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まだ北朝鮮、「通信衛星」ロケットの発射失敗のストーリーが記憶に新しいが、お隣の韓国も今年7月に人工衛星を搭載したロケットを打ち上げることを中日新聞が伝えている。大韓民国全羅南道外羅老島にある「羅老宇宙センター」から、ロシアの技術援助を受けたKSLV-1(Korea Space Launch Vehicle-1)という2段式ロケットを用い、重さ100キログラムの科学技術衛星2号を投入する計画で、今月15日から最終段階の試験が始まっているという。気になるルートは九州南西部から沖縄本島にかけての日本上空を通過する方向で調整中とのこと。もし韓国が打ち上げに成功すれば、自国から人工衛星を軌道に乗せた国としては10番目となるだろう。
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タレコミの補足 (スコア:4, 参考になる)
>今月15日から最終段階の試験が始まっているという。
朝鮮日報の記事 [chosunonline.com]によれば、15日午前にロケットの地上検証用機体(GTV)が発射台に取り付けられ、6月初めまで打上げ準備のテストを行なう模様。その後ロシアで製造された1段目と韓国で製造された2段目を組み立てて、7月末に打ち上げる予定だそうで。
またなぜロシアからロケット技術を導入したかについては、ロシア主導で遅れる韓国のロケット開発>やっと認めたか [iza.ne.jp]が詳しい(元記事である朝鮮日報 [chosunonline.com]は要ログイン)が、ロシア側に振り回され延期に次ぐ延期らしい。はたして7月末に打上げされるかどうかは・・・まだ定かではないのかもしれない感じがした。
eComStation 2.0 Silver Release (RC7) http://ewiki.ecomstation.nl/ecomstation20rc7whatsnew
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KSLV (スコア:4, 参考になる)
まあ北に抜かれなくて良かったですね、人工衛星打ち上げ国の順序的に。
逆に言うと北の方々はあわよくば南を出し抜いて一矢報いてやろうとかそんな思惑もあったんだろうとは思うけども。
この計画、構想当初は韓国国産のガス押し式液酸/ケロシンエンジンKSR-3 [astronautix.com]を使って
離陸重量20t、LEOへ100kgを投入するロケットKSLV-I(旧) [astronautix.com]を国内開発する予定だったのですが、
おそらく向こうの国内でもそこから先の発展性が見込めないとか自国の実用衛星上げられないだろとかそういう議論があったんでしょう、
1段目にロシアのアンガラ [astronautix.com]を使い、上段に国産のキックステージを載せた、離陸重量140t、LEOへ100kgを投入する新KSLV-1 [astronautix.com]になったのは周知のとおり。
そして、ここら辺の経緯はわが国がQ、N(旧)の両ロケットの開発を諦め米国からデルタの技術導入を図った新Nロケットになるのとよく似ています。
だけど、N-I開発着手当時の1960年代末から70年代初頭には既にデルタとデルタのMB-3エンジンは確立された技術であった一方、
件のアンガラはロシア本国でもまだ上がっていないロケットなんだよね。大丈夫なのかそれ。
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Re:それって昨年から延期してる奴ですよね (スコア:4, 参考になる)
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Re:当然 (スコア:1)
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Re:当然 (スコア:5, すばらしい洞察)
マジレスすると北朝鮮との違いは
日本の当局とちゃんと事前の調整をしているという点ですね。
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当然わきまえるべき事 (スコア:4, すばらしい洞察)
2006年6月に日本政府は、韓国の外交通商部などと最初の非公式協議を行った。非公式協議というのも、向こうに渋々応じてもらった感じがする。第2回目の情報は未確認。次に確認できたのは、今回の報道。
何しろ宇宙開発。最初の数回は失敗率が高くても全然不思議ではないのだから、少なくとも技術が未熟な内は、人が住んでいる地域に向けて飛ばさないで欲しい。それは、当たり前すぎる事だと思う。東向きに飛ばさないとはいえ、南西諸島方面であっても、人が住んでいる事に変わりない。東シナ海は海上も混雑しているはず。
これは目的が平和利用であるとか、全く関係ない。日本は、当然、予定の軌道をはずれた時に備え、迎撃の準備をすべきだと思う。ロシアも、先日の北朝鮮の打ち上げの時、万が一に備えて、そういう準備をしていたという。
そもそも朝鮮半島南端に打ち上げ基地を置く事自体、間違った計画だと言わざるをえない。
##ベストエフォートより、リーストエフォット
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Re:当然わきまえるべき事 (スコア:4, すばらしい洞察)
>これは目的が平和利用であるとか、全く関係ない。日本は、当然、予定の軌道をはずれた時に備え、迎撃の準備をすべきだと思う。
そもそも、人工衛星発射用のブースターには、爆破コマンド受信機と自ブースターの爆破用火薬を積んでいる。
それを韓国側に確認するところから、スタートすべきでは?
予定の軌道をはずれた時、爆破コマンドで、ブースターごと爆破。危険空域/海上に落とせるかと。
北朝鮮の打ち上げの時は、爆破コマンドも爆破火薬も搭載されているか不明で、ブースター自体が、前回のミサイル実験で爆破機能を持っていないことが、今回の大騒ぎの元になったのでは?
日本のブースターにも爆破装置が搭載されており、何度か使用されているが、特に問題を起こしていない。
>ロシアも、先日の北朝鮮の打ち上げの時、万が一に備えて、そういう準備をしていたという。
軌道面傾斜角度を考慮すると、ロシアの排他的経済水域より南側にミサイル暖冬/衛星が通過するのは、明らかであり、ロシア政府高官も、「形だけの対応」であったことは、情報をリークさせている。
>そもそも朝鮮半島南端に打ち上げ基地を置く事自体、間違った計画だと言わざるをえない。
コレオリ力を最大限に活用し、軌道面傾斜角度を抑え、ペイロード重量を抑えるには、射場は、赤道に近ければ近いほどよい。
このため、朝鮮半島南端に打ち上げ基地を置く事自体は、当事国には、とりたい選択肢である。
ただ、第三国の上空を飛翔体が通過するのは、国際条約上問題がないと言い切れる訳ではない。
何らかの形で、新たな条約が必要になるのは、間違いない。
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Re:当然 (スコア:2)
年間では実際の所どれくらいの数のロケットが日本上空を飛んでいるのでしょうかね。
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Re:なんでこれはミサイルといわないの? (スコア:1, 参考になる)
・北朝鮮は国連決議で弾道ミサイル発射を禁止されていた(だからいくら衛星打ち上げだと言っても言い訳に聞こえた)が、韓国はそういう制限を特に受けていない
・北朝鮮のものは大きな陸地をまともに横断したが、韓国のものは出来る限りそうならないよう配慮しているように見える
・北朝鮮は自前で核兵器開発までやっているが、韓国は今は多分そうではない
といった違いがあるからではないでしょうか。
普通の人と、普段から刃物をちらつかせてもめ事ばっかり起こしてる人とではやっぱり対応が違って当たり前でしょう。
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Re:なんでこれはミサイルといわないの? (スコア:3, 参考になる)
> 北朝鮮は国連決議で弾道ミサイル発射を禁止されていた
> (だからいくら衛星打ち上げだと言っても言い訳に聞こえた)
国連決議で禁止されたのは「弾道ミサイル発射」だけじゃないんです。
国連決議1718和訳 [mofa.go.jp]より
> 5 北朝鮮が、弾道ミサイル計画に関連するすべての活動を停止し、
つまり衛星打ち上げ用のロケット開発自体であっても言い訳にもならず、まさに関連してますので決議に抵触するということです。
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Re:当然 (スコア:1)
一応領海は横切るかもしれないけど、領土はよける努力をしているってのが違うかな。
しかし欧州みたいに素直に南海の孤島でも借りた方がよいのじゃないだろうか?
南に向けて打ち上げて、南東に向きを変えながら、陸地をよけて登ってくとか、無駄に難易度高いんじゃないかと。
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Re:当然 (スコア:5, すばらしい洞察)
自国の陸地や他国の領土上空を通過しないためにドッグレッグ・ターンを行うことは珍しくありませんが、太平洋に面し、島嶼の影響を殆ど受けない種子島ですらこの有様 [mhi.co.jp]ですから、韓国の場合、どちらへ射上げようと全ての周辺国が邪魔になることは事前に分かっていたはず。
にも拘わらず国内に射場を設えたことは全く理解できません。
クリスマス島にでも作ればよかったのに……。
Nullius addictus iurare in verba magistri
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予算の問題?国家の威信? (スコア:3, 参考になる)
>韓国の場合、どちらへ射上げようと全ての周辺国が邪魔になることは事前に分かっていたはず。
射場建設にあたって徐科学技術相(2001年当時)曰く
のだそうです(朝鮮日報)。「韓国、自国にロケット発射基地を建設へ」 [technobahn.com]という記事にも「全羅南道高興郡は韓国では最南端に当る場所となるため、ロケットを南方方向に向けて打ち上げても自国の他の地域には影響を及ぼさないことが、この地域がロケット発射基地に選ばれた理由」とあります。要は国内に造ったほうが安上がりだし便利だしということでしょうか。もっとも当初はより南方にある済州島も建設候補地だったのですが、住民運動で取りやめになったとのこと。どうしても国内に射場が欲しかったみたいですよ。
なお今年1月に三菱重工業がH-IIAロケットによる韓国の多目的実用衛星KOMPSAT-3(スパイ衛星)の打上げを受注 [mhi.co.jp]しています。成功実績が多い三菱重工の「打ち上げ輸送サービス」 [mhi.co.jp]を利用したほうが、初体験のロケット打ち上げよりも確実だと思うけれど。やはり国を挙げての宇宙開発競争のせいなのでしょうか。昨年暮れには月着陸船 [youtube.com]の試作機まで公開 [technobahn.com]と聞いてびっくり。
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Re:なんでこれはミサイルといわないの? (スコア:1)
韓国は一応友好国ですし、事前通告や打上げ軌道の配慮もやってると聞いてましたから、
このストーリーで、冗談まじりにしても北朝鮮と十把一絡げのような嫌韓的反応が多いのにびっくりしてるんですが、
書かれてる皆さんは、韓国とのお仕事で嫌な思いをされて先入観があるとか、そういう背景があるんでしょうか?
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Re:なんでこれはミサイルといわないの? (スコア:1, 参考になる)
飛翔体という言葉は国内のロケット研究では伝統的に使われてきた言葉なんですけどね。
http://www.jaxa.jp/projects/sas/flight/index_j.html [www.jaxa.jp]
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Re:TGVの二の舞 (スコア:1)
それに日本がN-Ⅰ作った時だって下段米製上段日本製と似たようなことをやっている。
ま、何事にも初めてってのはあるんだよ。
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Re:当然 (スコア:1)
何が韓国に落ちてだか。面白くもなんともねえ。
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日本のロケット打ち上げ条件から考えてみる (スコア:1)
>皆既日食の日にぶち当てるなんてことは
参考までに温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」を乗せたH2Aロケット15号機 [slashdot.jp]の打上げ概要 [mhi.co.jp]によれば、
とあって、計画段階で日食当日は中止となっていました。しかし7月に打ち上げを予定している科学技術衛星2号が日食の影響を受けるほど高度なものかどうかは分かりませんし、韓国が日食の与える影響をどう評価するかは分かりませんけれど(ちなみに最大食分は80~90%に達するようです)。ちなみに「H2Aロケット15号機の打ち上げ準備状況」 [www.jaxa.jp]によれば、ロケットの「第1段・第2段起立が完了したのはH20.12.2」(12月初旬)、そしてさまざまな打上げ準備 [mhi.co.jp]を経て、実際に打ち上げられたのはH21.1.23でした。同じ2段式ロケットですから多少の段取りの差こそあれ、作業が順調にいけば日食の日(7/22)になんとか間に合わせられるかも。
さて非公式協議を重ねているという日本側には、漁業関係者との合意のもと「日本におけるロケット打ち上げ期間」が定められています(JAXA | ロケットについてのFAQ : # Q12 [www.jaxa.jp]
# どうして年に夏と冬しかロケットの打ち上げをしていないのですか)。日本の領海を通過するのですからおそらくこの期間について、韓国側に伝えているのかもしれません。
それからまたまた日本のH2Aロケットの資料なのですが、H-IIAロケット13号機打上げに関する主要制約条件 [mhi.co.jp]というPDFファイルによれば、当日の空模様や風速・雷といった天候条件の他に「打上げたロケット及びロケットの分離物が、軌道上の宇宙物体と衝突しないように配慮した打上げ時間帯」という規定があります。
いろいろ条件を列挙してみましたが、はて初めて打上げる韓国はいったいどんな日程を組んでくるのやら・・・
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