本屋で見かけた徹底予測 民主党を気になったので買ってきてみてみました。
基本的な内容は、今回与党になった民主党のマニフェストの実現度や実現されたときに泣く業界笑う業界という感じの本です。

気になった点としては、情報通信関連では、民主党は日本版FCCを作りたいようですが、うまくいくかは謎が多そうです。たしかにアメリカとは通信関連の法制度も違うし、NTTのような国内ヘゲモニーをどう扱うかという問題は残ります。あと失敗必至の地デジ問題をどう決着させるかも見どころです。

あと、IT関連は官庁関連は需要が減るし、恐らくIT土方派遣会社はバタバタ潰れる感じがする。(それはそれで長期的には良い事ですけど)
そして、上記とも関わるのですが、エグさが際立っていたのが人材派遣業界でした。民主党政権になれば規制強化ですし、業界への風当たりも強くなる。廃業に追い込まれる派遣会社も出るのでは?とする一方で、それを見越した抜け穴探しに必死になっている所もあるそうです。
特に広がりを見せているのが「日々紹介システム」「名ばかり正社員」で、前者の日雇い派遣との違いはマッチング後派遣先と直接契約を結ぶ形を取ることで、派遣会社はあくまで仲介業なので派遣法の対象外だという物。後者は待遇は派遣社員と変わらず肩書きだけ正社員ということにする。やはり非正規の旨味を知った企業にそれを捨てさせるのは大変なようですが、民主党政権がこういう脱法行為(あくまでも民主党のマニフェストが実行されれば)に対して、どう対応するのか注目したい。

まあ、あとは日本初の理系総理大臣なので、とりあえずしばらくは期待して見守ろう。