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alpの日記: 番外:U+4EDD 縁起 2

日記 by alp
  1. 事実関係の個人的なメモ (完全に漢字ヲタクレベル)。
    安岡さんの日記 の numa さんのコメントではあたかも修正が ISO 10646:1993 ベースで行われたかのように読めますが、これは事実と異なります。実は Unicode 1.0 の仕様書は、Latin 部と漢字部が二分冊で出ていまして、Latin 部は 1991/10, 漢字部は 1992/6 に出版されています。実は漢字部が出た際に、書籍の挟み込み Addendum として Unicode 1.0.1 という一種の Errata が出ていまして、その時点で「仝」を U+4EDD に、JIS マークを U+3004 にマップの変更を行っています。従って、外向きには 「仝」という文字が二カ所にマップされていたことはありません。但し、その際の分類は "Character Unified"、すなわち U+4EDD に包摂した、という扱いであることが明記されていますから、Unicode consortium 内部で別文字として元々扱われていたらしい、というのも確認可能です。
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  • by yasuoka (21275) on 2006年05月30日 11時03分 (#949899) 日記
    えっと、私の記憶が確かなら、『The Unicode Standard, Version 1.0, Volume 2』(Addison-Wesley, June 1992)のp.430に
    As a result of the merger with ISO IS 10646, U+3004 is now a duplicate of U+4EDD and should not be used. U+4EDD should be used instead.
    と書いてある通り、U+3004は、1991年9月のCJK-JRG北京会議と1991年10月のJTC1/SC2/WG2パリ会議で話題になって、1992年6月のJTC1/SC2/WG2ソウル会議で〄への変更が決定されたと記憶してます。で、それにUnicodeが追随したんじゃなかったかと。
    • いちおう、6月に出版の Unicode Standard Vol.2 に同封されていた (正確には、別紙として挟み込まれていた) という時間軸なので、変更決定のあたりは横目でにらむ形で多分並行して動いていたんでしょう。指摘が「1991年9月のCJK-JRG北京会議と1991年10月のJTC1/SC2/WG2パリ会議」ってのはそうかもしれない。いずれにせよ変更理由としては二重アサイン、ということですので。
      親コメント
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