「若さ」との関連を補強するかのようにSteve Jobsの名前を挙げられていますが、そこにも疑問があります。
「There's something in the air.」というのはAppleがMacworld 2008のために前もって用意していたテーマですね。仄めかしになる「air」を含むし、具体的でないので焦らしにもなる、ティザー広告的にちょうどいい。
思いついたのはJobsかもしれないし、別の人かもしれませんが、Jobsの承認はあったでしょう。しかし少なくとも初出は会場の垂れ幕であって、Macworldの壇上とかその前に行われたインタビューとかいった場での発言ではありません。Jobs個人と結びつけるのは強引に思います。
発案者が誰かは知りませんが、その人物の年齢を推測するなら、60歳以上ってことはないだろうと思います。しかしそれは「多分フルタイムで広告に携わっている人が考えたんだろうし、その年齢を当てるなら60歳未満って言っとけば当たるだろう」程度のことです。「60歳以上には思いつけない」と考える材料があるわけではありません。
「60歳以上の人にも伝わる」と考える材料なら、前回挙げたとおり数多くあります。「空気中に」「空中に」などと日本語で書くと比喩表現らしさが薄れて不自然にも見えましょうが、英語としてはごく素直な、自然な表現だと思います。少なくともギョッとするような、「電波を受けてるんじゃなかろうか」的な印象はありません。
で、「Macユーザーだから」だけではObamaがこれをもじったと考える根拠にならないように思います。記者はどの法案に署名するかわかっているわけですから、Macworldとは状況も異なります。そういったことも踏まえて、ObamaとJobsの年齢から「若さ」に持っていくのは無理があるのでは、と思います。例えばJohn McCainが会話のなかで「in the air」と言っても不思議じゃないし、言って茶化されたり失笑を買ったりということはないと思いますが、いかがでしょうか。
追記: 私はokkyさんをテキに設定していますが、別にケンカを売るつもりで書いているわけではありません。自分の知っていることと自分の考えを述べるに集中し、結論を急がないようにしたつもりです。それでも不快な表現があったのであればここにお詫びしますが、捨て台詞云々はまったく予想外でした。何か思い違いをされているのではないでしょうか。