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Takahiro_Chouの日記: 蓮舫&田嶋要に学ぶ尋問技術と、文科省/理研に学ぶ、その回避方法

日記 by Takahiro_Chou

あっちこっちのblogとか見てても、例のスパコン仕分に関して、オレ的に一番の笑い所だった箇所について書いてる人を見かけないので、とりあえず。
いや、自分でも、こんなエントリ書いたけどさ、あのプレゼンを、オレだったら、どう直すかを、いくら考えても、何からの計画見直しをするしか無い、と云う答しか出ないんだよな。
で、その理由が下記の箇所。(真面目モードは、ここまで。以下、いちびりモードに入ります)

事業仕分け【(独)理化学研究所(1)・文科省】(09/11/13・3-17)(ニコニコ動画)

上記の20分頃から、仕分人の内、田嶋要氏と、蓮舫氏が、以下のような質問をやってる。

田嶋「NECと日立は財政上の理由で撤退したけど、富士通は、このプロジェクトに関して赤字と黒字、どっち?」
蓮舫「NECと日立の撤退の理由は分析したのか?」
蓮舫「契約の際に撤退条項は入れていたのか?」
蓮舫「契約に撤退条項入れてないって言ったけど、無駄になった税金は、どうなるのか?」
蓮舫「さっき、『あとは損害賠償の問題』って言ったけど、損害賠償を起すのか?」
蓮舫「契約した時に、NECと日立の撤退は、想定しえなかったのか?」

と、勘の良い人なら、上記の1つ目の質問の時点で、仕分人側が、どう云うストーリーを組み立ててるかの予想は付くだろう。
相手を追い詰める場合には、まず、デンジェラスな質問をするのでは無く、少しづつ、外堀を埋めながら(言質を取りながら)やっていくのが良いだろう。
もちろん、途中で、相手に、こちらの狙いを見抜かれる危険性は有る。しかし、相手は、肝心の質問の際に、ここまでやってきた質問の回答と矛盾する事は言えなくなる。
相手が、えー加減な回答をしたら、それまでの回答との矛盾を突けば、勝ちである。

そして、この後、「そもそも、このまま、突っ走ったとして、スパコンは完成するの?」と云う事に関する、クリティカルな質問が、出たのだ。

「富士通が撤退する事は想定しているのか? もし、撤退したら、どうなるのか?」

だが、文科省/理研側は、おそらく、仕分人側が、予想もしていなかった答を返した。
長いだけで、何の内容も無い、質問に答えてすらいない、絵に描いたような官僚答弁をやったのである

多分、回答者は、頭が真っ白になっていたのだろうが、仕分人側だって、あまりに頭の悪い回答に、頭が真っ白になった事だろう。この件に関する追及は、ここで終っている。
誰かを引っ掛けようとしても、その引っ掛けるべき相手が丸っきりの馬鹿だったら、どーしよーも無い。
こりゃ、一種の事故だね、事故

いやぁ、オレだったら、この時点で、
「もう良いです。お帰り下さい」
だが、仕分人側は、オレよりは温厚らしく、この後も審議を続けている。阿呆を晒しモノにしてるだけかも知れんが

本日の教訓:

馬鹿になれ
とことん馬鹿になれ
恥をかけ
とことん恥をかけ
by アントニオ猪木

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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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