y_tambeの日記: インフルエンザ検査の信頼性
日記 by
y_tambe
簡易検査キット(イムノクロマトによるA,Bの判定)にせよ、RT-PCRにせよ、新型インフルエンザ絡みで関心の高まってる、インフルエンザの検査法の信頼性について。
何がいちばんクリティカルなのかというと、非常にシンプルな問題。それは「検体をきちんと採取できてるかどうか」ということ。
これは特に、簡易検査キットが出回り出した、数年くらい前に多かったケースなのだけど、(簡易検査した経験がある人ならお分かりだと思うが)綿棒を鼻の奥(場合によっては喉の奥)まで突っ込んで、できるだけたくさんの粘液をくっつけて採取するというのが大事で、そこをおざなりにやっちゃうと、A,Bどちらも陰性という結果になっちゃう。そりゃ、調べるべき検体に十分量のウイルスが含まれてないんだもん、当然だよね。
簡易検査については、もともと(1)症状からインフルエンザが疑われ、(2)A,Bどちらかが陽性、という結果が出た場合に、A型あるいはB型という診断結果を出す、という性質のものです。(1)症状からインフルエンザが疑われ、(2)A,Bともに陰性という場合は、「どっちか判らないインフルエンザか…ひょっとしたら別の病気かもしれん」という結果になるわけ。つーか、もともとそうなることは織り込み済みで、最初に空港での検疫を行っていた頃の検査体制でも「簡易検査キットでA, Bともに陰性の場合は、A型の可能性があると見なし、引き続いて次の検査に回す」という方針だったわけです。
#で、そこらへんの基本的な運用方法がなぁなぁになって、さらにマスコミがよく判らずにキット自体の信頼性がどうこう言ってるのが昨今の状況。
RT-PCRも同様でサンプルの取り方次第では、陰性になっちゃうというケースも出てはきます。ただ、PCRの「感度」はあらゆる検査の中でトップクラス(遺伝子断片を倍倍に増幅させてくので、例えば30サイクルなら1分子が2^30個に増幅される…なのでわずか数分子程度の遺伝子でも検出が可能なことも)なので、簡易検査で見逃されたものでも大抵は引っかかってきます。
ただ、この辺りは自分でやった経験のある方ならご存知だと思うけど、エラーも増幅されてしまうので、「PCRでバンドが出た」という場合については、偽陽性の可能性も頭の片隅に置いておく必要があります…まぁ通常、偽陽性のものについては本来検出されるべき断片とサイズが違ったり、他に変なバンドが出てきて、電気泳動像が汚いことも多いので、そこらへんから総合的に判断がつくことが多いですが(やり直せば上手くいくことも多い)。これに対して、断片の増幅の有無だけでなくシーケンシングまで行う方法なら、こういう偽陽性の問題は生じません(もちろん、クロスコンタミとかの偽陽性はさすがに無理ですが)。ただシーケンシングにもそれ自体の信頼性(サンプルが汚いと上手く読めない)とか、一度に解析できる数の限界なんかの問題もあって、一長一短の部分がありまして…結局のとこ、普通は「RT-PCRの結果で確定」という形になるわけです。
何がいちばんクリティカルなのかというと、非常にシンプルな問題。それは「検体をきちんと採取できてるかどうか」ということ。
これは特に、簡易検査キットが出回り出した、数年くらい前に多かったケースなのだけど、(簡易検査した経験がある人ならお分かりだと思うが)綿棒を鼻の奥(場合によっては喉の奥)まで突っ込んで、できるだけたくさんの粘液をくっつけて採取するというのが大事で、そこをおざなりにやっちゃうと、A,Bどちらも陰性という結果になっちゃう。そりゃ、調べるべき検体に十分量のウイルスが含まれてないんだもん、当然だよね。
簡易検査については、もともと(1)症状からインフルエンザが疑われ、(2)A,Bどちらかが陽性、という結果が出た場合に、A型あるいはB型という診断結果を出す、という性質のものです。(1)症状からインフルエンザが疑われ、(2)A,Bともに陰性という場合は、「どっちか判らないインフルエンザか…ひょっとしたら別の病気かもしれん」という結果になるわけ。つーか、もともとそうなることは織り込み済みで、最初に空港での検疫を行っていた頃の検査体制でも「簡易検査キットでA, Bともに陰性の場合は、A型の可能性があると見なし、引き続いて次の検査に回す」という方針だったわけです。
#で、そこらへんの基本的な運用方法がなぁなぁになって、さらにマスコミがよく判らずにキット自体の信頼性がどうこう言ってるのが昨今の状況。
RT-PCRも同様でサンプルの取り方次第では、陰性になっちゃうというケースも出てはきます。ただ、PCRの「感度」はあらゆる検査の中でトップクラス(遺伝子断片を倍倍に増幅させてくので、例えば30サイクルなら1分子が2^30個に増幅される…なのでわずか数分子程度の遺伝子でも検出が可能なことも)なので、簡易検査で見逃されたものでも大抵は引っかかってきます。
ただ、この辺りは自分でやった経験のある方ならご存知だと思うけど、エラーも増幅されてしまうので、「PCRでバンドが出た」という場合については、偽陽性の可能性も頭の片隅に置いておく必要があります…まぁ通常、偽陽性のものについては本来検出されるべき断片とサイズが違ったり、他に変なバンドが出てきて、電気泳動像が汚いことも多いので、そこらへんから総合的に判断がつくことが多いですが(やり直せば上手くいくことも多い)。これに対して、断片の増幅の有無だけでなくシーケンシングまで行う方法なら、こういう偽陽性の問題は生じません(もちろん、クロスコンタミとかの偽陽性はさすがに無理ですが)。ただシーケンシングにもそれ自体の信頼性(サンプルが汚いと上手く読めない)とか、一度に解析できる数の限界なんかの問題もあって、一長一短の部分がありまして…結局のとこ、普通は「RT-PCRの結果で確定」という形になるわけです。
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