ページ内ジャンプ:

アレゲなニュースと雑談サイト

taro-nishino の日記から検索

taro-nishino (32033)

taro-nishino
(メールアドレス非表示)
2009 年 08 月 07 日
PM 06:42
Perl

今年のYAPC::Europe 2009も無事成功裡に終わったようです。いろいろ面白い話題もあるのですが、特にPerlerがこれまで余り関心を持たなかったマーケティングの会議が多くの参加者を集めたことです。この会合は、Dave Cross氏がオーガナイザーとなり、Curtis Poe氏が実務者となって行われました。日本でもPerlのマーケティング活動に力を入れるためにJPAが発足されたのは記憶に新しいでしょう。
ところで、そのDave Cross氏ですが、昨年Why Corporates Hate Perlを書いて話題になりました。その私訳を以下に載せておきます。

追記 8月9日:
知人から、日本ではどうたらこうたら云々の話がありましたが、的外れも甚だしいので、明記しておきます。
この記事は日本での状況なぞ一切関係ございません。海外、少なくとも英国の話をDave Cross氏は書いているのです。日本の場合は、ガラパゴス云々の件もあって、全く別に議論すべきことであり、私はいっさい関しません。

追記 8月18日:
以下の訳の中に、「その筋の人々」という言葉が出て来ます。これは具体的には誰を指すのか、という質問がありました。原文は"The Powers That Be"です。これは、当局とか権力を持った人々を皮肉る言い方です。では、このエッセイの場合には誰を指すかは、個々の想像にお任せします。私は文章の前後を考えて、経営幹部ではなく、外部のコンサルタントか、会社の或る言語を支持する一派の人(勿論、経営幹部を動かすくらいの社内的力があるのでしょう)だと思います。私は英国のIT関連に知人がいますが、S◯Nの現地法人はかなり支援活動していたそうです。そこらへんが、他言語にはないマーケティング力だと思います。
なお念のために書きますが、英国並びにアイルランドは世界的に見てもPerlメッカです。

何故、企業はPerlを嫌うのか
2008年8月19日 Dave Cross

先週、私はYAPC::Europeのためコペンハーゲンにいた。カンファレンスでの告知の一つは、来年のカンファレンスの場所で、リスボン内になるだろうということだった。来年のカンファレンスの主題は、「企業Perl」になるだろう。それは(昨夜の幾つかの対話とともに)、来年のカンファレンスで私が提出するトークの題名が「何故、企業はPerlを嫌うのか」となるやも、と考えさせた。

それは勿論、事実でない。Perlを愛する大会社の数が尚も多くある。ロンドン旧市内の多くの大銀行で、Perlで書かれたシステムを増強及び拡張することにより、私は退職期間を食いつなぐことが出来るであろう。しかし、幾つかの理由のため、Perlから引越しする会社もまた多くある。ここに私のトークに含まれるであろう理由の一つがある。

私は昨夜、そのような一会社からの人と話を続けた。この会社で、その筋の人々が、Perlはもはやウェブシステムのための言語の選択には無く、次第(おそらく長時間)に、システムはJavaとPHPの組合せで書かれるだろうと告知した。経営幹部は、Perlベースのシステムを「レガシー」として言及し、殆どボロクソに批判し始めた。この姿勢は、開発者達がPerlで書かれたシステムに言及することを気にする、非技術的なビジネスユーザに徐々に広がって行った。ビジネスユーザは勿論、不快な古い、壊れたPerlコードを欲しくない。彼等は、輝ける新しいテクノロジーを欲しい。

そして、数ヶ月が経って、この会社で技術系管理者は、現行システムの問題点の大部分の原因がPerlにあると見なすビジネス環境を作り上げた。ソーシャルエンジニアリングの見事な一例である。

勿論、それもまた完全に不公平である。私は、この会社(他の多く会社と同様に)が大量にまずく書かれた、保守しにくいPerlコード持っていることを全く否定しない。しかし、これはPerlで書かれたコードが直接の原因ではない、と私は擁護する。その場の仕事を仕上げることより以上に開発者に考えることを奨励する設計の専門家のいない環境で、ここ10年前後以上、細切れにPerlコードが開発されて来たからなのである。これらのシステムの多くが、インターネットにおける、その会社の最初のステップにさかのぼるが、相互交流が無い独立した部門で作られた。システムが相互にうまくやり取りしないことや、大量のコードが保守しにくいことは驚くことではない。

一方、Perl開発の中の現在でベストなプラクティスに沿って、Perlで書かれた新しいシステムもある。それらは、新しく認められた言語で書かれたシステムと同様に、保守及び増強し易い(その、し易さを私は競うだろう)。

この会社が、次の数年間書き換えなければならないシステムの数が多いのは確かに事実である。しかし、会社の蓄積されたPerlの経験全てを放り投げて、新しい言語に移ることは、遥かに遠い一歩になるだろう。コードが独自に書かれた時、用意された管理技法と設計方針(殆どの場合、それは無かった)が本当は責められるべきなのに、経営幹部は、その問題に対してPerlのせいにしている。

多くの組織が、大量の悪しきPerlコードを持つという、同じ立場にある。10年から12年前、多くの人がPerlでウェブシステムを書き続け、私達皆が多くの間違いを作り続けた。私達皆が、それらの間違いを扱わなければならないが、それらから既に学んでいることを願いたい。そして、過去10年間に学んだことをすべて考慮するよう、システムの書き換えが出来ることを望む。

この記事で触れた、その会社とっては時期が遅すぎている。アンチPerlソーシャルエンジニアリングはおそらく、その企業文化に巧みに取り入るだろう。Perlの評判が復活することはおそらくないだろう。

しかし、貴方の会社で同じ問題を抱えているなら、どうか、責任を正しく公平にし、Perlをスケープゴートとして使用しないことを確実に努められたい。

表示オプション しきい値: