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590435 journal

udon64bitの日記: 【連載】現場の声-第一声- 2

日記 by udon64bit
これは、ある現場で起きた【事実】である。
主人公は協力会社社員Aだ。

PJに実際投入されるまで、リーダーが不在であるということは、プロパーも
会社も情報をよこさなかった。
PJに参加するのが初めてだった協力会社社員Aは、その分やりがいがあると奮起した。
これが間違いの始まりだったのかもしれない。

プロパーAがリーダー気取りの現場だった。
協力会社社員Aは、初めは言われたことは全部呑んだ。
おかしいと思ったことは、会話でなんとかした。
その効果はあまり見られなかったが、プロパーとは分かり合えていくと思っていた。
ここでも判断の間違いを起こしていたのかもしれない。

しばらくしてから、ずいぶんきつい人だと分かってきた。
そういう人なんだと分かったのは、自分以外の人が危害を加えられているのを
見たときだった。
でも自分がなんとか変えてやろう。【うまい方向】に進めてやろう。
そう思った。
実際、会話を増やし、分かり合えるよう努力した。
結果、少しは信用してくれるようになった。
努力すれば認めてもらえる。そう思ってうれしかった。

ある日、ベンダAとプロパーAが怒鳴りあうほどの大喧嘩をした。
その場に協力会社社員Aは、もいた。
どうあってもプロパーAに非があった。
こんなにも理不尽な人間がいるのかと思った。
ある限りの卑下する言葉が似合う男だと思った。いや、人間とも思えなかった。
体調がおかしくなったのはこの頃からだった。

それでもしばらく仕事をする仲なのだと、半ば開き直った。
会社に報告もした。
相談に乗ってくれる、声をかけてくれる人もいる。
腐りそうになりながらも、同じ苦しみを負っている人とがんばった。
そう思って、がんばった。

ある日、39度の熱が出た。血便が出た。5日も休んだ。3日なにも食べられなかった。
診断の結果、潰瘍性大腸炎。ストレスによるものだった。

約1週間ぶりに、ようやく復帰した。
プロパーAが協力会社社員Aは、に命じた仕事は、力仕事だった。
病欠していた理由と原因は伝えてあった。
ここでようやく気づいた。
「この生き物とこれ以上仕事していると殺される」
本当にそう思った。

体力が少しずつ戻ってきた。
便も少しずつ状態がよくなってきた。
そんな中、生きる意欲すらも無くしてしまうようなことがあった。


ベンダB「記憶に無い設定が手順書に入っているので、どこからこの情報が入ったのか、
誰が追加したのか、調べてくれないか」
協力会社社員A「了解しました。折り返しご連絡致します。」


協力会社社員AとBには、追加した記憶もソースの在り処も分からなかった。


協力会社社員A「こちらでは把握できておりません。」
ベンダB「おまえさー!作成した本人がそんなこと言ってんのは無責任だろうが!!
もっとよく調べてくれよ!!」
協力会社社員A「もっとよく調査して、折り返しお電話致します。」


プロパーAに相談した。
その説明後、


協力会社社員A「参考にした過去のPJのドキュメントはどこにありますか?」
プロパーA「過去のPJにはありえない設定値だ。調べる必要はない。」
協力会社社員A「まだ調べることは出来ますが、調査の結果何も出てこなかった場合は、
どういった処置を取るのでしょうか?」
プロパーA「そんなことはどうでもいいから調べろ!!お前ら以外追加するやつなんか
いないんだ!!」
協力会社社員A「我々が追加したものであると確証はもてないのではないでしょうか?」
プロパーA「そんな子供みたいな言い訳するな!!いいから調べろと言っている!!
調べてから報告しろ!!」
協力会社社員A「了解しました。」


調査の結果、ベンダ全員、プロパー全員、協力会社全員にメールが来ていた。
Win2003SEの障害対応だった。
この設定は、プロパーBからメールが来ており、ベンダBより、プロパーAへ、追加する
よう指示が記載されていた。

ベンダBに報告はした。
経緯を知れて安心したようであった。


この追加された設定だが、実際協力会社社員は追加していない。
なぜ断定できるかというと、いくつかの理由がある。

1.協力会社社員は、プロパーAに指示された画像の掲載の仕方、ドキュメントの体裁
やフォント等によりドキュメントは作成していた。
2.追加されていた設定は、プロパーAの指示した方法ではないものであった。
3.追加されていた設定は、プロパーAが追加するときに使う方法であった。
4.この設定について、協力会社社員は、追加はもとより、プロパーAから指示された
記憶もない。

つまり、設定を追加したのは、プロパーA本人であった可能性が最も高いということ
にある。
これを知ったとしても、当の本人は、おそらくこんなコメントを吐くだろう。

プロパーA「だからよく探せと言ったんだ。子供みたいな言い訳をしている暇があったら
よく探せばよかったんだ。そんなことではお宅の会社には任せられないねぇ。」

そんな権限は、プロパーAには無いことはよく知っている。
実際、プロパーAの上司は、「奴は犬だ」と言っている。
「強いやつの言うことはいくらでも聞く。叩く対象が現れたときは退社まで追い込む。
実際そういうこともあった。」

協力会社社員Aは怒りのあまりしばらく手足が震え、激しい腹痛に襲われた。
また下血するかもしれなかった。
少なくとも、協力会社社員Aにとってそれだけのことだった。

今のPJは12月末まで。今日は12月9日。
次のPJは1月から。
次のPJについて、プロパーでは、協力会社にリーダーを求めている。
協力会社からは出せないだろう。

「今のPJの二の舞だ。
もう下血するのは嫌だ。」

そう思うのは甘えだろうか。
誰が協力会社社員Aを、現場を守るのか。
ベンダにべったりのこんなプロパーと、これから提携を強めて行きたいと、協力会社
社員Aの上司は言っている。

入社して5年。
協力会社社員Aが退社を考えたのは初めてだった。
経緯を知らない世間はこう言うだろう。

「最近の若いのは続けるってことを知らねぇ。ダメなんだよ最近の若いやつはさー。
弱くってもろくって、何かってぇと会社を辞めるだ。そんなやつは何やっても
続かねぇよ。」

当然のことだ。
ただし、【経緯を知らなければ】だ。

協力会社社員Aの上司は、経緯を知っても動いていない。
協力会社社員Aは、また大腸炎にかかることを恐れている。

協力会社社員Aは、むしろ投げやりにこう思っている。

「仕事は仕事。部下が倒れようが入院しようが、顧客からクレームさえ無ければ
OKの世界。稼ぐべき金額を稼げばOKなのだろう。」

「もういいや。死ぬまでやってやるよ。バーカ。」

協力会社社員Aは、倒れるまで自分の体に起きていることを知らなかった。
見て見ぬふりをしていた。
このままでは、協力会社社員Aが過労で死ぬのも、そう遠くない未来かもしれない。

実際、協力会社社員Aは、20歳の時に、過労で右目の視界を半分失っている。
アルバイトのし過ぎにより、眼球に水が溜まっている。
今でもだ。

面白いことに、この協力会社社員Aは、生命線が非常に短い。
それも両手だ。

牛馬のごとくこき使われ、なじられ、足蹴にされてきた協力会社社員Aだが、それでも
強く、優しく生きようと思っている。
優しさに勝る愛は無い。

協力会社社員Aよ。

羽ばたけ。
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  • by oddmake (1445) on 2004年12月09日 23時01分 (#664065) 日記
    udon64bitさんのことでしょうか……っ。
    お大事に………。

    かつて、私も関連会社の人をきちんと守れなかったことがあったな……。
    ごめんよ……(今更謝ってみる
    --
    /.configure;oddmake;oddmake install
    • 独白という形にすると、ただの愚痴になってしまいそうで、それが私にとってよくない形だと
      思ったんです。
      それで、連載ものの書き物(よく言えばショートショートか短編か)にしてみました。

      oddmakeさんのように、そう思ってくれている方がいるだけでも、関係会社という立場の
      人たちは、少なからず救われると思います。
      oddmakeさんと一緒に仕事をされる方は、幸せだと思いますよ。

      くだらない日記を読んで頂いてありがとうございます。
      自己満足ですが続く限り、現場の有様を書いていきたいと思っています。

      将来的には、自社の社内向けのHPに掲載するつもりです。

      #oddmakeさんのような方と仕事したかったなぁorz
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン

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