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yasuokaの日記: 本件に関する意見募集は平成21年12月24日をもって終了いたしました

日記 by yasuoka

今朝の読売新聞(大阪版だと第20458号)に、『豊かな日本語めざし拡充を』と題する社説が掲載されていた。

一般の社会生活での漢字使用の目安となる常用漢字表の改定に向けて、文化審議会国語分科会漢字小委員会の検討作業が大詰めを迎えている。
パソコンや携帯電話などの情報機器のキーを押せば、難しい漢字も簡単に表示できる時代だ。インターネット上などで、常用漢字表に入っていない漢字を目にする機会は増えている。
今回の見直しは、パソコンなどの情報機器の普及を踏まえ、常用漢字を大幅に増やしていくことを狙ったものだ。
使える漢字を増やすことで、日本語表現もより多様で豊かなものになるにちがいない。
広く国民の意見を聞いて、現代社会に見合った新常用漢字表の制定を目指していくべきだろう。

「広く国民の意見を聞いて」ってのはわかりやすいスローガンなのだけど、だったらなぜ読売新聞は、この社説をパブリックコメントの最中に掲載しなかったのだろう。それに、「文化審議会」でも「文化審議会国語分科会」でもなく、ワーキンググループの「文化審議会国語分科会漢字小委員会」をあえて検討主体として名指ししてるし。明日の漢字小委員会を狙って、この社説を掲載したのかしら?

ただ、読売新聞の言う「豊かな日本語」とやらは、私(安岡孝一)にはどうも理解できない。というのも、読売新聞は常用漢字表の審議に際し、昭和49年11月12日(東京版だと第35283号)の社説『美しく豊かな日本語のために』で、以下のように述べていたからだ。

こう考えると、次期以降の審議会で進められる漢字表の審議は、さらに慎重にしてほしい。経過報告からうかがえる基調は、当用漢字の増加のように受け取られるが、安易に漢字を増やすことはしてはならない。

まあ、35年以上が過ぎて、読売新聞も「豊かな日本語」に対する考えが変わった、ということなのだろうか。

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