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live-gonの日記: 投資しようぜ

日記 by live-gon

今週は「【黄金の金曜日】投資」ってことだけど,私にはあまり投資という経験がない。勉強も投資というけど,必要に迫られてやる勉強は投資ではなく必然的なものなので,投資という感じではないし,一方で好奇心だけでやった勉強が後で役に立ったという経験もあるけど,それも投資とはちょっと違う感じである。将来のことを長期的に考えた勉強だけが,投資的勉強といえるだろう。

株などの投資をしたこともないのである。

「投資」をしていますか?成功・失敗の思い出、得た教訓、見出したコツなどで一席お願いします。

ということなので,周りの人間の投資の話をするってわけにもいかないみたいだ。これはつまり投資はしていて当然という認識が裏にあるということである。こういうとき,そっちの常識がこっちでも通じるとは限らないんだよという反応をすることもできるのだけど,自分が勘違いしている可能性を考慮した方がよい。この場合は特にそうだ。みんなやっているとみなせるほど広いのだろう。リンク先にはマネー、勉強、ネットワーキングなど、一般に投資と呼ばれるものであれば何でも構いません。と書いてあるので,つまり投資という言葉が指す範囲が広いということである。自分でも知らないうちに投資をしている可能性があるということだ。

辞書を引いてみよう。とりあえず手元の三省堂国語辞典。

  1. 財産を増やすために、また、利益を求めて、資本を出すこと。出資。
  2. 利回りを考えて、株券や債権におかねを回すこと。

Yahoo!の大辞泉大辞林でも調べてみたけど,意味はほとんど変わりがなかった。広い意味を知ろうと思ったのに,勉強やネットワーキングの意味の方が拡大解釈だったようである。投資という言葉は,厳密にはお金を使ってお金を増やすことに使われるようだ。

将来的な利益を考えて金や時間を使うことを投資と考えた方がよさそうだ。で,ここまで考えて,一つだけ自分がやっている投資を思い出した。カンパである。

そういえばカンパの意味は何だろうと思ってまた辞書を引いてみた。なんか今回,なかなか本題に入らない気がするが,ダラダラ読むことの楽しさにここで目覚めて欲しいもんである。そんなもん目覚めたくないとか,とっくに目覚めているがここを読むことがちっとも楽しくないという人は後ろの方から読んでもらった方が早いと思う。

カンパ
[カンパニヤ(ロ kampaniya)]資金の募集運動(に応じておかねを出すこと)。また、そのおかね。

カンパがロシア語だとは知らなかった。

辞書的な意味ではカンパは利益を目的としたものではなく,どちらかというと寄付に近いものだけど,裏を返せば,利益を目的としたカンパは投資といってもよさそうである。

カンパというと,その言葉を初めて知ったのが森田まさよしのヤンキー漫画であったせいで,互助的な意味が刷り込まれているのである。もっというと,友人の彼女が妊娠したときに中絶費用をみんなで負担し合うことをカンパだと思っていたのである。カンパがもっと広い意味だと知ったのはもっと後のことだ。ただ,次に目にしたのもヤンキー漫画だったけど。

印象に残っているカンパは,かつて秋葉原にあったCD-ROMショップ「LASER5」でのことである。グラフィックカードを探していた私は,もっと安い店があることを知っていたにもかかわらず,専門店でもないその店のVoodoo2グラフィックカードを買ったのである。グラフィックカード名で時代が知れるというものだ。

LASER5はCD-ROMショップだったけど,私はそこでいつもいつもワゴンセールで8割引くらいになっている海外PCゲームばかり買っていたのである。定価のタイトルを棚で見つけては,売れ残っていることを喜び,値下がりしていないことを残念がっていたのだ。そういうハイエナみたいな買い方をしていたので,その日,自分でも信じられないことだが,ほかより高いけど買ってやるかと思ったのである。あんまり8割引のゲームばかり買っていても店が潰れてしまうからな。学生だったのにそのときだけ妙に大人の判断をしてしまったことを今でも覚えている。秋葉原というのは1円でも安い店を見つけるために足を使うことがルールでありマナーといわれている場所なので(自分の勝手な思い込みだけど),その日の行動はかなりの掟破りだった。実際,そのあとでもそんな風にわざわざ高いものを買ったことはない。大人になったので足を使うのが億劫になり,探す手間を省くということはするようになったけど。そのあと,LASER5がCD-ROM販売から撤退して,ハードウェアの販売に専念することを決めたときは,ひょっとして俺のせいかと思ったものである。

さて,これは別に投資ではない。見返りの利益を求めていないただのカンパである。長い前振りだったが,自分が投資としてカンパしたのは漫画の単行本である。

これはつまらんと思う漫画がある。これは売れないと思う漫画がある。だが,次を描いて欲しい。連載を続けて欲しい。引退せずに漫画家を続けて次の作品を発表して欲しい。そういう思いがあるとき,将来その人が描くであろう傑作のために単行本を購入したことがある。私の投資といえばそれである。その中には,つまらないとまで言わないがわざわざ買うほどのものではないなというくらいの作品もある。

タイトルを挙げるのは照れ臭いが,最後にいくつか挙げる。挙げないとオチがつかない。別にこれらがすべていまいちな作品というわけではない。それどころか,売れてない作品というわけでもない。単に,自分にとっては投資だった作品というだけである。

  • 成人功「いんちき」
  • 河下水希「りりむキッス」
  • 川畑聡一郎「S60チルドレン」
  • 福島聡「機動旅団八福神」
  • 秋月りす「OL進化論」
  • その他,多くのインディーズ/インディペンデント作品

アニメのDVDも,レンタルで見ればいいものを購入することで次へとつながる投資をすることになると思う。そのほか,多くのものが,作品そのものの代金というだけではなく,次の作品への投資という意味を持っている。とくにここではそのほかのジャンルについては書かないが,お金はそうやって回っていくんだなと思ったりもした次第である。

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