minato_nakazawaの日記: サマータイムa.k.a.Daylight Saving Time関連資料 1
自民党と経団連が本気で法制化したがっているとのことで,再び/.Jのエントリに上がった。
高緯度に位置するヨーロッパではいいかもしれないけれども,米国では不便な地域も多いよなあと思っていたのだが,このページの地図を見ると,米国でもアリゾナ州では採用されていないのだそうだ。自民党や経団連の言い分を聞いていると,採用していない日本が特殊と言いたげだが,全然そんなことはなくて,むしろ採用しているのがヨーロッパと北米,南米の一部,ロシア,中東の一部だけといえる。インド,中国を含めて,アジアで採用している国など(中東の一部を除けば)ない。アフリカでもほとんどない。ヨーロッパでもアイスランドは採用していない。採用している国でも,いつから切り換えるかはまちまちらしい。
思い出すのはペンシルヴェニア州立大学に留学していたときに,アメリカ人類学会がセントルイスであって,院生の車に便乗させてもらって出席していたのだが,ペンシルヴェニアに帰る日がちょうどこの切り替え日になっていて,集合時間を危うく1時間間違えて,置いていかれてしまうところだったことだ。州によって違うなんて,不便だろうなあ。
地図があるのと同じサイトの合理的根拠と元々のアイディアを読むと,最初の提唱者はベンジャミン・フランクリンだそうで,米国が採用したのもそのせいなのだろうと思われた。同じサイトには反対意見と障害もまとまっていた(時計を使っているシステムの書換えの手間と費用には触れられていないが)。
今回の/.Jのエントリに匿名で書かれた,日本は省エネのために努力していますよというポーズを欧米に見せるため,という読みは卓見だと思う。ちゃんとLCA的にすべてを計算して省エネになる保証はないからしませんよ,と宣言する方がよほどまっとうだと思うが。
この日記は世界地図が載っているサイトをリンクしておくためのメモなので,論考としては中途だがここまで。
睡眠学会声明 (スコア:1)
Minato NAKAZAWA, Ph.D. Demographer, Human Ecologist