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cyber205の日記: 2SC1815 2

日記 by cyber205

昨晩、POVRAYで2SC1815を描いたので、りぬくす工房のWebサイトに貼って
URLをIRCで流したら、そのテの好きな人といろいろお話できてちょっと嬉しかったり。

僕はタマの世代ではないので、そっちの趣味は無いんだけど、
ラジオ少年だった頃はあるのだ。小学生の頃だったかな。ぽんばしが近かったので、
夏休みにドカンと小遣い貰っていろいろ買い漁るってなことをやってた。
ゲルマラジオ、1石低周波増幅付き、2石レフレックス式、6石スーパーと、
それなりに工作はこなしてた。
これらに加え、知人から譲ってもらった「電子ブロック」が僕の教材だった。

懐かしくなって、いろいろトランジスタのスペックシートを検索してみたりして。
こういうのを見るのって、好きなんだよねぇ(^^;;;;
パクってきた回路図と部品のカタログを見ながらいろいろ
「あ~でもない」「こーでもない」ってこれから組み上げる電子回路の構想を練るのは
楽しいひと時だった。(そして、実際に作ったらどっかミスしてて動かないんだが…)

思い立って、GOOGLEで「2SC372」と打ち込んで検索かけたら、
今でも2SC372のデータを公開してるトコがヒットしたりする。
確かこいつは、初期のシリコン・エピタキシャル・プレーナ・トランジスタ。
以前からあるゲルマニウムトランジスタと比較して、シリコン系で
抜群に性能が良かったのであっというまに定番になったTrだ。
このデータではTO-92パッケージって書いてあるけど、
私が知ってるのは下にスカートというかフランジの付いたタイプだったぞ。

こいつ、電子ブロックのトランジスタブロックに使われてたんだ。
僕の考えた「永久機関っぽい怪しい電力増幅装置」の実験に使われ、
派手に燃やしてしまったのも今ではいい思い出。
シリコン半導体って、燃やすとめちゃくちゃ臭いんだよな~。
当時既に2SC372はディスコンだったから、同じ石を入手して
復活させることは叶わなかった。

んでもって、こいつの代替品が2SC1815という感じなのだが。
ディスコンなのにいまだに幅広く出回っているところを見ると、
よっぽどたくさん作られたんだな。
識者に聞くと、「トランジスタならコレ1本」でとりあえずどうにかなるという。
ダメだったら初めて他の部品を漁る…だそうで。
お徳用パックでどっちゃり買ってるストックしてる人が、
当然の如く居るらしい。

このテのTrは増幅度(hfe)に合わせて、ランク分けがされてるのだが、
昔はできあがったTrを測定器にかけて、何通りかに選別したTrの頭に
ペイントを塗って区別してたのだそうだ。
普通、hfe(直流電流増幅率)がYellowランク(120-140)か、GReen(200-400)ランクの
ものしか見たことないもんなのだが、
Orangeランク(70-140)とかBLueランク(350-700)ってのも、もののデータには載ってる。
さらに、W(ホワイト=白)ランクってのも海外のパーツ屋から取り寄せると混じってる場合があるんだと。
基本的にはhfe=450ぐらいのBLクラスに区分されているはずのものらしいね。

fT(トランジョン周波数)とか見ると、上位互換のはずの2SC1815が
fT=80MHzしかないのに、2SC372はfT=200MHzまで伸びてるのが不思議。
さすが、高周波用というだけはあるが、上位互換でソレはまずいだろ。
2SC372なら、20MHzまでは特に何も考えなくてもエミッタ接地で使えそう。

ちなみに、2SC1815でもエミッタに20mA~30mAぐらい潤沢にアイドル電流を流すと
fT=500MHzをマークして50MHzアマ無線バンドのQRPリグでは
十分送信段に使えることを考えれば、2SC372でも無理すれば、
FMチューナぐらいには使えると見ていいと思う。
確か、ベース接地の回路レイアウトで、VHF帯の超再生受信機に
使われているのは、どこかで見た事があるような気がするな。

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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

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