なんかコメントの意図が伝わっていないコメントが多いので、ちょっと長めに補足します。
まず、この研究が素晴らしいと私が思うところは、生徒達の「セレンディピティ」です。セレンディピティとは、偶然のチャンスをものにする能力のことです。運がどれだけあっても、セレンディピティがなければそのチャンスをものにすることはできません。「結局運だよね」などというのは、セレンディピティをあまりに軽視しすぎていると思います。
さて、この論文の掲載までにどれだけ生徒が貢献したのか、によってこの事実から読み取れる生徒のセレンディピティには大きな開きが生じます。この論文が掲載されるまでをいくつかにステップに分けるとすると、以下のようになるでしょう。
1. 現象の発見
2. 追試の計画立案
3. 追試計画の実行
4. 結果の考察と場合によっては2に戻る
5. 論文の原稿を執筆
5a1. 日本語で原稿を執筆, 5a2. 原稿を英語に翻訳
5b. 英語で原稿を執筆
6. 投稿
7. レフリーコメントに対応し改訂
8. 受理、または却下され5へ戻る
このうち4までやっていればセレンディピティをかなり高く評価できます。5a1まででやっていれば素晴らしいです。そこから先は些末なことです。もちろんそこまでやっていればなお良いです。#2052319で紹介いただいたPDFからすると、かなり貢献しているようですから、いやはや大したもんだということになります。
ただ、もし5以降を全くやっていないとなると、論文の著者順はこれでいいのか、という疑問が出てきます。もちろん、著者順は最終的にはcorresponding authorが決めるものだと思いますから、corresponding authorがこれで正しいと言えばそれまでですが、過去に順序や名前を入れるか入れないかで正当な評価を得られなかった研究者(αβγ論文のαとか)は沢山いますので、話題作りで著者や順番決めているとしたら良くないなーということになります。ただしこれは何の根拠もないただの妄想です。