その場で言いくるめるのはすごい上手だ。俺みたいな頭の回転が遅いタイプだと、すっかりやられてしまう。
けれど、ドロン前提の訪問販売や路上販売と違って、政治家の発言は後で振り返ることができる。特に、メディアが発展した今となっては、いつでも再確認できる形式で。
例えば、だ。
http://twitter.com/#!/t_ishin/status/154111437093081088
サッチャー改革にはマイナスがあるからそうならないように、なんて言うのは中学生でも言えることだ。じゃあ、サッチャー改革がなければ今の英国があるのか?と反論したら、浜さん、何も答えられなかった。大学教授でも、実際に行政に関与している方の提案は具体的でありがたい。
これは、反論になっていない。
ナチズムがなけりゃ今のドイツはなかっただろうが、それはもう一度ナチズムをする理由にはならない。
http://twitter.com/#!/t_ishin/status/154110268937469952
政治なんて言うのは、常に光と影が付きまとう。何かをやれば必ず光と影がある。大きなことをやればやるほど、光も影も大きくなる。しかし何もやらなければ現状維持。現状維持で乗り切れるほど現実は甘くない。だから光を求めてやり続けなければならない。影の部分は少しでも影がなくなるように努める。
だから、その影の部分を少なくするために具体的にどのようなことを考えているのか、と聞いているのだ。光だけを求めていて、影は見ないようにしているように感じられるから、そうでないのならそれを示すように言っているのだ。
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こんな感じで、橋下さんの言うことは確かに説得力はあるのだが、よくよく噛み砕いてみると、話をそらすのがうまく都合の悪いことには答えていない。
現状がダメだから変えるとはいっても、よりダメなものに変えてしまうことも有り得るし、その可能性はよくよく検討しなければならない。例えば、資本主義の抱える構造的矛盾を克服した共産主義は、資本主義よりもよいものだったか?
「そんなこと言っていたら何も変わらない」と一蹴するのは「新しい方法には欠点があるから、そんなのはダメだ」と変化を拒むのと同じくらい簡単なことだ。
「欠点があるが、どう克服するのか? あるいは、諦めるのか。弱者は切り捨てるのか」という意見に「じゃあ他に代案はあるのか」では議論にならない。
もちろん、現状がちっともよくないこと、かといって変化は弊害ももたらすこと、それらは事実だ。
だからこそ、欠点を指摘されたときに、話をそらすのではなく誠実に答えるべきなんじゃないか。どんな利点・欠点があるのか、明確にするべきなんじゃないか。
いい面ばかり話して、欠点を指摘されると「欠点もあるのは当たり前。そんなことは中学生にも言える。こんなバカに税金が使われているなんておかしい」では、お話にならない。
よい方向に進む改革も数多くあるだろうし、期待できるとは思うが、問題をはぐらかそうとする姿勢には、ちっとも好感を持てないし信用できない。