quabbinの日記: [雑文] 予告.in。惜しい。 2
ITmedia Newsは犯行予告収集サイト「予告.in」公開 「0億円、2時間で作った」より
ネット上の犯行予告を検知できるソフトの開発費を盛り込む。費用は数億円(略)という内容の報道を見て、(略)0億円で数時間でできる」と考え、実際に1人で2時間で作った
いやそれ、タブン、国が作ろうとしているものとは違うものでしょう。
作るものについては、は
総務省によると、現在のフィルタリング技術では、「殺人」「殺します」といった言葉に反応する方式になっている。この方式だと検知数が膨大なものになってしまい、どれが本当に危険なものかを見抜くのは難しいのが現状。
新しく開発する技術は、情報通信研究機構などで開発されている「自然言語処理技術」を応用。単語に関わる文脈や時間的変遷を解析することで、「どの情報が本当に危険なものかを検知することができる」
(中略)
開発されれば、フィルタリングサービスを提供する企業などの利用が見込まれている。
本当に危険な「ネット犯行予告」を検知できるか? - 総務省が技術開発へ マイコミジャーナル
要約すると、
- キーワード検索ではノイズが膨大
→自然言語処理で文脈から危険性を自動判断させる
→他の目的のフィルタリングでも利用できるような汎用性
を目指すということ。
予告.inの場合、このノイズの選別をネットの集合知…というよりは、ボランティアの労力で解決したわけですが、しかしノイズを選別する人的労力が必要というそもそもの問題は解決していないわけです。
報道を見る限り国が解決したいのは、ノイズを選別する人的労力自体でしょう。
しかし、自然言語解析でそこまでできるかどうかは、これからの研究となるとしているわけです。
更にこのアプリには欠陥があります。
先日の秋葉原無差別殺人事件について、検知できません。
件で使用された掲示板は、ケータイ関連の有名サイトであるMEGAVIEWです。
RSSが無いのは当然、通常のクローリングも一部を除いて拒否されているわけで、件の事件は検知できなかったでしょうという結論に至るわけです。
国なら、各ケータイキャリアに協力してもらって、なんとかすることは可能でしょうけど、ここらは個人の限界ですよね。
こういうものを素早く立ち上げる才能というのは、26歳という作者の年齢を考えると、尊敬するに値するし、ものすごいバイタリティであり、また知識と技術力だとおもいます。
私がやろうとしたら、二時間では無理でしょう。
ただ、おしい。
国を批判するには、タブン方向性がちょっと間違っていて、思いは届かないことでしょう。
予告.out (スコア:0)
Re:予告.out (スコア:1)
応用編で「captchaにしてみました」とかやると楽しそう。