YoRの日記: 自作SF
太陽系近郊を、超光速宇宙船が通り過ぎた。
宇宙船は超光速航行による物質波のショックコーンをまき散らし、第三惑星の全生物が絶滅した。
事態を重く見た銀河文明統治機構は、その後、三年前に(時系列が混乱するが、これが一番正しい表現である)第三惑星の統治機関と接触した。
「というわけでまことにすいませんでした。お詫びのしようがない。」
「と言われましても、私たちからするとまだ起きてないことですから…」
「いえ、因果トポロジーは変更のしようがありませんので、三年後には必ず生じてしまいます。そこで、誠に申し訳ないのですが、弁償をいたしたいと。」
「と言われましても、我々は絶滅してしまうのでしょう。どう弁償していただけるのでしょうか。」
「タイムジャンプにより、事故の直前から影響が消える時点までこの太陽系そのものを移動しようと考えております。それが一番いいのではないかと。」
「それがどの程度のものなのか、こちらにはテクノロジーの理解がないためよくわからないのですが。」
「いえ、こちらであらゆる面から検証してみましたが、少々の混乱はございますが最も混乱の少ないものという結論が出ました。影響の分はあなたさま方のテクノロジーが十分検証に耐えるようになった時点から調査いたされて、その結果が出次第、そちらの言い値で請求していただきたいと。」
「その担保はどういう風に」
とこのように対話が進み、統治機関は惑星全体に契約を通知したのち、承知した。
三年後、太陽系は一万年のタイムジャンプを行った。
人類は驚愕し、あらゆる地帯で混乱が生じ、人口の半分が失われた。
一方、真社会性動物連合は銀河文明統治機構に対し『目立った損失はない』として損害を請求せず、また、銀河文明への参加を要求した。
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