■音楽情報処理一般　【13:30-15:30】
（1） 新しい筋電楽器のための筋電情報認識手法
長嶋先生．筋電位を使った音楽インタフェース．これまでの筋電楽器では腕の筋肉を使っていたが，今回は手・指を使うよう改良．手首に巻くように電極を装着する．ポーズに対して筋電のスペクトルを見ながらユーザがポーズをコントロールするしくみを作成．どの程度コントロールしやすいんだろうか．面白そうではある．

（2） 単旋律と和音の確率モデルの組み合わせによるピアノ曲演奏の自動表情付け
嵯峨山研．ピアノの演奏表情を単旋律（最高音と最低音）と和音に分け，それぞれをマルコフモデルとして表現する．CRFで学習．単旋律のみの表情付けよりも「人間らしさ」が向上．「人間っぽさ」と「芸術的な良さ」は違うのではないかと長嶋先生に突っ込まれていた．

（3） 単旋律のパート分配によるアンサンブルのための自動編曲手法
酒向先生．好きな楽器編成に対して編曲するための編曲支援．編曲問題を，伴奏生成とパート分配に分解する．「主旋律」「副旋律」「伴奏」などを各楽器に最適配分する問題としてパート分配を定式化．