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XerographyKMの日記: フューザーのこと

日記 by XerographyKM
(幾日か、ブランクがあったけど)  溜池明産ビルにあった「技術開発センター」でプリプロトモデルが 誕生した2200の原型/COCOには、ヒーターエレメントが赤外線 のランプを採用していた。制御はサイリスタ。ゼロクロスなので当然、 バスーンというような遮断のノイズ波形が出る。それをオシロスコープで リサージュにして眺めていたな。今のようにヒートローラーで加熱/加圧 という方式じゃない。660とか、914などのフューザーは「ラジアント タイプ」で、トーナーの乗った用紙との間には「空間」がある。もしも用紙の 搬送に失敗すると、発火温度ぎりぎりだから、詰まった用紙は焦げることが 普通だった。火災のときのために消火器のボンベが914のドアポケットに 置いてあった。うんと古い映画には914がときどき、登場する。 COCOには660のモジュールをいくつか、流用していた。用紙搬送は グリッパーと呼ぶバーに挟み込むクリップもどきのもの。挟み方が悪いと、 斜めになったりして「ジャム」になる。660のモジュールでは光学系も 使ってあった。660では100%のサイズでなくて、グリッパでイメージが 「けられ」ないよう、ちょっとだけ縮小イメージになっていた。COCOでは、100%でイメージを投影したが、グリッパにかかる先端は転写されない。 原稿はシートだと、ローラーで給送し、露光部も静止。感光体ドラムだけが回転。 エッジの位置にあわせて用紙が送られる。書籍などの原稿は移動プラテンにのった 状態で感光体ドラムの回転と同期して水平に移動する。原稿が静止して、ミラーが スキャンする光学系よりも機構が簡易で作りやすい。ミラーをスキャンさせるのは 立ち上がり、途中ともに速度変動を押さえることが課題。記憶にある事例は、ゼロックスのレベルが「低い」の感が強いな。
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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson

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