okkyの日記: perl を使うようになれば awk はいらないか? 1
何が面白いかというと、事象が逆なのだ。私は awk も perl も使えるが、perl を使うようになったからと言ってawkを使う頻度は全然減っていない。
awkにはperlにはないさまざまな弱点がある。そのためにawkでできる事はperlでもできるし、perl出しか出来ないことも多々ある。が、それでも私はawkを使うことがある。それはたった2つだけ、perlには弱点があるからだ。
a)perlはdefaultではついてこない環境がある
b)perlの強力さがsecurity上の弱点をも強化する
WindowsならawkもPerlもないからどうせ何か入れる、のであればperlを入れればよい。LinuxなどもデフォルトでPerlが入っちゃってるdistroの方が多い。
問題はお客様環境だ。お客様の中には「余計なものを入れてセキュリティ上のリスクを負いたくない」という方がいらっしゃる。確かにperlなんかが入っていると、侵入後の悪さが大幅にやりやすくなる。Perlの強力さがこの場合は仇になるのだ。
そのため、お客様は「Perlなしでもできる事は Perl なしでやってくれ。どうしても、本当に無理だと判ってから、Perlを入れるかどうか判断しよう」と言う。
このスタンスはひとつの見識だと思っているので(それ以前にやすやすと侵入を許すようなOSを使うな、というのはあるのだが)、わたしは尊重することにしている。するとoldwaveさんが言っている袋小路にバコバコ衝突することになる。
お客様が恐れているのはSecurity の観点から見たPerlの強力さであり、強力である理由は袋小路の少なさに起因している。全く同じ理由で一方は良いと言い、もう一方は悪いと言うのだから、絶対相容れることは無かろう。
というわけで、awkを使う頻度は減らないのだ。Perlを使う頻度は上がるのだが。
# つまり、Cあたりが犠牲になっているってことです:p
確かに! (スコア:1)
うちの職場でも、まさにその理由で、Solarisではawkが活躍してます。