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リアリティ 5

日記 by tabatee
CPUの解説記事なんかを読んでると、(例外も見かけますが)ライターの人は論文読んだり学会出たりと時代に合わせた技術を学んでいるように見えます。新製品を発表するベンダーの側も聞き手のレベルに対応して詳細な情報を公開しているようです。

こういった技術情報の伝わり方は分野にもよるのでしょうけど、かな漢字変換の分野では聞き手側のレベルの不足を強く感じます。昔の記事は知らないのですが、例えばMS-IMEが最新版で「Trigram/SLM」を採用したという記事を見ると説明する側のあきらめさえ感じるような気がします。
CPUみたいに(提灯記事の場合もありますが)専門のライターがいるわけでもないので仕方がないですかね。レベルのあってないライターがいることが問題ではなく、淘汰圧をかけない読者の層が原因な気もします。
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  • by tomoirino (30918) on 2007年02月10日 13時25分 (#1107689)
    セミナーやってください。 1ユーザーとして聞きにいきたいです。
    • by tabatee (1637) on 2007年02月11日 16時38分 (#1108251) 日記
      自分の書いたソフトを中心とした見方では色々言えるのですが、やっぱり一般的なコンセンサスが欲しいです。
      「一般的には~の方法が使われ、過去の手法には~があり、将来は~が使われるかもしれません。anthy(あるいは他のエンジン)では~を選択しているが、~を利用する方向へ開発を進めている様子である。」という感じの記事が書けるライターさんの2,3人もいれば、興味を持った読者が見比べて自分の理解を作っていけるので、良い感じなんですけどねえ。

      P.S. ちょうど今月18日発売のSoftwareDesign誌に日本語入力システム関連の記事を書きましたので、よろしければ買ってみてください。
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      • by tomoirino (30918) on 2007年02月20日 22時08分 (#1113642)
        Software Design 3月号買って読ませていただきました。 ゴージャスな執筆陣で、開発者さんが素人向けセミナーをやってくれているような感じで勉強になります。 一方で確かにコンセンサス形成のために、全体を見渡した説明をしてくれるライターさんがいると良さそうですね。 一介のユーザーとしては、技術面よりも様々なIMの使い心地を比較してくれるような記事も期待してしまいますが、技術の説明よりずっと難しいでしょうね。
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  • by Anonymous Coward on 2007年02月10日 9時12分 (#1107546)
    10も20もかな漢字変換があった時代(DOSの頃)なら話題に上ることも多く
    それなりの知識もライター側が得やすい状況ではあったが、
    今の様に登場する場面も少なく、かつ、かなり専門的になった割には技術的に
    人の興味を惹くようなものではないからそれは当然の成り行きとも言えるかと。

    昔は群雄割拠だったから記事も面白かったよ~。技術的レベルは当然低かったけど。
    • 確かに僕が中学生ぐらいの時には(内容は忘れましたが)色々な記事をみかけた記憶があります。

      まあ、当時のレベルが低かったのはよく言われるようにマシンパワーの問題であって、開発者のせいではないですね。一方、今時のかな漢字変換は難しいと言うことがありますが、工学部の理論寄りの学科で2,3年学んでれば十分なレベルだと感じてます。(既存のオープンソースなものを理解したり、自然言語の研究の中で関係ありそうな分野だけ理解するためには。商用のものはわかりませんが…)

      ついでですが、オープンソースなかな漢字変換の実際の開発者として、開発側と世間的に理解されている技術のギャップを埋めたい理由は2つあります。
      一つ目としては、この分野を新しい開発者を引き寄せれる分野にしたいという希望があります。そのために、実際の目の前のソフトウェアの動作を説明できそうな解説記事が出回っていることが有用であると感じます。
      二つ目も一つ目の理由と似ているのですが、古い手法を表面的に理解したレベルにしか見えないような人たちが政治層でフレームワークとか標準化とか言ってるので、これをなんとかしたいと思ってます。これも出回っている理解が実際の開発側に追いつくようにすることで淘汰圧を高めるのが正攻法と考えます。

      何にしても、面白い議論から有用なソフトウェアが出てくる状況になれば良いですね。
      親コメント
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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