モバイル通信速度を改善するために、イー・モバイルに加入。(今まではPHSによる64Kbps - 実効40Kbps程度 -- 接続)
データ通信さえできればよかったんだけど、Bluetooth接続を使いたかったので、携帯電話端末S12HT (Touch Diamond) を購入。
下り7.2Mbps！……て、Bluetoothじゃ帯域の無駄。
友人には、データ通信をするだけなのに何でそんな最新端末を買うんだと呆れられたり。確かにそうかも。

で、いろんな接続方式、OSで回線速度を測ってみた。

PC: Lenovo ThinkPad X61
OS: 以下の3種類

• Windows XP Professional SP3 (以下、XPと略記)
• Windows Vista Ultimate x64 SP1 (以下、Vistaと略記)
• Gentoo Linux 2008.0 (amd64) (以下、Linuxと略記)

回線速度測定サイト: gooスピードテスト
測定場所: 立川某所

その1: BT-PAN
Bluetoothで接続する場合の基本形態。接続開始には携帯側での操作も必要。

どのOSでも1Mbps程度。

その2: BT-DUN
接続開始、切断共にPC側のみでOK。Bluetoothを使いたかった一番の理由がコレ。
S21HTの初期状態ではDUNプロファイルが入っていないので別途インストールが必要。
S11HT (EMONSTER) を対象にしたBT-DUN導入記事 (多数あり) では、レジストリをいじる必要があるとか、接続が安定しないとかいう話がほぼ必ず載っているけど、現在のところそういった不幸な出来事はなし。

XP: 600Kbps程度
Vista: 900Kbps程度
Linux: 1Mbps程度

OS毎に速度が違うといった不思議な状況。何だろ。

その3: USB
接続開始に携帯側での操作(BT-PANと同様)が必要。
接続がどうにもつっかえがち。
MTUが大きすぎる時の症状に似ているので、LinuxでMTUを少し下げてみたら改善した上にスループットも向上。
他OSでは試していないけど、同じようにMTUをいじると改善するかも。

XP: ActiveSyncのインストールが必要。つっかえが起きていなければ900Kbps程度。
Vista: つっかえが起きていなければ900Kbps程度。
Linux: カーネル2.6.27.xが必要。それ以前のカーネルのみ or synceパッチを当てたカーネルモジュールでは動かず。
つっかえが起きていなければ900Kbps程度。MTU=1150あたりで最速となり、2Mpbs程度に。

というわけで、接続速度は USB > BT-PAN ≥ BT-DUNと言えそうだけど、あまり変わらないとも言える。
この程度の差なら、ポケットに携帯を入れっぱなしにして通信できる便利さの方を優先。
Bluetoothオーディオ接続も併用すると500〜600Kbpsに落ちるけどね。