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307619 journal

cyber205の日記: 放射能を封じ込める「五重の壁」とはなんだったのか

日記 by cyber205

文部科学省のサイトによれば、こうなっているらしい。

(1)燃料を焼き固めたペレット
(2)燃料集合体の被覆管(ジルコニウム製)
(3)原子炉圧力容器
(4)原子炉格納容器
(5)原子炉建屋

ペレットは焼き固められた陶器「セラミックス」になってるようだ。
過熱しても次の「被覆管」より耐熱性は高いようだ。割れやすそうだけど。

損傷してるしてないで騒がれている燃料棒は「被覆管」というやつだね。
空焚きだとか、露出したとか、海水入れてるとかで、とにかく冷やすのに必死なのは、
これが曲がりなりにも放射能を持つ物質を封じ込める壁の一つだから。
ガス状のものは隙間から拡散してしまうとしても、固体のものはあらかたここで止まるのだろう。

ただし高温では溶けて水と反応し、水素ガスを出す。耐熱温度は1700度ぐらいのようだ。
水素爆発が次々と起きているってことは、どれにもそれぐらい高温な部分があるってことになるね。
発電機のほうも水素が封入してあるようだが、吹き飛んでるのが原子炉建屋である以上、
原子炉から水素が発生していたと見るのが妥当だと思える。

そして、まだメルトダウンして完全に溶けてはいないんだろうが、
その外は原子炉圧力容器がある。要は水を閉じ込めたボイラーのケースだな。

そして、現在のところ最終防衛ラインとなってる原子炉格納容器。
第二次大戦の戦車みたいに頑丈な、15-30cmの鋼鉄製の容器だそうだ。

その外に、既に吹き飛んで無くなってしまったようなもんだが、
原子炉建屋があって、本来ならこれも封じ込めに使われる。

しかし「五重防御」と誇らしげに言うほどしっかり防御できてる気がしないね。
ひいき目に見ても四重防御だろうな。

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