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okkyの日記: 月に20万稼ぐ方法…ねぇ…うーむ 6

日記 by okky

誰のblogだったか忘れたが。どこかのblogで「月に20万ほど収入が欲しい」的な内容が書いてあった気がする。面白い話だなぁと思って数日考えてみた。

まぁ、結論を先に言うとろくなことは思いつかなかった。思いついてたらblogとかに書かないで自分でやってしまうだろうから、ここに書いている段階で「すまん。何も思いついてない」って事で。

とは言え。何も思いつかなかったは「何も考えなかった」ではないので。考えた部分までを書いてみよう。

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まず前提条件。こんな感じじゃないかなぁと予想。

- 今は休職中か無職中
- フルタイムで働きたくない or 働けない
- 時間拘束もかなり無理(10:30-15:00 とかそういう風に時間を決めて働けない)
- コンピュータはある程度使える。少なくとも blog が書ける程度には。また、少なくともその程度の環境はすでにある。
- アフェリエイトとかその辺の知識はある or 学習できる
- スケジュール拘束されなければ、時間は相応にある。情報収集とかのために出歩くこともある程度は可能だろう

たぶんいくつかの条件は外せるだろう。別の拘束条件があるかもしれない。また、持っている知識にどのようなものがあるのかも判らない(私が調べようとしなかったという意味)。

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さて。まずは。月20万というと年間240万だ。そのサイズのマーケットはあるのか?なにしろ不景気だと世の中無駄にやかましい。

たぶん、ある。

革新的ソフトウェア企業の作り方」に書いてあることだが、大企業は大勢の人間を食わせていく必要があるのでマーケットサイズがある程度以上大きくないと商売できない。一人10万円で合計20人しかお客がいない市場は、大手企業には手が出せないのだ。大手企業が手を出せるのは一人1万円で合計10万人のお客がいるような市場。少人数しかお客様がおらず、一方で大金持ち(一人から取れるお金が超大規模)なわけでもないような市場は、一杯あるはずなのだ。

不景気になると、人間、お金の使い方がシビアになる。すると従来ならば
「ま、これでいっか」
で済ませていた部分に、おのおののこだわりが出てくる。従来ならマクロクラスターとして存在していた大市場は、不景気のたびに分裂してマイクロクラスター化する事が知られている。実は不景気になるとこのようにして,従来自分たちが対象にできた大きな1つの市場が複数に分裂し「自分たちが商売相手にできる市場が消滅する」のが大企業にとっては恐ろしいこと。なのだが、逆に個人事業者にとってはマイクロクラスター化するとは「市場が増えること(大きくなるのではないよ!?)」。

こう考えると、「どこに」かは判らないが、年収240万ぐらいのマーケットなら必ずある。というか、たくさんある。年収2億4千万の市場が100個ぐらいに分裂した奴が。

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「新社会人にあなたならまず何を教えるか?」の中で、自動化の重要性について書いたことがある。

時間拘束が難しい場合、「お客様の都合に合わせて」人間が何かをすることは難しい。そもそも 09:00-17:00 という労働時間拘束自体、その間のどのタイミングにお客様がいらっしゃっても対応できるようにする、というのがもともとの趣旨だ。時間拘束が難しいとは、ようするにこの手の対面性が困難だ、ということを意味する。

対面性が困難だということは、お客様が何かをリクエストしてから人間が反応できるようになるまでにどうしてもオーバーヘッドがかかる、という事でもある。つまり即応性は難しい。

こう考えると、即応性のある対応は自動化しなくてはいけない事になる。つまり、最初にお客様の相手をするのは計算機でなくてはいけない、ということ。次に「人間が即座に反応できない」事に対する言い訳が許されなくてはいけないか、最後まで人間が反応しないで済ませられるか、どちらかでなくてはいけない。

アフェリエイトはこの条件を最もよく満たす。WebPageを作って、放っておけばいいから。その代わり、収入の安定性も絶対量もめちゃくちゃ低い。皆、「とりあえず」でやっているからだ。あと、アマゾンとかの書評を丸写しにしているページが一杯あるが、これはやめた方がよい。すぐ露呈して誰も近寄らなくなるだけだ。どうせ Amazon で読める書評を他の場所で読みたいと思う人はいない。

次が「背取り」や「転売屋」。物の価値を知らない「売り屋」から買って、物の価値を知っている「買い屋」に売る。先物取引やネット株、FXも広くはこの類。この方法の弱点は「博打」だということ。結局自分と同じ価値観でそのモノを評価してくれる人の数がマーケットになる。数が多くなればライバルが増えるし、絶対流通量が多ければ「安い売り屋」に皆直接買いに行く。なので博打になるし、その事実がすごくストレスを生む。よほど心臓と胃が強い人(と、赤字が出ても構わない位お金持ちな人で、扱っている商品がすきな人)以外、お勧めできない。

絶版本を BookOff で買って Amazon で売るケースぐらいなモノだろう、確実に儲かるといえるのは。しかしそれは仕入れの段階が極めて不安定なわけで…

既読・その他・アフェリエイト 系」に過去に読んだこれ系の話にまつわる本は並べてある。読む必要は無いぐらいに内容は書いてある。参考までに。

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資格や知識の有無はポイントになるかもしれない。あとプログラミングの知識(と言っても、PHPとかでもいいし、perlとかでもいい)も。

コンピュータ化が進んだ世界だといわれて久しいが、世の中まだまだ計算機化は十分進んでいるとはいえない。あるいはまだまだ計算機の能力を使い込んでいるとはいえない。

そういう「計算機化されていないジャンル」で仕事をするのは手だろう。もちろん、あなた自身はその仕事を「自動化する」のだ。機械は24時間365日、文句を言わずに働いてくれるのだから、その分人間は解放されるし、仕事は速い。エラー処理までまじめに作りこむとえらい大変なことになるが、その部分は人間が対処することにして精度を下げてやれば、作るプログラムは大幅に簡単になる。

ちなみに、私はこの手のやり方が得意なので、しょっちゅうさぼっていると言われる。それは違う。計算機はまじめに仕事をしているし、十分な計算機パワーをくれないために計算機が仕事をしている間はメールすら読めない状態に陥っているのは私のせいではない。もっとマシンパワーを!!(閑話休題)

逆に、あるジャンルの知識が十分計算機に応用されていない、というのも良くある。皆がよくわからないと言っているジャンル…特に数学にはそれ系のものが多い。なに。大抵の場合研究者が作った「ライブラリ」はある。ほとんどの人がそのライブラリの使い方を理解できていないだけだ。だから、自動化に応用するといっても大仰なコーディングはいらないはずだ。

誰の言葉だったか忘れたが「ひとつのジャンルのエキスパートは腐るほどいる。二つのジャンルにまたがってまぁまぁ得意な人は、世界中でただひとりになれる」というのがある。一方を計算機にしておいて、もう一方を何か探すわけだ(たぶん、2つ用意するともっといいことがあると思う)。

この例としては…2例。

  先ほどファミレスでご飯を食べていたらタクシーの運転手らしい人が二人、話をしていた。「車を譲渡するのはいいが手続きが面倒」。必要なデータをお客様に入力させて、書類を作ってあげて役所に届けてあげる、という代行業は昔からあるが、計算機で書類作成を自動化できれば、まとめて書類を役所に出すだけでよくなる。一人分をやると面倒でも、10人分やっても2倍程度の時間しかかからない。

  個人的にあるといいな、と思うのは「曖昧な利用目的から大雑把に適切なPCのスペックを割り出してくれるサービス」。「MS-Office が使いたい」とかそういう初心者な要求から、BTOなどの選択メニューを選んでくれるサービスだ。初心者はCPUのスペックだとか、チップセットのスペックだとかはよく判らない。使いたいソフトがどれぐらい負荷が高いのかもわからない。なのでこの2つの間のマッチングが取れない。まぁ、今時は64bitCPUで4Gbyteメモリのせておけば、どうとでもなるが…それだと割高なマシンになってしまう。景気が良いならこれでも良いが、不景気な場合は「少しでも安い方がよい」。この辺をどうチューンするかが腕の見せ所、というサービスだ。
ただ、集金システムをどう構築するか、という点に問題が…

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翻訳代行業(外資系企業は製品マニュアル類を日本語に翻訳する必要があるのだが、普通に翻訳のプロに渡すと専門用語が全部滅茶苦茶な事になって返ってくる。default が 債務不履行とかね。なので技術系専門の翻訳代行業は常にニーズがある)なんかも、結構市場的には大きい。ただし、この手の個人的な能力に強く依存するジャンルは「霧中市場」と言われていて、ようするに需要と供給がなかなか出会わない。出会うと、独占しちゃうので価格が適正にならない。こういう市場は Virgin グループのような攻略の仕方をすると面白いらしいのだが…「リチャード ブランソン」の本を十分読んでいないからだろう、今一イメージがつかめない。

こういう「霧中市場」だったものに「転職」というものもあって、今ではリクルーターが山のように活躍している。同様に「結婚相手紹介」も、今では腐るほどある。

しかし、「霧中市場」自体はまだまだ沢山ある。こういうのを結びつける仕事をするのも手だ。もし、人と会って付き合うのが苦手でなければ。機械化できるノウハウは「結婚相手紹介」のジャンルに腐るほど実装されている。これを「転職リクルーター」が使っているノウハウと比較すればすぐ、ベースになるアルゴリズムは予測できる。横展開は簡単だろう。

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とまぁ、いくつか思いつくのだが、いまひとつ具体的にならない。ここで Give Up。

この議論は、okky (2487)によって ログインユーザだけとして作成されたが、今となっては 新たにコメントを付けることはできません。
  • タイトルと言い、前提条件と言い、私の事かと思った。
    • でも絶対別の人。hotta-sさんのblogでこのネタは見た覚えが無い。

      同じ様な条件の人は多いと思う。blogで判る程度の事から考えているから。
      もっと個別な能力が判ったりすると、詳細化したり特殊例が考えられたりするが。

      ちなみに、今回、このテーマで考えたおかげで、大前研一の本は一ヶ月あれば書ける、という事が判った。あの人がどうやってテーマを持ってくるのかは判らないが。たぶん、今回私がやったのと同じ様な考え方をすれば、こんなに少ない情報でも一週間でベースになるストーリーと解決策は出せる。あとはデータで裏づけしてやれば、一冊出来上がりだ。
      --
      fjの教祖様
      親コメント
  • by Johansson (12418) on 2008年12月30日 9時50分 (#1483117) 日記

    tokenさんの日記 [srad.jp]がそうではないかと。

  • by parsley (5772) on 2008年12月30日 10時47分 (#1483145) 日記
    100万とか、もっととか、いくらでも方法はあるんじゃないか?稼ぐ方法なら。
    使う方法を考えておかないと燃えるゴミが増えるだけになる。

    たとえば、手元にあるカラープリンタを使ってごにょごにょとするとお金みたいなものは出来上がる。ほら、その時点で違法だ。使い方が間違っていなければとても幸せな気分になれるだろう。

    借金返済のため、生活費のため、ちょっと贅沢したいから、理由はいろいろあるだろうけれど、 とりあえず20万なんて考えずに、出る金額の方を調整してみればもっと幸せな方法が見つかるはずだ。
    --
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    • 100万とか、もっととか、いくらでも方法はあるんじゃないか?稼ぐ方法なら。
      そうとは限らんでしょう。

      月収が1000万の人間にとって20万増やすのは運用方式を変更する程度で済むが、0な人が20万稼ぐのは容易なこっちゃありません。

      また、そもそも体力知力共に腐るほど有り余っている人は、根本的に悩んだりせんでしょう。

      とりあえず20万なんて考えずに、出る金額の方を調整してみればもっと幸せな方法が見つかるはずだ。
      これは入力が十分ある場合の話。
      入る金額が20万以下の場合、出る金額をいくら調整しても20万分の価値は出ない。

      基本的に「出るを抑える」を目的化してしまった倹約法は何も生まない。無駄がもったいないのはその通りだが、「もったいなくない支出の仕方」は世の中まだまだ山のようにある。それらに投資しつつちゃんと生きていくためには、まず「入力を増大させる」必要がある。入力を長期的に増大させるために短期的に支出を「偏向させ」、そのために他の部分を倹約するのでなければ、倹約になど何の意味も無い。一方で、なぜ収入を増大させたいのか、は一般的な議論の対象ではない。

      なので、出て行く方をどうにかする事は今回のターゲットからはずした。そもそも面白くないしな。ネタとして。

      入力と出力に関しては、「上杉鷹山 [geocities.jp]」が私のお気に入りだ。J.F.ケネディが「最もリスペクトする日本人」として選んだだけの事はある。
      --
      fjの教祖様
      親コメント
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