The Austoralianの記事や
BBCの記事によると、近年(特に最近の2世代で顕著な)東アジア域で近視の子供が増加している(イギリスでは20-30%なのに対し、東アジアでは多いところで90%に達する)ことに対して、オーストラリア国立大のIan G Morgan 教授、東京医科歯科大の大野 京子准教授らのグループによって、日照不足が原因であるという指摘がなされたそうだ。成果はThe Lancetに5/5付で掲載されている(
Abstract)。
研究によると、近視の増加は「勉強への集中と日照不足」という原因の複合で起きているという。受験競争社会ゆえに学校や宿題などの家庭での勉強が増え、子供たちが外で遊ばなくなったため、日照不足になったという。日照をうけるとドーパミン(dopamine)が生成され、近視の原因となる眼球の長大化を防ぐ、というメカニズムが、日照不足な東アジアの子供たちでは阻害されている、と示唆されている。近視になるのを防ぐには、通学の時間も含めて毎日2~3時間、外で(10~20,000lux位の明るさの)日照を浴びることが必要だそうだ。10luxは「曇ったイギリスの空の下」でも得られる程度の照度。The Austoralianの記事では「コンピュータゲームやTVを見る時間の量は(近視の)原因の一つにはなりえます。が、我々が言える限りでは、それ単独で危険というわけではないでしょう。」という研究者のコメントが示されている。
過去/.J記事で
夏に生まれると近視になりやすい?というイスラエルにおける研究が紹介されていたが、こちらも日照と近視の関係だった。ただ、こちらは「幼児期に、光にあたる時間が長いと近視になる」という結果だった。日照と近視の関係は、発育過程で様々に変わるものなのだろうか?