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masakunの日記: eComStation 2.0 RC5 導入記その1 1

日記 by masakun

さっそく eComStation 2.0 RC5 をダウンロードしてきたので,放ったらかしになっていた IBM NetVista M41 Slim (OS/2サポート機種)に導入してみた。起動時のブートメニューでCD-ROMを選ぶと,

    Boot with default value
    Boot with menu for own values
    Display online documentation

が出てくる。Boot with menu for own valuesを選ぶと,Boot with default valueでは後々のGUIの設定画面で選択するものを,Boot Optionsとしてインストールの冒頭で設定できる。Boot Options: Miscellaneous では国コードやコードページ,ドライブレターの割り当てなどを決めることができる。国コードではJapanがあるのだが,なぜかキーボードレイアウトにはJapaneseが選択できない。そしてコードページも 942 (Japan JIS-78)と943(Japan JIS-90)しか選べず,日本語OS/2では一般的な932 が選べない。しかも仕方なく943を選ぶと,

SYS1729: The code page 943 is not acceptable for the display.

というエラーメッセージが早々に出てくることがある。Warp4マシンに help sys1729 とお伺いをたててみると

SYS1729: コード・ページ *** はそのディスプレイでは使えません。

** 解説 ** 指定されたコード・ページは、ディスプレイ用の

フォント・ファイルに定義されていません。

-対処- 次のいずれかを実行し、システムを再始動してください。

1. CONFIG.SYS ファイルを編集し、CODEPAGE ステートメントを修正するか、削除する。

2. CONFIG.SYS ファイルを編集して DEVINFO コマンドを修正または追加してください。

3. ディスプレイ用の正しいフォント・ファイルをインストールする。

インストーラがconfig.sysを編集して吐いたエラーなので1,2が問題とは思えない。恐らくテストしていないのだろう(そう思いたい),ブート時に日本語をサポートしたディスプレイフォントを持っていない3が原因のようだ。英語版だからとはいえ歯がゆい選択肢だ(笑)

【17:08追記】Boot時にecsがsys1729を報告する(eComStation Bugtracker 0001948)

  Boot with menu for own valuesについての解説が Display online documentationで読めるのだが,この週末のオーバーヒート気味の天気のおかげで,パソコンよりも先に人間が逝ってしまいそうな陽気のため,正直英語のオンラインドキュメントは読みたくない(汗)。そこでここはサクッとBoot with default valueを選んでインストールを進める。

RC5 ではデフォルトでACPIが有効になっているし,ディスプレイドライバはSciTech SNAPに決めうちになっている(Boot with menu for own valuesを選べば変更可能だ)。

eComStation installer : Begin the installation
ここからはGUIの設定画面である。最初はKeyboard layout と Font size を決める。先ほど Boot Options: Miscellaneous では日本語キーボードの選択肢がないと書いたが,なぜかこちらには Italian(142) の後に Japanese そして Korean が用意されている。それで試しに Japanese を選んでみると,ビープ音の後に切り替わるらしく,Type here to test the current keyboard layout: で試し打ちができるようになる・・・のだが,SHIFT+2 でダブルクオーテーションの代わりに@が,SHIFT+7で&が出てくるなど,表示と異なる打腱がいくらか見受けられた。それで US-English に変更してみれば,やはりこちらでも Japanese の選択肢と同じ文字が入力された(←何も変わっていないんだが。笑)。仕方がないのでここは US-English のまま進めることにした。

eComStation installer : License agreement
次はeComStation 2.0 エンドユーザーライセンス同意書である。複数のマシンにeComStationをインストールした時は,同時に使ってはダメだよとか,そんなことが書いてある。つらつらとスクロールしていくと,Information About Your Software: という項目に eComStation 2.0 ライセンスに含まれるものとして以下が挙げられていた。

- IBM OS/2 Warp V4, IBM Product Number 31L0480M
          Note: eComStation upgrade product users are required to supply their own valid lisence for OS/2 V4
- IBM OS/2 Warp Convenience Pak, IBM Product Number AS6Y5NA
以下,略

実はここの部分は eComStation 1.0 から変わっていない。それがちょっと意外だったので,ここに書いてみただけだ。ライセンス同意書は Agree するものだと死んだばっちゃんが言っていたので,そそくさと先に進む。

eComStation installer : Select the installation type
もしeComStation をインストールする区画がすでにあり,NIC の設定も1つしか必要ないなら,初心者向けの Easy installation がオススメ。もし有線と無線のLAN の設定が必要なら,無条件で Advanced installation だ。そのほかにもちと敷居が高いが Install via response file (応答ファイル経由のインストール)もできるようになっている。

eComStation installer : Registration
レジストキーの入力画面である。ecs12reg.key というレジストキーファイルがImportできれば速そうなのだが,生憎フロッピーディスケットがない(うちにあるIBM PCには全部ディスケットドライブが付いているのだが,最近メディアを買わないので使えない)。仕方がないのでMensysのInvoiceメールに添付してあったpdfファイルを Lucida for eCS を使って開く(eCOmStation上での使用しか認められていないので,日本語Warp4上で使えばライセンス違反だが背に腹は代えられない)。某P2PサイトでeComStation 1.2のライセンスキーというものを見かけたことがあるので,どうもライセンスキーで合計100文字以上も入力するのは時間の無駄に思えるが仕方がない。

eComStation installer : Select the installation volume
ここではインストールポリュームの設定をする。ボリュームと呼んでいるのは論理ボリュームマネージャを利用しているせいだ。Warp4ユーザーならば,FDISKでパーテーション割りをしたのを思い出すだろう。eComStation は少なくとも500MBのブータブルボリュームが,推奨は最低1GB必要とのことだ。ここはテスト環境なので,ブートボリュームは3GBのみ割り当てて,残りはfree spaceとしてみた。

eComStation installer : Format volume
ここでフォーマットする。Warp4ユーザーならばDOSやWindows95との共存(2重ブート環境)のためにFATを選択したことがある人もおられるだろう(わたしは一度2重ブートでWarp3環境が酷な目にあったのに懲りてからは,無条件でHPFSを選択するようになった)。しかし eComStation 2.0 RC5 では インストールボリュームのフォーマットにFAT が選択できない。昔ながらのHPFSか,現代的なJFS(ジャーナル・ファイル・システム)を選ぶことになる。JFSはHPFSに比べてキャッシュが大きくとれるのが魅力。このNetVistaにはたった128MBしか積まれていないので,さほどパフォーマンスの向上は期待できないけれど,とりあえず新しい物好きなのでJFSを選択する。
ここで注意を。デフォルトでは Check for error while formatting (フォーマット中にエラーチェックをする)にチェックが入っているが,先ほど7GBのボリュームを用意してフォーマットした時には1時間以上かかって辟易した(CPUはCeleron 1.2GHz)。チェックを外せばものの数秒で完了するので,ここは状況に合わせて考えたいところだ。

eComStation installer : Locale and timezone settings
国コード,キーボードレイアウト,コードページ,そしてタイムゾーンの選択をする。うーんさっきキーボードレイアウトはUS-English を選んだのは確かだけど,国コードはJapanにしたんじゃなかったっけ?なのになぜかUnited Stateに戻っている。ははーん,ここで再度国コードを選択することでコードページが決定されるらしく(三度のインストールでようやく気が付いた),国コードでJapanを選べばコードページは943,850(もしくは850,943),Korea を選べばコードページは949,850(もしくは850,949),Taiwan ならば 950,850(もしくは850,950)となった。Warp4とルールが同じだとすれば,先頭の数字が主コードページになるので,とりあえず943,850にしておく(もっとも943にしたところで,OS/2ウィンドウで c:\という表示が見えるだけで,日本語まで扱えるとは信じられないのだが。笑)。タイムゾーンはUnited States of AmericaからJapanに変更しておく。

そうすれば,今度はハードウェアの設定である。
eComStation installer : Hardware and peripherals configration

ここでは Display DriverやStrageデバイス(IDE/ATAPIかSCSIか),USBサポートなどを決める。Standard Devices で ACPI にチェックが入っているのは何とも判断が付かないが,ここはデフォルトのままで進めた。

eComStation installer : Multimedia configration

次はサウンドドライバの選択画面なのだが,何を考えているのかインストーラは Universal Audio Driver (ALSA based; supports many PCI & AC97 chipsets) を選んでくれている。さっきそのまま進めたら,サウンドが鳴らなかったのだ。NetVista M41 Slim では IBM NetVista SoundMax Integrated Digital Audio OS/2 ドライバ v3.0.4 というのがすでにある。Warp4のインストールならここはサウンドなしを選択して,後からサウンドドライバをインストールすればOKなのだが,eComStation 2.0 ならドライバが含まれていてもおかしくないはずだ。よくみると

Analog Deviced SoundMax AC97 Wave Audio v.3.1.9

というのがあるので,とりあえずこちらを選択してみた。本当はIBMが提供するデバイスドライバを安心して使いつづけたいところなんだが,フガモゴ(笑)
さて HDA High Definition Audio をサポートする Universal Audio Driver (v. 1.0.16 SVN r334)も, EXPERIMENTAL!!「人柱用」(←違う) という注意書きがあるものの選択できる。eComStation 2.0 RC6 でサポートデバイスの幅を広げるためにも,どなたかにテストをお願いしたい。

【16:55追記】eCS に付いている新しいサウンドドライバでは音が鳴らない(eComStation Bugtracker 0002125)

eComStation installer : Select components(Boot with menu for own valuesを選択した場合)

ここではインストールオプションを選択する。デフォルトではほとんどチェックが入っている。たとえば System Utilities には Problem Determination Tools (問題判別ツール)もあって,Warp4 時代には「無用の長物」という前評判からチェックを外していた記憶があるのだが,はたして eComStation では役に立っているのだろうか,と思いつつもインストールしてみる。それから Fonts の中に International Fonts があり,デフォルトではUnicode fonts にチェックが入っているのだが,ちょっと気になるのは,Japanese font や Korean font も含まれている点だ。とりあえずハングルは必要ないので(韓国のOS/2ユーザーの皆様ごめんなさい),Japanese font も選んでみることにした。Tools and Games は Optional Bitmaps 以外にすべてチェックが入っていて,なんとWindowsユーザーがマウスクリックの練習に使う Solitaire まである(パソコンの前で練習ばかりしている人も多いが。笑)。eComStation 環境そのものが楽しみとなっている人間に,余計なゲームは必要ないというのがわたしの持論だが,ここはデフォルトのままで(←なんでやねん)。ただ Legacy Software Support にも当然のようにチェックが入っているが,もうDOSやWIn16は必要ないでしょ(Microsoft に支払っているライセンス料金を返上して,eComStation が安くなればなお良い)。Internet Applications では Firefox / Thunderbird / Firewall configration utility にチェックが入っている。ちなみにインストールされるブラウザは,Firefox 3 ではなくFirefox 2.0.0.14 のほうである。Java Virtual Machine では Java 1.4.2_09 Runtime にチェックが入っている。System Extention の中の Core System Extensions では標準で POSIX runtime(EMX)とkLIBC Coreutilsが,そしてデフォルトチェックで InnoTek Runtime と Security enablement Service(SES)が入っている。もしFAT32でフォーマットしたUSBメディアを使いたい場合,System Extensions の中の Filesystem Drivers にある FAT32 Support にチェックを入れると幸せになれる。Bonus Applications として RSJ CD Writer にチェックが入っているが,必要ないなら外しておこう。

eComStation Installer : Configure network

ネットワークサポートとして,Direct Network adapter connection と Other connection types(PPPoE/PPtP/ISDN/dial-up)が選択されている。なお外部デバイスで PPPoE か PPtP を利用するには,両方にチェックを入れておかないといけないと記されていた。

eComStation Installer : Network adapter configration

NetVista では正しく Intel(R) PRO/100 Network Connection と検出された。GenMac Wrapper のおかげで対応ハードウェアが増えていることにも気が付く。

eComStation Installer : LAN settings

ワークステーションIDとLANドメイン名を決定する。今回はデフォルトのままで。

eComStation Installer : Accept configration

この画面が出れば設定は終わり。Nextボタンを押して,インストーラが終了するのを待つだけだ。ZZz...

そして朝8:30。(そうか日曜日は終わっちゃったか)と思いつつ目覚めてみれば・・・print01.sys まで読み込んだところで,eComStation 2.0 rc5 ロゴを表示させたままブートが止まっていた。やはり ACPI が怪しそうだ。

この議論は、masakun (31656)によって テキ禁止として作成されたが、今となっては 新たにコメントを付けることはできません。
  • 実は音が鳴らなかった最初のインストールの時はACPIを有効にしてeComStationのデスクトップまでたどり着けた。

    2度目はインストーラの途中で、不慮の事故で電源断。

    そして3度目のインストールではACPI有効/サウンドドライバ変更で、ブート途中でstop。

    こりゃサウンドドライバとの組み合わせが悪いのかもしれない。ACPIはWindows2000に標準で入っているものだが、
    OS/2の世界ではeComStation 2.0で採用される新技術。これまではAPM.SYS 1.2(たしかFixPak 15適用後)
    でなんとかしのいできたのだ。だから Warp4 対応機種のNetVista にOS/2をインストールすると問題なく動く。

    eComStation 2.0 では APM 関連もアップデートされているのでチェックしてみてもいいな。
    --
    モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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