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40156 journal

jmz-yamの日記: [自]ツール・ド・おきなわ2008(レース編)

日記 by jmz-yam

(前編から続く)

朝7時半に出走表を提出とあったので、7時頃に宿を自走で出る。
雨は小降りながら止んでない。でも雲の流れが見えるので、いずれ天候がよい方向に変わればいいなと思いつつウエットの路面を走って道の駅へ。

なんとか道の駅前にある雨をしのげる東屋のイスをゲットできた。出走表を提出したらおとなしく座って待つしかない。…スタート時刻の8時半まで!

持ってきたソイジョイをかじったり、トイレに行ったりして時間を潰す。トイレは小を二回。大はやはり行列。雨はいいけど風はツライ。ウインドブレーカーを持ってきてよかった。

同行者が徒歩で道の駅までやってきてくれたので、雑談をして気を紛らわせる。ジャージを発注したwave oneの人が夫婦で来ていて、話をしたり記念写真を撮ってもらったり。旦那さんは130kmに出走とのこと。
#無事に完走できたのかな?

8時頃から自転車を駐車場に並べ始める。自分は分をわきまえて2/3ぐらいの位置、隊列右端に自転車を置く。右端のレーンをつかって上がる予定で。

ジュニア国際も準備を始めるが、どうもスタートが遅れそう。チャンピオン200と市民200が来ない。スタッフによると雨と強風でペースが上がらないとのこと。
とりあえず暇なので、歩道まで行って200組を応援することにした。バス停の庇の下は観戦の選手で一杯なので、木の下にしゃがんで雨宿り。
…でもって、全然来ない。白バイが単発で通り過ぎるのみ。
やっと来たと思ったら、チャンピオン200の選手が単独で逃げていた。後続に7分とのバイクのボードが見えた…ような気がしたが、本当に7分差だった。この時点で8時半ぐらい?8:35スタートは絶望的。
チャンピオン200が通り過ぎた後、ジュニア国際130組が出走。
我々は市民200の通過を待ち、8:55に出走。じつに20分遅れでスタートした。
関門の時間は変わらないらしいと聞いていたので、実に焦る。

普久川ダムへの登りまでは、集団一体となって進む。とりあえず、フラフラしたりペダリングにムラがある選手の後ろに付かないように、じわじわ前へ上がって、先頭を見える位置で登りに突入。

登りのペースが尋常じゃないというレポートをいくつか読んでいたけど、本当に減速しないでそのまま突っ込む感じでした。
この時点で集団はバラバラになり、同じ様なペースの人たちと登るようになる。もちろん自分は先頭なんか見えない、感じとしては中盤以降ぐらい?の位置で登り続ける。シッティングでぐるぐると回すが、心拍計は凄い値を示してた。170bpm後半から180bpmも一時見かけたような。サイコンの表示は雨で濡れてほとんど見えないけど、それぐらいの強度で登り続ける。
前日に下見したために、どのぐらいで終わるか何となく分かるのが不幸中の幸いか。

雨と湿気でアイウエアが全然見えないので衿口にさして登る…が、この状態のまま下りに突入してしまい、死にそうになる。顔面にぶつかる雨粒は痛いぐらいで、目を開けられない。そのまま50~60kmでコーナーを曲がっていくので、まぁ、なんというか頭の中は「どこか片手でクリアできる道は無いか?」ばかり考える。結局ダムのあたりまでアイウエア無しで下った。今回一番危険な下りはここの部分だったような。

補給所を越えて奥に向けて下り続ける。
自分の位置では前後は間隔が空いており、コーナリングではさほど危険を感じる密集具合ではない。
だが、前走者を抜くときの声かけは欠かさず抜き続ける。
下りで踏む癖とチームのダウンヒルのスペシャリストOzyさんに付いて下っていた経験が生きたのか、雨天中でも安定して下り続けられる。自分と同じぐらいの下り速度の人と一緒だと、かなり楽だし、どんどん他の選手を抜ける。

奥を回ってくる平坦部分では隊列を組まないと致命的と聞いていたので、下りが終わる頃に集団に付くように頑張った。

なんとか10数名の集団に参加できたが、実にイヤらしいアップダウンと向かい風で隊列はばらけがちになる。なるべく前方に位置するようにしたが、そうするとローテーションに参加することになった。これがなかなか難しい。自分が引き出すと後ろが切れる。でもって、引きすぎてしまい、ローテーションで下がるときには疲れ切って、隊列から切れそうになること多数。アホだ自分。ムラがありすぎる。

大きな風力発電のプロペラを見ながら沖縄本島北端を回り、南下を開始。今度は追い風で進む進む。
40km/hぐらいのAveで二回目の普久川ダムへの登りへ突入。
またしても集団はバラバラになる。途中の関門の時間を考えると、我々の集団が「最終電車」っぽいので、皆必死。
85km部門の人をばんばん登りで抜く。…というか、彼らはまだ1回目の登りのはず。選手層がだいぶばらついているとは聞いたけど、これがそうなのか…。

この辺で130km組で周りに見かけるジャージが固定化してきた。1度目の普久川ダム登りから一緒のチーム物見山の人、ニコタマサイクルの人、RC: shirahamaの人、メイドさん学科の人などだ。登りも下りもペースがほぼ同じなので、これらの人で集団先頭を固めることが多くなった。
安波の麓への下りなどではRC:shirahamaの人の切れたダウンヒルが凄くて付いていくのが楽しい。

そんなこんなで、自分が先頭時に同じペースで引いたら、かなりの負荷だったらしく集団最後尾で復帰できずに、そのまま落ちてしまった…。

なんてこった!

安波から高江へかけてのアップダウンで必死に列車を追う。下りで踏み、登りで離されないようにペダルを回す。
でも、元々同じ様なペースなので、いつまでたっても追いつけない。でも、ここが正念場だと思い必死に踏む。
だが、平良の平地区間に入っても追いつけない。もはや単独で復帰は無理かと諦めて淡々と走ることにした。もうこの付近では後ろからは誰も来ず、前にいて抜き去るのは200や85の人たち。

次の関門が怪しくなってきたので、200の人を抜くときに誘って2人で列車を組んでみた。一人よりは絶対良いだろうと。おかげで一瞬でも気を抜くことが出来て助かった。
そうこうしているうちに、130の集団が後ろから来たので、2人で集団に合流し、源河の手前付近でダウンヒル時にちぎれてしまった前の集団に復帰できた。

「お帰り~」の言葉をもらいつつ、最後の源河坂を皆で登りはじめる。
これが本当にキツイ。
峠と言ってもいいのではないか?三つ目の山岳賞をここに置いておいてくれ!と心で叫びながら登る。
ここで自転車人生で初めて太ももを攣った。
シッティングで登っている最中に、パワーを出そうとしたら右太もも内側が攣った。
初めての経験で驚いたが、いろいろな記事を読んでいてストレッチすればいいと知っていたので、ダンシングに切り替えて、立ち漕ぎしつつ太ももを伸ばした。
それと同時に、電解質が足りない証拠でもあるので、急遽控えのパワージェルを飲む。
スポーツドリンクの補給の頻度も上げる。坂を上りながらなのがツライが、がんばってみた。
なんとか騙し騙し動かせるようになったけど、シッティングでパワーを出せない。ペースダウンしつつ、グループから遅れることなく源河を登り切った。下りでくるくる回して復活した模様。
ここで雨が強烈になった。下りで雨粒が顔に当たって痛い痛い。スコールか!?下り終わる頃にはまた小雨に戻っていて、嬉しいやら悲しいやら。

そのまま源河の関門を12:43ぐらいでギリギリクリアして、あとは名護までの平地&追い風!集団といえないぐらいの少人数でぐるぐる回しつつ名護へ帰る。
橋の上り下りで人数が絞られ、名護直前の二段坂でさらに数名に減り、130の誰か一人がロングで逃げた。誰も追わない。というか追えない。
RC:shirahamaの人と2人で集団先頭を引くけど、後ろが切れがち。
そのまま引き続けたら、自分の一人旅になっていた。
もう完走は見えたので、全て出そうと2kmぐらいからロングスパートをかける。最近練習していた、下ハンを握ってのダンシングもしてみる。もはや背筋が死んでるため、重いギアが踏めずに、ダンシングの意味がほとんど無い(笑)。
そうこうしているうちに、後ろの数名の集団が追いつき、ゴールはどこだと叫びつつ、最後の直線へ。
あと500mの看板を見て、もう一度スプリント開始。
でも、たれてしまって、結局はRC:shirahamaの人の次ぐらいにゴールを切った。

なんというか、もう関門の時間に煽られながらのレースでした。レースと言えるのか?というと「サバイバルレースということで…」とお茶を濁すしかない状態でしたが。

来年も参加したいけど、85kmと130km、ちょっと迷いますね。

(後編へ続く)

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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

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