Pravdaの日記: 本屋に響く靴音 2
実録モノです(笑)。
今月のある日の午後、出張先で時間が押したため会社に連絡し、本日は職場に戻らず帰宅という、いわゆる「直帰」の状況だとお思い下さい。
出張先の最寄り駅のビルに結構大きな本屋さんがあったので、そこで帰りの電車で読む本を物色。ちくま文庫の棚で買い漏れが無いかチェックしていると、隣では初老の紳士がちくま学芸文庫などを熱心に見ておられます。控えめな音量のBGMしか聞こえない、静かな夕暮れ時の書店であります。
そこに突然、かん高いハイヒールの靴音。カッカッカッ…。ふつう、書店ではお目当ての棚の前で立ち止まります。常に靴音を発し続ける者はまず居ません。しかしハイヒールの音はやみません。カッカッカッ…。
ふっと隣の紳士と目が合い、お互い不審な表情を浮かべていたので、年下(?)の私が偵察に出ることにしました。音から察して向こう側の棚の列を覗き込むと居ましたよ、紺のスーツに身を固め、大き目の黒いバッグを肩から提げ、「アタシってデキるのよ!」とオーラを発しているアラサー女が。
こちらの棚に向かってきそうなので、「いかなる形であれ、本屋でこんな奴と関わり合いになりたくない」と、私は他の列の棚に退避。気配を察した隣の紳士も退避。かくしてその書店は、闊歩するハイヒール靴音女と、それから逃げまどう中年以上の男たち、という世にも奇妙な光景となったのであります。
何だったんでしょうね、書店を闊歩するのが「知的なこと」と勘違いしている女の人だったのでしょうか? いえ、深く知ろうだなんて思いませんけど。文庫本を数冊買った帰りぎわ、上記の初老の紳士が、平積み台に置いてある勝間某女史の本を、実に怪訝そうに眺めていたのが印象的でありました。
慣れない本屋 (スコア:1)
出先で馴染みのない本屋に行くと棚の配置がわからなくて彷徨ってしまいますが、
単にそういうことだったのでは?
また履いてみるとわかりますがハイヒールってヒールが高くなれば夏ほど
爪先立ち状態で足の自由が利かず靴底が硬いため、静かに歩くのが難しい履物で
ちょっと焦ると思いのほか大きな靴音がしてしまうものです。
なので、スーツに大きなカバンということで出張かなにかでやってきて
ちょっとの時間の空きに出先の近所の本屋に寄って見たが
目当てのジャンルの棚が見つからず焦っていたという状況だったのではないかと想像します。
Re:慣れない本屋 (スコア:1)
コメントありがとうございます。
できるなら、そう考えたいのですけど…。こちらの筆力がなくて、あの不気味さをうまくお伝えできず、申しわけなく思っております。
ちくまの棚を見ていた私と初老の紳士だけではなく、光文社古典新訳文庫やハヤカワ文庫をチェックしていた人たちも退避したので、やはり「くだんの女性」は、書店における闖入者と考えるのが一番納得できるように思えますね。
本好きが書店に入ると、まず滅多なことで外部からの刺激には反応しません。娘や嫁様なぞは、私と本屋に行くのを非常に嫌がります。(でも荷物持ちとして、ヤツらの服を買う時には動員させられるんだよなー。)