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502059 journal

「このエロゲは泣けるから!」とか言う人って

日記 by aruto250

俺はライトノベルしか読めない。普通の文学作品は面倒臭そうで重そうで興味を持てないし、今まで漫画ばかり読んできたから人間の苦悩とかに共感できるほど精神年齢が高くない。好きなジャンルのSFでも、読むのはライトノベルばかりでハードSFとかはどうも手が出ない。技術的な話とかは難しくて理解できない。数字に弱いし。
しかしライトノベルでどんな本が好きなのかというと、ファンに言わせると「ライトノベルの枠をはみ出した/飛び越した」と表現されるようなものが多い。これはどういうことか。

要は自分はライトノベルしか読まずにいながら、高尚(あくまで比較的に)なものを読んでいるのだ、いかにもなライトノベルを読んでいる連中よりはマシなのだ、という安心が欲しいのだな。ものすごい低いレベルでの話しではあるけれど。

ちなみに俺は、本には貴賎というか上下があると思っている。
「学究・思想書」「実用書」はちょっと系統が違うので外すとして、本を山にたとえるなら「文学」という山が一番高いだろう。多分8000m峰じゃなかろうか。その山頂付近はきっと「古典文学」だ。「エッセイ」「ミステリ」山は4000m級で「SF」山は3000mそこそこくらいか。「ライトノベル」は・・・きっと山じゃないな。それらの山のふもとに広がる平野部だろう。
特に最近のオタク界の風潮からすれば猛烈に嫌がられる世界観で、なにより不健全と評価されそうではあるけれど、刷り込まれてしまったものは仕方ないというか・・・。

こんなだから、すごい劣等感あります。文学作品読んでる人に対しても、エッセイとか読んでる人に対しても、ミステリ読んでる人に対しても、ハードSF読んでる人に対しても。
しかしこの劣等感を抱えたまま、ハードSFが読めるようになってしまうとどうなるか。きっと「○○なんてSFじゃねーよ。レベル低すぎ」とか平気で言える人になってしまうだろうな。いや、平気で言えるというか、不安から逃れるために積極的に言わずにおれない人か。
文学作品とかに目覚めてしまったらアンタ、「今日の早川さん」に出てくる「岩波さん」になってしまうことは確実。まあ岩波さんにしたって、本なんかに傾倒しないで充実した生活を送っている人に対する引け目か何かがあるのだろうけど。
弱い者たちが夕暮れさらに弱い者を叩く、とはよく言ったもんだ。

で、えーと表題から随分離れてしまったけど、きっと「泣きゲー」を礼賛する人ってのはきっと俺の心理と似ているところがあるのだと思う、と勝手に考えているわけです。

・・・しかし読み返してみると、我ながら幼稚でムカつく文章だなオイ。

個人的には谷甲州はライトノベル作家だと思います。理由は俺が楽しめたから。同じ理由で、部分的に理解できない作品のある神林長平はライトノベルかどうか微妙ということで。
ひでー評価基準だw

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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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