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過去のタレコミ一覧:
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宇宙

Very Large Array、新名称募集中

タレコミ by T.Sawamoto
T.Sawamoto 曰く、
本家より:米ニューメキシコ州にあるVery Large Array(超大型干渉電波望遠鏡群、以下VLA)が、大規模アップグレード完了に臨み新たな名称を募集しています。(BBCの記事
1970年代から稼動が開始されたVLAは、これまでも遠方銀河や超新星、ブラックホールの観測等々で成果を上げ、天文学の発展に寄与してきた施設です。また、だだっ広い平原に林立する巨大パラボラという壮観な姿から、『2010年』、『コンタクト』、『インデペンデンス・デイ』といったSF映画の撮影舞台としても使われてきたという経緯があります。
2001年から始まった、古い電子機器のアップグレードがまもなく完了することで、VLAの能力は大幅に強化されることになります。米国立電波天文台はこれに伴い、あまりに「そのまんま」だった旧名称に代わる新名称を募集することにしたようです(名称は将来の天文学におけるVLAの役割を反映したものとし、「自由形式の名前」または「Very Large Arrayの接頭辞」、もしくはその両方の形。締め切りは12/1)。本家では早速、
  • The Array
  • The Very Very Large Array
  • VLA 2.0
  • FVLA(元VLA)

といった独創的な名称が提案されています。特に応募資格制限はなさそうなので、日本からの応募も受け付けてもらえるかもしれません。


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350902 submission
宇宙

地球はかつて、二つの月を有していた? 65

タレコミ by T.Sawamoto
T.Sawamoto 曰く、
本家より:地球にはかつて二つの月があり、それらが衝突したのかもしれないとの研究結果が、8/4発行の科学雑誌Netureに掲載されるようです(SPACE.comの記事)。もう一つの月の直径はおよそ1,200km、質量は現在の月の4%程度と推測されています。
月は現在、潮汐摩擦のせいで常に地球へ同じ面を向けるようになっており、その裏側は地球から観測することができません。1959年、ソビエトの月探査機ルナ3号が初観測に成功して以来、月の表と裏がかなり異なる様相であることが分かってきました(裏側は平均して1.9kmの高地)。今回の研究は、これを説明するもののようです。
シミュレーションによると、第二の月は地球-月間のトロヤ点(ラグランジュ点のL4もしくはL5)に数千万年留まっていたのが、月が地球から遠ざかるに従い軌道が不安定になったと目されます。最終的に、およそ時速4,500~6,700マイル(時速7,200~10,800km/マッハ換算で5.9~8.8)という比較的遅いスピードで月の裏面へ衝突し、この結果クレーターを形成することなく分厚い層を形成したとのことです。
面白いのは、現在の地球と月の形成シナリオであるジャイアント・インパクト説(太陽-地球間のトロヤ点に火星サイズの天体があり、これが原地球と衝突して今の地球と月が生まれたとする説)と類似している点ですね。他にも、冥王星とその衛星カロンがジャイアント・インパクト類似の衝突で生まれたと推測されている等、「トロヤ点に形成された天体が母天体と衝突を起こす」というダイナミックな事件は、太陽系の黎明期にしばしば起きていたのかもしれません。
313161 submission
宇宙

パイオニア・アノマリー、解決? 33

タレコミ by T.Sawamoto
T.Sawamoto 曰く、
本家より:長らく天文学上の謎とされてきたパイオニア・アノマリーが、3Dポリゴンの陰影手法で知られるフォンシェーディングのテクニックを用いた計算で解決に向かうようです(arXiv.orgの記事)。
1972年と1973年に相次いで打ち上げられたパイオニア10号同11号は、太陽系外縁に向かうにつれ予想よりもわずかに大きく減速していることが判明しています。この現象はこれまで説明が付かず、宇宙機の熱放射や未知の重力源、ニュートン力学の修正など様々な説が挙げられたものの、いずれも決定打には至っていませんでした。
今回、ポルトガルのプラズマ・核融合学会のFrederico Francisco氏らは、パイオニアからの熱放射だけでなくその反射を計算したところ、それが無視できない値であることを見出しました。パイオニアは大きなパラボラアンテナを常に地球側へ向けており、宇宙機本体からの熱放射がアンテナ裏面に反射することで減速が起きる、とのことです。
この計算に使われたのが、3Dゲームなどでおなじみのフォン反射モデルだったようです。フォンシェーディングは物理学に基づくものではなく、あくまで3D陰影をそれらしく見せるためのテクニックなのですが、それが減速量の概算にも使われうるというのは興味深いですね。なお、JPLでは現在、この見積もりが妥当かどうか検証が行われている模様です。

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252994 submission
宇宙

年老いた恒星が生み出すデス・スパイラル 18

タレコミ by T.Sawamoto
T.Sawamoto 曰く、
本家記事より:天文学者Phil Plait氏のブログBad Astronomyにて、ハッブル宇宙望遠鏡が発見した驚くほど幾何学的な渦巻き模様が紹介されています。この渦巻きは銀河ではなく、老齢の星から吹き出した物質により形作られている模様です。
直径およそ1/3光年(約3兆キロメートル)にも及ぶ渦巻きの元となっているのは、ペガサス座の方向へ3,000光年の距離に位置する、自ら放出した物質で隠された赤色巨星AFGL 3068。この星は水素を使い果たしてヘリウムの核融合が始まっている炭素星で、かつ伴星を連れた二重星です。二つの星は800年周期で互いの周りを回っており、放出された炭素性の物質が渦巻きを描くことになったようです。
この現象はスプリンクラー・ヘッド効果と呼ばれ、ちょうどスプリンクラーで散布される水と同じように、渦巻きは物理的な構造ではないとのこと。スケールは小さいながら、ヘール・ボップ彗星でも同様のものが確認されています。
なお、AFGL 3068は星間物質に隠されていることから、奇妙なことにこの希薄な渦巻きを照らす光源が近くに見当たりません(画像に写っている明るい星は、実際には遠くにある)。天文学者はこの点に関して、「渦巻きは銀河光でライトアップされているのではないか」(!)と考えているそうです(右側がやや明るいのは、こちらが銀河平面方向であるため)。
250063 submission
宇宙

動画で見る小惑星発見 8

タレコミ by T.Sawamoto
T.Sawamoto 曰く、
本家より:これまで発見された数十万個に及ぶ小惑星に関して、1980年から現在までの発見の様子を映像化したAsteroid Discovery From 1980 — 2010がYouTubeにて公開されています。(映像は太陽系を北極方向から見下ろしたもので、太陽の周りを6秒程で周回しているシアン色の点が地球)
新規発見された小惑星が白で示されており、まるでサーチライトが照らすように明るい扇形が向きを変えていきます。発見の多くが太陽の反対側(=夜側)で行われているためですね。終盤(2010年)には太陽に対して垂直方向にとても明るい帯が伸びますが、これはNASAの広域赤外線探査衛星WISEによる成果とのことです。
序盤では緩やかな発見のペースですけど、90年代にビデオ撮影により自動化されたことで劇的に上昇する様は壮観です。ほかにも、ボイジャーの木星接近以後に木星方向への小惑星発見が増える様子が見て取れるなど、発見のパターンから人類の活動が窺い知ることができるのは興味深いですね。

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220518 submission
サイエンス

メキシコ湾海中に大規模原油噴流、核利用も検討? 41

タレコミ by T.Sawamoto
T.Sawamoto 曰く、
メキシコ湾で発生した原油流出事故に関して、ニューヨーク・タイムズに "Giant Plumes of Oil Forming Under the Gulf(メキシコ湾海中に大規模原油噴流が形成される)" という記事が掲載されています(海中噴流に関する本家ストーリー)。その規模は長さ10マイル、幅3マイル、所々で厚さ300フィート(それぞれ約16km、4.8km、91m)に達するとのこと。
ジョージア大学の研究者Samantha Joye氏によると、原油流出のショックは海上よりむしろ海面下にあり、この噴流周辺の海中酸素が既に30%も低下したそうです。このままでは海洋生物の大量死を引き起こしかねないと懸念されています。

また、先日/.Jでも "「メキシコ湾原油流出は核爆弾で止められる」と露新聞報道" というストーリーが立てられていましたが、これに関連する話として、英デイリー・テレグラフにて "Barack Obama sends nuclear experts to tackle BP's Gulf of Mexico oil leak(オバマ大統領、原子力の専門家をBPメキシコ湾原油流出事故に取り組ませる)" との報道があったようです(原子物理学者協力に関する本家ストーリー)。
前回は Komsomoloskaya Pravda がタブロイド紙ということもあり冗談半分に受け取られていましたけど、だんだん洒落にならなくなってきました。あまり大事になることなく解決できる手段が見つかればいいのですが……。
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ニュース

訃報:SF作家フィリップ・ホセ・ファーマー死去 12

タレコミ by T.Sawamoto
T.Sawamoto 曰く、
SF作家フィリップ・ホセ・ファーマー氏が2月25日朝、眠りのうちに穏やかに他界されました。享年91。(ファーマー氏の公式サイト
ファーマー氏はデビュー作『恋人たち』(1953年)で、それまでのSF界ではタブーとされていた性を取り上げ、ヒューゴー賞の「最も将来有望な新人作家」に選ばれています。また、壮大な架空世界の創造を得意とし、中でも歴史上のほぼ全人類が死後とある惑星に復活する〈リバーワールド・シリーズ〉は氏の代表作として多くのファンに愛されてきました。
〈リバーワールド〉の原型となった小説には、コンテスト受賞時の賞金を詐欺師に持ち逃げされたという逸話があったそうです(第1作『果しなき河よ我を誘え』には、氏の分身である登場人物が詐欺師に一発お見舞いするシーンが登場します)。もしいつか、ファーマー氏がリバーワールドで復活されることがあるなら、その場所は件の詐欺師のそばであることを願ってやみません。
素敵な作品をありがとうございました。安らかにお眠りください。
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ニュース

訃報:SF作家バリントン・J・ベイリー死去 13

タレコミ by T.Sawamoto
T.Sawamoto 曰く、
奇想天外なアイディアを詰め込んだ独特の作風で知られるSF作家バリントン・J・ベイリー氏が、去る10月14日大腸がんの合併症により亡くなられました。享年71。(Locus Onlineの訃報
奇抜な設定と驚愕の展開で読者を翻弄してくれる、ワイドスクリーン・バロックの第一人者と言える方でした。『カエアンの聖衣』の破天荒ぶりには、読後しばらく呆然としてしまったのを覚えています。
数々のユニークな作品をありがとうございました。安らかにお眠りください。
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宇宙

『ラッキー・イメージング』で鮮明な天体画像を

タレコミ by T.Sawamoto
T.Sawamoto 曰く、
本家より:英ケンブリッジ大学と米カリフォルニア工科大学の研究者が、ハッブル宇宙望遠鏡より鮮明かつ5万倍安価なラッキー・イメージング技術を開発したそうです(プレスリリース)。
地上からの天体観測では、大気の揺らぎにより鮮明な画像を得ることが困難です。この影響を抑えるため、すばる望遠鏡などでは補償光学装置が使われています。
しかし、ラッキー・イメージングは補償光学系とは異なり、毎秒20フレームで高速撮影された複数の画像から状態の良い部分を切り出し、繋ぎ合わせるという手法を取っているようです。1970年代後半にも検討されていたのですが、CCDカメラの性能向上により実用化に至ったとのこと。
天文学への寄与に期待が持てますね。個人的には、アマチュア天体観測にも使えるようになると嬉しいのですが。
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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