espyの日記: Monahans 1
(Tech-ON!) RISCチップ事業を売却したIntel社とAMD社の覚悟
前職で毎日書いていた手記を見ると、ちょうど3年前、2003年7月にインテルが来て、
Monahansの説明を受けていた。プレゼンで見せられた、予定されるチップの
スペックをメモっている。800MHzで動くとか書かれている。
当時からインテルは、ことPDA向けプロセッサに関しては雲行きが怪しいような感じで、
出ますよ出ますよと話を持ってきた後継品種も、会うたびに遅れている話を聞かされた。
チップの性能に関しても、「うちのプロセッサは200MHzでも、400MHzのXScaleより
動画再生が速いよー」とSamsungがデモ機を持ってきたり、競合他社も「XScaleさんは
メモリアクセスが遅いんですよ」というベンチマーク結果を持って来たりで。
部品ベンダは既にみんなケータイの方を向いていて、例えばPDAにメガピクセルの
カメラモジュールを載せたくてベンダに問い合わせても、PDAとくると、
「その台数なら提供できません」という所ばかりだった。
ケータイは高性能化が進みつつあっても画面はせいぜいQVGA止まり。一方、
XScaleはより高機能でどちらかいえばPDA向け。
多分、ケータイ屋さんにとってXScaleは使いづらいチップだったのではないかな。
ARM系のプロセッサが世の中にこんなにある一方で、Intelみたいな所が
手放しちゃうんだから、アーキテクチャの流行り廃りよりも、やる気があるかどうか、に
尽きるような感じやねぇ。
というか、儲かるかどうか、なんでしょうけれど。
# しかしPDAファンの立場からは寂しい。
え? Marvellはデータシートを公開しない会社??
となるとリナザウのプラットフォームとしての値打ちも‥‥
両社とも (スコア:1)
日本みたいに総合プロセッサ事業を全方面に展開するつもりでも無いのなら、
売却は正しい方向性だと思います。正直、規模の全然違うAMDまで
無理してIntelのマネマネをしなくてもよかったのにとは思ってました。
なんでもx86が載せられるなら、それでいいのかもしれませんね。
正直、VAIO U みたいなマシンを出されたら [sonystyle.com]
非x86なPDAの存在意義って…。
「乾電池で20時間動く」とかの特徴があればまた別なんでしょうけど、
処理能力の高いマシンはCE機で非x86であっても電力消費は激しいから
リチウムイオンバッテリー使ってるのが多いですし。