cyber205の日記: お金としての価値より地金に使ったほうが儲かるらしい 2
日本だって製造コストを考えたら1円硬貨は赤字商売なんだけど。
ちなみに、放射線の実験をする時にアルミニウムが入手できなくて困っていた学生に
札束を渡して1円に両替させてアルミを確保したのはノーベル賞受賞者の
小柴教授だったりします。プロジェクトXで紹介されてたそうで。
100%アルミ、日本ならでわの発想ですね。それを加工したかどうかまでは出てないけど。
(日本では自国通貨の加工は禁止、外国通貨なら制限なし)
日本でも通貨が変更になった時に金の含有量が多い小判から
少ない、重量の軽い小判が出回りだした頃、古い通貨を買い占める動きがあったようです。
紙幣ならともかく、貴金属なんだから当然っちゃ当然だよねぇ。
> 地金とするのを禁じるのは、1セント硬貨(ペニー)と5セント硬貨(ニッケル)。
> 違反した場合は、5年以下の懲役または1万ドル以下の罰金を科す方向で検討している。
> ペニーは97・5%が亜鉛で、銅のコーティングが施されている。
> ニッケルはニッケル25%に銅75%で作られている。
> 米造幣局の2004年の報告によると、ペニー1枚の製造コストは0・93セント、
> ニッケルは4・56セントに達する。
> 銅価格はこの1年で約2倍に上昇しており、
> 地金としての価値がコインの額面価格を上回っているのはほぼ確実
こりゃ、地金に使えないほうがおかしいわ(笑
日本に地金として輸出して精錬し、中国に売ったら結構いい商売になりそうだ。
少なくとも日本の国内法では違反にならんだろう。加工OKなんだから。
でも問題は、輸出させてくれるかどうかなんだな(笑
米国はこのさい、デノミ(通貨切り下げ)でもすればいいのだ。
この現象、英国でも同じらしい。
銅高騰で英造幣局が異例の警告、「硬貨を溶かすな」
> 92年以降に鋳造された1ペンスと2ペンスの硬貨は鋼鉄に銅メッキだが、
> それ以前のものは銅が97%と純度が高く、実際の価値は額面よりも高い。
> 例えば、現在8800ドル(約97万円)となっている1トンの銅を得るために必要な
> 1ペンス硬貨は29万枚だけ。額面上は2900ポンド(約60万円)だから、
> 約37万円も差額が出てしまうのだ。
うひゃひゃひゃひゃ、まさしく現代の錬金術。
まぁ、硬貨ってのは国内に有用な金属をストックする意味でも用いられることがあるので
このような価値が出てくるのはある意味、あたりまえのことなのかもしれない。
なんでも、戦争になって戦略物資として使える金属の値段が上がった時に、
硬貨からそれを抽出できれば、輸入ができなくなっても耐えられるというか
戦えるとかなんとか。確かに銅なんかは結構重要な金属だから、頷ける話だ。
> 92年を境にした選別や大量の硬貨の保管など工程の煩わしさの割りには儲けが
> 少ないこと、一度製品にして溶解させた金属は価値が下がることなどから、
> こうしたことを行う個人・業者は発生しないという見方もある。
うんにゃ。
選別なんて、自動販売機の技術がある日本とかなら簡単にやっちゃうと思うぞ。
合金になっているものの精錬は確かに面倒なんだけどね。
例えば、清涼飲料のスチール缶がリサイクルしにくかったのはスズが混じってたから。
現在ではスズなしスチール缶が主流で、リサイクル率も高くなったとのこと。
P.S
でもねぇ。
最近、モノとカネがみんな中国とインドに向いているというのは怖い状況だと思うなぁ。
そういや (スコア:0)
こんなに価格が上がってくれば、その利益に目が眩む人間も多いのでしょうね。
Re:そういや (スコア:1)
金属そのものに価値があるのだから、禁止してもどこまで抑制できるやら。
溶かさずにしこたま硬貨をためこむ人も出てくるかなと思ったりもします。
まぁ、リソースが需給逼迫で余らないってのはある意味良いことだとは思いますけど。
資本主義をベースにしていると、モノが余っている世界では戦争が起きやすいとか言うし。