aruto250の日記: 敵認定がどんどん増える宇宙開発ファン 3
H2A一号機あたりのころは、宇宙開発に関心のある人たちは、NASDA/H2Aにももう少し暖かい視線を注いでいたような気がする。何より固体燃料ロケットよりも液体燃料ロケットの方が将来性があるしカッコイイと思われていた・・・と思う。当時、衛星打ち上げビジネスの国際競争力という観点から批判していた人はいたけれど、それは今よりずっと少なくて、本当に卓見だった人だけだったろう。
しかし、迷走する宇宙開発政策と、意義や効率よりも組織の生き残りを優先しがちなNASDA/H2A/三菱という構造に失望する人が増えるにつれ、学術的な立場から野心的なミッションに積極的だったISASに人気がうつるようになり、今では「俺はちょっと宇宙開発には詳しいぜ」的な人達の間では、「万歳、我らがISAS」と「癒着、利権、保身の渦巻く病巣(旧)NASDA」という評価が定着しているように見える。とりあえず叩いとけみたいな。
/.Jの宇宙開発関連の記事でも、宇宙開発の反対派と推進派が議論するという流れよりも、宇宙開発推進派が、旧NASDA陣営を批判する流れが目立つようになっているし、宇宙作家クラブのロケットまつりでも、旧NASDA叩き、H2A叩き、日本の宇宙開発政策の見識不足叩き(これは一貫して続いているか)ばかりでセッションが終了する有様だ(技術者がゲストに呼ばれていないロケットまつりは、もはやクダ巻き大会だった・・・)。
なんていうのかね、先鋭化ってのはこうして進んでいくもんなんだな。きっと昔の学生運動とやらも、こんな感じでメタメタになって行ったんだろう。こっちは学生運動と違って、喋っている人の大半や、集っている人のほぼ全員が、当事者意識を持っていない、というか、傍観しているしかない立場なんだけども。
当事者になるには、若いうちから工学やら何やらで相当の成績を修めてそういう道に進んでいなきゃならん。大抵の人はそんな能力がないか、もう手遅れだ。
何にせよ宇宙開発ファンの間でも疲労感のようなものが濃密に漂っているのは確かと言ってよさそう。笹本祐一さんなんかも口を開けば愚痴が際限なくあふれ出していたし、もうすっかりネガティブな気分になってしまって宇宙開発にまつわるポジティブな小説は書いてくれなさそうなのが残念なんだよなぁ。
追記:最後にロケットまつりを覗いたのは2007年1月でした。それ以降は忙しくて行けてない・・・うう。
いったい私って何様よ? (スコア:0)
Re:いったい私って何様よ? (スコア:0)
別ACですが…。
aruto250さんが危惧されているのは、まさにあなたのような人なんですけど自覚あります?
Re:いったい私って何様よ? (スコア:1)
それでも今になってから論旨を無理やりまとめると
・内輪で分裂していられるほど余裕あるの?対立を後押しするような意見ばかりって、ちょっとどうなの?
・外野が無いものねだりの愚痴ばかり言っても、せいぜい鬱になるだけでしょう。中の人と違って、できることなんかない(署名くらいはできるが)んだから。
くらいでしょうか。
いやもう、チラシの裏ですんません。