなかを触られた」などと訴えたため、男性2人が引き返し、原田さんを「犯人」とみて、1人がつかみかかった。
(中略)
新宿署は事件後、尚美さん(※容疑者母)に「容疑は晴れた」と説明していた。しかし、今年1月29日に一転、原田さんを痴漢(東京都迷惑防止条例違反)の容疑で書類送検。被疑者死亡で不起訴となった。

状況が複雑なので、記事からポイントを時系列順にピックアップしてみます。

(1) 12月10日午後11時過ぎ、男2女1の大学生グループと、原田氏(容疑者)は飲酒後に新宿駅構内ですれ違う
(2) すれ違った直後、女子大生が「おなかを触られた」と主張
(3) 他の大学生が、原田氏に馬乗りになって暴行
(4) 聴取において、原田氏ははじめ、自分が痴漢の容疑をかけられていることに気が付いていなかった(自分は暴行の被害者だと認識していた)
(5) 翌朝、原田氏は再び出頭すると確約書にサインの上、署を出、数十分後、自殺
(6) 新宿署は事件後、尚美さんに「容疑は晴れた」と説明した(と原田氏母の主張)
(7) 1月29日、原田氏を痴漢容疑で書類送検。被疑者死亡で不起訴
(8) 暴行の後から事情聴取の間の音声は、ボイスレコーダに録音している(と原田氏母の主張)
(9) 「女性の『(誰かに)触られた』という証言は信用できる。すれ違った瞬間はカメラの死角だが、証言と同じタイミングで触れる人は原田さんしか写っていない。」(と新宿署の説明)

(1), (2), (4), (5), (7) は間違いなく事実でしょう。
(3) も証明されていませんが、事実っぽい。(そうでなければ、前後が繋がらない)

一言で言うと、無茶苦茶です。
お決まりのスペルカード「女性の証言は信用できる」が発動してるし、それ以前に、原田氏母の対応というか、弁護士に相談しているのでしょうから、私がどうのということもないのでしょうけど、ちょっと不可解です。
暴行の被害届けは出したのでしょうか?
ボイスレコーダの内容では暴行の証拠にはならないでしょうけど、「すれ違った瞬間は死角で映っていなかった」という防犯カメラには、暴行の様子は映っていなかったのでしょうか?

以前、ネットでこの話題が挙がったときに、「聴取の直後に自殺したから痴漢被害者にしたのでは?」という憶測がありましたが、私には「聴取どうこう」より、それ以上に、(痴漢の事実認定に映っていない防犯カメラを採用しているのに)暴行の事実認定に防犯カメラを使用しているのかという疑問と、その暴行の直後に自殺しているわけでもあるので、「被暴行(疑惑)後→自殺」という事件を見過ごしている状況の方が、とても責任が大きいと思うのですが
一体、誰のための警察なのでしょうか?

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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike

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